さくせん:サイコンをつかうな
トレーニング時間が圧倒的に足りなくパフォーマンスが落ちている今日この頃。
せっかくだからこの機会にいろいろ可能性を試してみたいということで、今回は目標を決めて走ってみることに。
ちょうど前回のハイポイントでは、サイコンのパワーやケイデンスに注意しすぎたばかりに実際のコースへの対応がおろそかになってしまった反省もある。
さらに、最近Garminのディスプレイにどのような情報を表示させるかということでいまっちさんと話す機会もあり、せっかくだから一切サイコンを見ずにやってみたらどうなるか試してみようと思い立つ。
ということで今回のさくせんは「サイコンをつかうな」。
レース中サイコンを一切見ずに走る。
見てしまったときにもペース管理にパワーやケイデンスを使わないように、あらかじめ表示は地図のルート表示のみにしてパワーやケイデンスを物理的に見れないようにしておく。
レース会場へ
ソマセットへ向けて出発。
雨模様の中、ハイポイントと同じくいまっちさん、Iさんと一緒に参戦。
レース会場に到着。
この町は7月になるとバルーンフェスティバルで盛り上がり、自分も以前来たことがある。
ゼッケンをもらいに、会場となっている学校の入口へ。
今回は前後輪ともにZIPP 808のディープリムホイールで参加。
ディープリムは風が強いとハンドルを取られやすいが、天気予報の風速では自分が基準にしている10mphギリギリだったので大丈夫だろうと思って今回はディープリムにした・・・・・・。
ウォームアップ
すでにローラーでウォームアップを始めている人もいる中、ロードバイクをセットアップして自分もウォームアップへ。
今回は時間もあるのでコースを試走がてらウォームアップすることに。
スタート地点をすぎて路面の感触を確かめながら走っていく・・・と、七面鳥が道路を横切っている・・・。
タイムトライアル中に横切られたら危ないなと思いながら先へ。
前後輪ZIPP 808ということもあり、ところどころでハンドルが取られるような風が吹いているがまあ大丈夫なレベル・・・だった・・・このときは・・・。
トリプルヒルと呼ばれる三段坂を越えていい感じにウォームアップして会場に戻る。
水分補給してトイレにいって準備。
しばらく落ち着いてから出走時間が近づいたので自走で1分ほどのスタートラインへ。
タイムトライアル
いつものようにスターターの合図を受けて開始。
まずはダンシングで一気に巡航速度まで持っていく。
速度に乗ったら下ハンドルに持ち替えて巡航・・・。
と思っていたら、横からの突風が・・・。
ハンドルを取られてあわや落車になりそうなほどガタガタに揺れる。
肝を冷やしながらもなんとか体勢を戻す。
が、引き続き突風が出て、こりゃあかんということでフードポジションに。
明らかに1時間前のウォームアップのときより風が強くなっている・・・。
そういえば今朝の天気予報でも後になればなるほど風が強くなっていたなと思いながら走る。
ガタイのいいこちらの人に比べ、体重が軽い自分はディープリムの横風影響をモロに受ける。落車したらタイムうんぬんではなくなってしまうので安全優先で。
最初のコーナーを越えて上りへ。
それでも遮蔽物があって風が弱いところは下ハンに持ち替えて乗り切る。
ときおりの突風を除けば雨上がりで気持ちの良い景色。
新緑の中を駆け抜けて、
コーナーをクリアしてバックストレートへ。
まだ雨雲が残る空の下を走る。
ここの辺りは長閑な風景が広がっていて、タイムトライアルとはいえ走っていて気持ちがいい。
適度なローリングがあるのでジェットコースターのように走れる。
トリプルヒル手前のコーナーを右折してトリプルヒルへ。
1段目を上ったところで次の2段目、さらには奥に3段目が見えて気力を奪ってくる。
トリプルヒルを越えて丘の上の直線。
橋を越えた直後の直角コーナーを曲がって
あとは気力の勝負でフィニッシュラインを切る。
帰路
レースを終えてクールダウンしながら駐車場へ。
自分は早めにスタートしたのでまだ出走前でウォームアップしている人も。
無事いまっちさんとIさんに合流。
サイコンを見なかったのでタイムを確認・・・が、一昨年走ったときの前回のタイムより大分遅い・・・。
ただタイムトライアル後の爽快感はいつもの通り。
朝から良い汗かいて気持ちがいい。
結果考察
帰宅後、リザルトの発表を見てみるとやはり遅い。
これまで同じくらいのタイムで競り勝っていた人たちにも後塵を拝している。
そしてサイコンのデータをWKO4に取り込んで、今回初めて出力を見てみてびっくり。
なんとNormalized Powerで一昨年より25W以上低い・・・。
さらに3年前のときと比べても12W低い・・・。
というか普段すきっ腹で通勤するときの出力とたいして変わらない・・・。
まあこれまで7年間常にサイコンを見続けてきた人間が、いきなりサイコン見ずに走ってペース管理が出来る方がおかしいといえばそれまでだが、やはり自分は感覚で走るのが駄目な人だと痛感。
とはいえレース中はちゃんと追い込んでいたつもりで、実際に息も上がっていた・・・。
ということでパワー以外に変なところはないか見てみると、これまでのログと比べて大きい違いはケイデンス。
パワーが極端に低かったのに、ケイデンスは一昨年、3年前と比べて11rpmも高い・・・。
つまり、「追い込んでいた」と思っていたのは、ひたすら空回りで心肺に負荷をかけ、十分なトルクをかけずに空気を掻き乱していただけというオチだったのか・・・。
思えばIT業界、金融業界と、ひたすらデジタルや数字と格闘してきた人生。
やはり自分はデジタル人間なのだと確信が持てただけでも「サイコンをつかうな」で走った価値があったと思う。
数字はウソつかない。
低く出た出力と、それに完全一致した結果になった以上、その事実を無視することはできない。
ということでまた数字中心のサイコン生活に戻ろうと決意したのであった。
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