トレーニングノートをもとにワークアウトのルーチンが紹介されているが、バーベルやダンベルを使った高負荷メニューで中身は完全にウェイトトレーニング。
こうしてみるとブルース・リーの肉体美はカンフーのトレーニングというよりむしろ近代的なウェイトトレーニングで作られたものだということがわかる。
ということで、今年のオフシーズンはウェイトトレーニングに励むことにする。
といっても「サイクリストにウェイトトレーニングは必要か」というのは議論になるところだと思う。
自分の結論としては、「必須ではなく、あくまでトレーニング方法の1つ」。
必要だと思う人はやればいいし、要らないと思う人はやらなくてもいいと思う。
目的はレースでタイムを縮めるためなので、ポタリングやサイクリングメインの人(速さを求めない人、速さの優先順位が低い人)にとっては時間と労力の無駄だろうし、自転車競技をやっている人にとっても、別にやらなくてもタイムは伸びる。
例えばこちらの書籍では土井雪広選手と新城幸也選手のインタビューが掲載されているが、土井選手は1年のうち4ヶ月はビルダー系のウェイトトレーニングをしているのに対し、新城幸也選手はただひたすら走り込むのみとのこと。
ちなみにランス・アームストロングはウェイトトレーニングを積極的に取り入れていたことで有名。
著書の中ではオフシーズンになるとジムに籠もると書かれている。
トラックの場合はさらにウェイトトレーニングの比重が大きいようで、伏見俊昭選手もウェイトトレーニングを取り入れている。
一方で、グレアム・オブリー(アワーレコード記録樹立者。世界選手権でも二度金メダルを獲得している)のトレーニング本では、「自転車に必要な筋肉は自転車でつける」と記載しており、彼自身、ジムのトレーニングは一切やらないと明言している。
曰く、「ジムに行く時間がもったいない」とも。
これは以下の書籍では真逆に書かれており、「If you are a serious athlete it is almost a requirement to be a member of a health club.」とのことで、「たとえ田舎に住んでいて20マイル(32km)車を運転しないとジムに行けないとしてもそれだけの価値がある」書かれている。
ただ、オブリーはウェイトトレーニングをしないと書いている部分で「他のトップ選手と違って(Standard gym work is popular among many top riders but I have never allowed myself to be drawn down this path for two reasons.)」と前置きがされている。
ということは・・・やはりやってもやらなくても強くなれるので、強くなる鍵はウェイトトレーニングをするかしないかではないのであろう。
ではなぜ自分はウェイトトレーニングをするのか・・・。
それは自転車に乗る理由やレースをする理由と同じで「楽しいから」に他ならないからであろう。
ボディービルダーの世界を除くと、ただ肉体を鍛えることのみに快感を見い出している人も多い。
中には鏡を見て自分の筋肉を日々チェックする変態までいる。
結局アマチュアサイクリストにとってはモチベーションの根源的理由は同じで、それがポタリングだろうと自転車トレーニングだろうとウェイトトレーニングだろうと「趣味として楽しめるか否か」につきる。
0 件のコメント :
コメントを投稿