早朝サイクリングから帰ってきたあと、昨日閉城していて見れなかったフランドル伯居城へ行く。
城に入って展示品を見ながら階段を上っていくと外に。
城の屋上に出る。
屋上からはヘントの街並みを見渡すことができる。
こちらは旧市街の中心地側。
レイエ川沿いの風景である。
こちらは今朝のサイクリングで迷って突っ走っていった西側。旧市街の歴史的な街並みの向こう側に、現代風のアパートが建っているのがわかる。
有料望遠鏡を見ると、周辺各国のコインが利用可能。オランダ・ギルダーにフランス・フラン、ドイツ・マルクにベルギー・フラン。通貨はユーロに統合されたとはいえ、当時の面影がこんなところにも残っていた。
城内に戻って階段を降りていくとギロチンの部屋。
そう、フランドル伯居城は、拷問、処刑で有名な城なのである。
1796年から1861年まで実際にギロチンでの処刑が行われていたとのこと。
ちなみにギロチン台はレプリカであるが、ギロチンの刃は本物。なにもそんな生々しいところを本物にしなくても…。
よく見ると、ギロチンには染みが付き、ところどころ錆びている。おそらく受刑者の血で錆びたものと思われる…。
そしてこちら。何の袋かと思ったら、切り落とした首が落ちるための袋である。
ギロチンといえば、映画や漫画でしか見たことが無く、それらの中では単にギロチン=処刑という雰囲気や効果を出すために使われていることが多いため、首が落ちるための袋など描かれていないことが多い。ブルース・リーの燃えよドラゴンもそうであるし、漫画のワンピースも同じである。
が、確かに実際のシーンを想像すると、「切り落とした首はゴロゴロ転がって処理が大変だろうに」ということが容易に想像できるので、こういった実用的な袋の存在が、ギロチンが単なる飾りでなく、実際に道具として使われていたことを物語っており、逆にゾクッとするのであった。
ギロチン処刑の様子。
こちらは水攻め?の様子。
三角木馬の重り。
こちらの斧は何に使うのか。
正解は足と手を切り落とすため。その上で首吊り処刑にしている絵。残酷や。
単体で見ると料理の包丁と言われてもわからないくらいである。
こちらは受刑者を騒がせないために周囲の様子を見せないマスクと思われる。
表の綺麗な面だけでなく、裏の残酷な歴史も感じられた空間であった。
屋外へ。
城の中庭に出る。
こうしてみるとなんとも立派な城で、中庭から見たその姿はドラクエのようなゲームの城を彷彿とさせる。
ああいったゲームは中世ヨーロッパの時代を参考にしていることが多いので、まさにこれがそのモデルの一つなのだろう。
再度城内に入って今度は階段を降りていくと…。
十字架の窓が開いた部屋が。
外からの光で丁度床に十字架が映し出される造りになっている。
あんな残酷なものを見た後で、この礼拝室っぽい神聖な空間とは差が激しい。
そして城の外に出る。
こうして城を跡にしたのであったが、ヘントを訪れる際にはぜひ行ってみていただきたいオススメの場所である。これまで古城や廃城が多かっただけに、かなり城らしい城であった。
いやー、ソレ系の本とかは読んだことがありますが、実際使われていた道具を(写真といえども)目撃すると、
返信削除かなり来るものがありますね(ヽ´ω`)
こーゆーのも含めて歴史ですが、やはり血の気が引く思いです。
いやーすごいですね。誰がこの路線で展示することを英断したんでしょうかw
返信削除日本だったらすぐなんやかんや言う人が出てきそうですが、事実を伝えて何が悪いか、と。
ところで個人的に、中世ヨーロッパを舞台にした作品で今一番好きなのは、長谷川哲也作『ナポレオン 獅子の時代』です。
男魂∞!がアオリのこの漫画、序盤はフランス革命が中心なのでギロチン出まくりです。ロベスピエールかっこいいぜ…
もちろん袋もありますよw
やはり実物は迫力が違いました。それに「~さんは○年~○年まで処刑執行人として働いていた」といった解説も添えられてして当時の生々しさを想像させられます。極めつけはやはり拷問の様子を再現した蝋人形でしょうか。わざわざ蝋人形で再現せんでも、と思いましたが(^^;
返信削除たしかに観光名所の城にこんな展示がメインでされているとは異色な感じで、しかも事前知識がなにもなくて行ったので衝撃的でした。
返信削除なんと、その漫画は存じ上げませんでした。かなり本格的に再現されてるのですね。チェックしてみます。ちなみに死刑執行人の説明書きを見て脳裏に浮かんだのはジョジョのジャイロ・ツェペリでしたw