今もっとも勢いがある自転車漫画といえば間違いなく「弱虫ペダル」であろう。
このブログでも弱虫ペダルについてはご紹介させていただいたし、舞台化(!?)、アニメ化とその勢いはとどまるところを知らない。
そして弱虫ペダルといって忘れてはいけないのが、その遥か昔に同じ少年チャンピオンにて連載されていた「シャカリキ!」。
中国語訳された「シャカリキ!」(現地のタイトルは「鐵馬頑童」)を読んで自転車を始めたという香港のプロ自転車選手もいるほど。
「シャカリキ!」は最近になって映画化もされたが、原作と大きく変わった設定になっている上、舞台化された弱虫ペダル同じく女子向けイケメン作品になっている感がある。が、そこのあたりはいつか自転車映画のエントリでもするときがあれば取り上げたいと思う。
■自転車マンガの種類
自転車漫画の種類を分けると大きく以下のようになると思う。
- レース系
- ロードデビュー系
- 人間ドラマ系
- その他
■レース系
レース系は、その名の通り主人公やそれを取り巻くチームメイトがロードレースを戦うものである。
基本的に学生のスポコンものが多い。
シャカリキ!、弱虫ペダルもこのカテゴリであるし、「Over Drive」や「ツール!」、「バイキングス」もこの部類である(「ツール!」のみ学校とは違う舞台で話しが進むが)。
主人公が自転車に乗り始めるところから始まったりするので、初期の部分は「ロードデビュー系」とかぶったりする。
「Odds」のような競輪ものもこのレース系といえるが、日常のサイクリングから始められるロードと違ってトラックという閉じられた世界で戦う競輪ものは徹頭徹尾レース系のストーリーになっていたりする。
OVAの世界になるが「茄子」シリーズもレース系である。
こちらも短い時間の中でレースを表現するということで、「アンダルシアの夏」ではブエルタの1ステージ、続編の「スーツケースの渡り鳥」ではジャパンカップのレースを題材にしている。
■ロードデビュー系
学生主人公が多いレース系と違い、主人公は大人(社会人)であることが多い。
「かもめ☆チャンス」や「のりりん」に代表され、社会人になったあとで段々とロードの魅力にはまっていく様が描写されている。
世の中のロード乗りは年齢層が高い傾向にあるので同じ状況にある人には共感されやすいかもしれない。
ちなみに「ロードデビュー」が高じて「レースデビュー」するパターンも多い。(そうです、私のことです)
「かもめ☆チャンス」では後半は完全なレース系マンガになってしまうし「のりりん」でもその傾向がある。
裏事情を鑑みると、結局ロードデビューだけで連載し続けられるものでもない(ネタがなくなる)のでそうなるとイベントやレースに出るというストーリー展開になってしまうのだろう。
このロードデビュー系には、自転車にはまった作者による自伝的なものもあり、
「かもめ☆チャンス」の作者による「じこまん」や、
自転車競技系小説を書いている高千穂遥氏による「自転車日記」も日記マンガ的位置付けだがロードデビュー系といえる。
■人間ドラマ系
自転車やレースよりも自転車に関わる人間ドラマに焦点を当てたストーリーのものとしてはアオバ自転車店シリーズ。
「並木橋通りアオバ自転車店」、「アオバ自転車店」、「アオバ自転車店へようこそ!」とタイトルを変えて続いている長編となっている。
基本的に一話完結型で、ロードバイクからママチャリ、折り畳みまでいろいろな自転車が出てきてそれを取り巻く人間ドラマがメインになっている。
小説だが「追い風ライダー」も同じような感じ。こちらは各章が緩やかに繋がっている形態ではあるが。
■その他
ちなみに自分が最近読んだ自転車マンガはこちら。
「アオハライド」
上記でご紹介した通り、アオバ自転車店という漫画があり、ライドとくればこれも学生ロードデビュー系か自転車のライドをこれから始める人間ドラマ系か・・・。
と思って読んだら・・・
完全な少女漫画だった・・・
しかも気がついたら最新刊まで読破してた・・・
おそるべし、アオハライド
ギャンブルレーサーが・・・・
返信削除ギャンブルレーサー。取り上げてませんでしたね。他にもいわゆる美少女自転車系?は自転車よりも美少女系の要素が強いからか取り上げてなかったりします。ってこうしてみると意外と自転車マンガ多いですね。
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