イギリスの週刊自転車誌、Cycling Weeklyのエアロ特集。
「20% MORE SPEED FOR FREE!」というキャッチーな表紙が気になるところ。しかもTTバイクではなく、ロードバイクでどれだけエアロを追求できるかというコンセプトなのでちょうどいい。
これまでもスネ毛を剃れとかいろいろな検証がなされていたが、この誌面でも「ヘルメットの穴を塞げ」、「短いハンドルバーを使え」、「エアロ効果の高いタイヤを使え」などといったよくある小ワザが紹介されている。
なかなか興味深かったのが、「500ポンドあったらどのエアロにお金を使うのがいいか」との質問に、「風洞実験」という回答がされていたこと。確かにアメリカの風洞実験室では近場にあるノースカロライナのウインドトンネルでも1時間495ドルで利用できるので現実味がある。
が、目玉はこちら。
ポジションと装備ごとにベロドロームでCdA(空気抵抗)と必要出力を比較した実験。
なんと検証の結果、スフィンクスポジションの方がドロップハンドルポジションより40W近く出力をセーブできているという。
40Wといえば優勝者が余裕で入賞圏外に弾き出されるくらいの大きな差である。
ちなみにスフィンクスポジションとは英語圏の自転車フォーラムで目にする単語で、いわゆるフードポジションで肘をハンドルバーのサイドに乗せるようにして地面に水平にしたポジションを指す。
一方で同じフードを持ったポジションでもスフィンクスでない場合は最も遅く、スフィンクスポジションとの差は62~79ワットにも達する。
ということは手のひらでどこを持つかよりも、肘や上腕といった腕および上半身全体のポジションがポイントということだろう。
さっそく先週末のタイムトライアルで試してみたが、スフィンクスポジションによる影響のみを判断するのは難しいものの、全体の結果としては悪くなかったので効果はあったのだろう。
と、思ったところで知ったのは日本のKindleの雑誌99円セール。
サイスポのバックナンバーが99円という激安価格。
ある意味レースのパフォーマンスとは情報戦。
ヒルクライムに向けて気になるダンシングやヒルクライム特集を何冊か購入してまた役に立ちそうな情報をインプットするのであった。
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