そもそもスポーツ科学先進国の欧米では超回復理論という理論自体がない、または浸透していないらしい。
ただ、デタラメというのは「36~72時間で元の水準まで回復」という時間間隔らしく、筋肉の部位や負荷によって回復間隔は違う一方で、「元の水準以上に回復することで筋肉が付く」という部分は欧米でも共通しているらしい。(だからこそPost-Workoutのサプリメントがあったりと、「回復」に重点が置かれているわけだが。)
で、日本競輪学校のウェブサイトに参考になる資料があったので一部分だけ引用させていただく。
(C)日本競輪学校(出典:サイクルスポーツクラブ講習会のテキストより)
ただ、個人では科学的に、数値的に筋繊維が回復したか、肥大化したかどうかなどは判定できないため、自分はトレーニング再開の一つの目安として、「筋肉痛が回復したら」にしている。
まあ筋肉痛の原因自体完全解明はされていないわけだが、少なくとも筋肉痛があるということは、その原因となったトレーニングで破壊された筋繊維が回復しきっていないという目安になるのだと思う。
ところが、最近思ってきたのは、「筋肉痛が回復した」時点というのは、少なくとも破壊された筋繊維が修復された状態=「元のレベルにまで戻った状態」であって、「元のレベル以上に回復している(超回復)状態ではない」のではないだろうか。
つまり、筋肉痛が回復したらトレーニングをするというのはタイミングとしてはまだ早く、筋肉痛が回復してからさらに一呼吸入れて筋肉が超回復状態になった後でトレーニングを開始しなければならないのではないだろうかということである。
逆にいえば、筋肉痛が回復したからといってすぐにトレーニングをしては、元のレベルから上がらないのではないか(上記図でいえばAの状態)と思ってしまうわけである。
筋肉はトレーニング中に付くのではなく、そのあと休養している間に付くのである。
トレーニングをして休養しない(上記図のBの状態)のは、コンビニで金だけ払って商品受け取り忘れるのと一緒だ。わざわざ遠くのTSUTAYAまでCDを返しに来たけどケースを開けたら中身のCDを入れ忘れてたのと一緒だ。
というわけで休息感覚をもっとシビアに突き詰めていかなければならないなぁと思った一件だった。
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