考察

昨年の省察と今年のスローガン

みなさま、あけましておめでとうございます。

年初にやっておきたいこととして、前年末、年初に決めたスローガンの見直しと反省、そして今年の目標決めである。

PDCAサイクルではないが、Checkなくして改善はありえないので必須であろう。

まあそういう点では、走行ログなども基本的に過去実績のレビューによる改善計画の材料なので、年初とはいえやってることはいつもと一緒であるが…。


■昨年の抱負と感想

まずは1年前に書いた抱負について「四の五の言わずにペダルを回せ」と、「良く走り、良く休め」と書いていた。

この点についてはよくできたと思う。

2011年で自転車に乗らなかったのはベルギー遠征旅行の最初の3日間。それ以外の362日は基本的にトレーニング強度の違いはあれどペダルを回していた。

まあその3日間も車から自転車を出してディレイラーのチェックなりで駐車場を軽く走ったりはしていたので、厳密に「ペダルを回した日」という点では365日休みなく回していたことになる。

ちなみに、ここに書いてあるのはあくまで自分のことなので、人によって違うことはご存知の通り。アクティブリカバリーで軽くでも回した方が調子が良い人もいれば、完全休養にした方がいいという人もいる。自分の場合は前者で、自転車に乗るのが当たり前の日常にすることでコンディションを保っており、「自転車に乗らないと調子が狂う」体を作れている。

ただ、レースをする前のトレーニングに対して、レースを始めてからのトレーニングは内容も随分変わった。

それまでは、よく言われる「1ヶ月1,000km以上」や「年間1万km以上」という走行距離を気にしてしまっていた。まあここの辺りはパワートレーニングができていれば、パワーレベルなり、パワープロファイルなりで、トレーニングの量だけでなく質での管理もできるようになるので問題ないであろう。

レースという点では、今年走ったレースは32レース。内、30レースがマスドスタートのロードレースで、2レースが個人タイムトライアル。

わかってはいたが、やはりタイムトライアルの機会は少ない。トライアスロンでもしない限り、TTバイクは別に必須ではないんじゃないかという気がして購入に踏み切れない理由はここにある。

イベント参加は3イベントで、ツール・ド・ブルックリンとツール・ド・クイーンズ、NYC Century Bike Tourの3つであった。個人的には、無料かつ区長公認のバックアップがついて、高速道路も封鎖して走行できるツール・ド・ブロンクスを走りたかったが、レースと重なってしまったためレースの方を優先してしまい不参加。まあこれはしょうがない。


■事故について

そして今見直してみると、抱負としてこんなことも書いていた…。

あとは事故だけは避けること。

交通事故、落車事故等々。

実際は、レースではクラッシュに巻き込まれ、トレーニングでは救急車で運ばれたわけなので散々であったわけだが、交通事故はともかく、レースのクラッシュは運の要素も強い。集団でクラッシュが起こった逆サイドにたまたまいたので助かったりしたこともあり、一方で、集団の真ん中の逃げ場がない場所で、すぐ前の二台がクラッシュして巻き込まれたこともあるので、こればかりは自分だけ気をつければ100%避けれるということにはならない。

レース中のクラッシュはもう想定内のものだとしても、一般道走行時の交通事故でさえ、自転車に乗っているかぎり発生率が0%になることはないので、自助努力はしつつも、強運を併せ持つことも必要であろう。実際に、ニューヨークで交通ルールを守って走っていた自転車が飲酒運転の自動車に衝突されて死亡したことも起こったので注意したい。


■今年の抱負

今年のスローガンは「鋭く磨き上げる」にしようと思う。

「いつ何が起こるかわからない」からこそ、崖っぷちの気構えで臨む。

事故に遭った身からしてみれば大袈裟ではなく、例えば、不意の事故で足を複雑骨折して一生ペダルを回せなくなるかもしれない。実際に、これまでのクラッシュ、事故の中で当たり所ひとつ違えば大変な惨事になっていたかもしれない。そして、自転車に乗っている方々全員、事故の確率を無くすことはできない。クラッシュ率が高いレースを走る以上、そのリスクも一気に高くなって現実味を帯びてくるのである。

ある種の覚悟に似たものであり、だからこそ、かけがえのない今この瞬間に全力投球できるのだと思う。

レースや獲得賞金額の目標については、今後レーススケジュールと相談しながら決めていきたいと思うが、ベースにあるスローガンは「鋭く磨き上げる」。

精神を、肉体を、魂を、筋肉を、極限まで研ぎ澄まそう。