Wahoo KICKR BIKEが物欲を刺激する?3つの機能

アメリカではまだ絶賛コロナ生活。

そんな中、インドアトレーニング用自転車のWahoo KICKR BIKEが発表された。



が、申し訳ないがそれくらいで驚くほどウブな消費者じゃない。

ぶっちゃけこの分野では何年も前から同様の「室内専用エアロバイク」があり、はっきりいってそれだけでは目新しさはない。

大手フィットネスジムに設置されているもの以外にも、たとえばツールドフランスを公式スポンサーにして出しているものもある。



それにウォルマートやフィットネスジムで置いてあるような単なるエアロバイクでなく、ハードコアサイクリスト向けのものも出揃っていて、ある意味市場は飽和状態ともいえる。

CycleOpsしかり・・・



Stagesしかり・・・



ポジションセッティングはもちろん、パワーメーター内蔵で、ZWIFTとスマート接続して斜度によって負荷を自動調整する機能なども今となっては二番煎じとなってしまう。



ということで、通常の機能一覧は公式動画にでも任せて、せっかくだから上掲の他メーカーによる既存エアロバイクとは一線を画した3つの部分に注目したい



1.リアリティーシフト機能


まずはリアリティーシフト機能。



なんとWahoo KICKR BIKEでは、シマノ、スラム、カンパの三種類のグループセットの設定をシミュレートできるとのこと。

まあ素敵。



でも「本当に普段使いで役に立つか」と考えると、ハードコアなサイクリストならすでに自分が使っているグループセットは固まっているだろうし、頻繁に変えるものでもないから恩恵は少ないだろう。

それでもちょっといいなと思えるのは、ギア比等々も試せるのなら自分が以前やったようなレースシミュレーションとして使えるかなということ。

たとえばまだ走ったことがなく、遠い場所で開催されて試走ができないレースの場合には、事前にシミュレーションすることで最適なギア比を試すことができるかもしれない。



2.クランク長調整機能


次に気になったのはクランク長を2.5mm単位で調整できる機能。



カテゴリ的には次のTrue Fit機能のうちの一つなのだが、自分のように165mm~180mmまで試した身としては簡単に違うクランク長を試せるのはありがたい。

が、こちらも必須かと言われると微妙で、そもそもクランク長変更は一瞬で効果が出るようなものでなく、変更後のクランク長を長い間使い続けて筋肉や神経系がそのクランク長に慣れたあとでないと純粋な比較はできない

たとえば170mmを3年間使い続けた人が、ちょこっと165mmと175mmを試してみて、「うーん、やっぱいしっくりこないな」と思ったとしても、「そりゃ3年かけて自分の身体を170mmに最適化したあとなんだから当たり前だよね」ということで、本当にちゃんと比較したいなら165mmで同じ3年間使い続けて変更前後のログを分析しないとわからないよねってことだと思う。

そう考えると、クランク長は頻繁に変えるものではないので、クランク全体を取り替える手間も年に1回とか数年に1回なら苦にならない。

唯一頻繁に変える理由があるとしたら、ロードやクロスやMTBで用途や求める性能、乗り方や自転車の重心が違ってクランク長セッティングを変えている場合だろう。

たとえばロードのレースシーズンが終わってクロスのシーズンに入るときとかに、インドアで違うクランク長に身体を慣らさせるトレーニングとしては使い道があるかもしれない。

3.True Fit機能


最後はTrue Fit機能。

ハンドルバーやシートポストを調整できる機能は通常のエアロバイクなら普通備えているが、Wahoo KICKR BIKEはスマホと連動できる。



そしてサドルを自分の使っているサドルにしたり・・・



ハンドルバーも自分の使っているハンドルバーに換装できる・・・、



・・・・・・。

じゃあ普通に自分のロードバイク+固定ローラー台でよくね?



自分のロードバイクを固定ローラー台につなげれば、ハンドルバーもフードカバーもサドルもペダルも全部ロードバイクと一緒になる。

むしろ普通に実走もする人にとっては毎回付け替えてられないし、その手間を避けようとすれば同じサドルやハンドルバーをもう1セット買うことになって余計に出費が重なるだろう・・・。

ただでさえ3500ドルしてフルカーボンロードバイクが買えちゃう値段なのだから、さらにお金がかかるのはきつい・・・。



おまけ:ブレーキ機能


蛇足だが、Wahoo KICKR BIKEにはブレーキ機能も付いている

つまり、ブレーキをかけるとフライホイールを止めることができる。

が、DC Rainmakerのレビューを読むと、ZWIFTにつないでいる場合、画面内のアバターはすぐには止まらないし、それどころかブレーキをかけた状態でペダリングすると画面内では普通にペダリングするよりもパワーが出てしまうらしい・・・。

When you hold the brake levers, it’ll stop the flywheel at the back of the bike. But it won’t actually stop your avatar in Zwift immediately. And in fact, if you try and pedal while holding the brakes, it’ll actually make your avatar go faster.

The reason is that Zwift is looking at power output to drive your avatar’s speed. So when you apply the brakes, it simply stops the flywheel – it doesn’t control the speed within Zwift (and Zwift has no concept of integrated braking yet). And extending that further, if you apply the brakes while pedaling, that (understandably) spikes your power, which in this power-driven world means it actually makes you faster (versus in the real-world you’d still slow down).

Wahoo KICKR Bike In-Depth Review

チート用?

0 件のコメント :

コメントを投稿