■スタート地点へ
朝5時、自宅を出発する。
スタート時間は午前7時なのだが、ジョージワシントンブリッジを交通規制する関係で、「午前6時15分以降に到着した場合には交通規制した自動車道ではなく、通常の路肩(Sidewalk)を走って渡らなければならず、タイム計測もされないので失格となる」との内容が大会ガイドに書かれていたので、午前6時15分に到着するように出発。
前回は7時直前に行って問題なくジョージワシントンブリッジを走れたのであるが、大会ガイドに従って6時15分に着くように逆算。昨年は自走していったが、体調が悪い今年は途中まで地下鉄で行くことに。
といってもニューヨークの地下鉄のダイヤは酷いものであり、普段ですら10分遅れ、20分遅れは当たり前(もちろん遅延証明証など発行されない)、休日の早朝などは30分待っても来ないことなど普通である。これが自走であれば、走ってる最中に時間を確認して+-10分以内で収めることも可能だが、地下鉄の場合はまさに運任せになってしまう。
それこそ1時間待つことになったらスタート時間に間に合わなくなってしまうので、複数の路線が集まる最寄の大きい駅まで自走して、そこで一番最初に来たマンハッタン行きの電車に乗る。
が、乗った電車(Nライン)はジョージワシントンブリッジがある178丁目方面には行かず、59丁目で東に曲がってクイーンズへ行ってしまうもの。
かといって他のラインを待つとどれだけ待たされるか予測できないので、Nラインに乗ってセントラルパーク手前で下車、セントラルパークの南東から北西に突っ切る。
セントラルパークを抜けてマンハッタンの西端へ。そこからジョージワシントンブリッジまで北上する。
ジョージワシントンブリッジの麓に到着。すでに他の参加者も集まっている。
自動車を通行止めしているニューヨーク市警の横を通り過ぎる。
■スタート
そしてスタート地点に到着。
すでにすごい人混み。
電話で連絡を取り合って一緒に参加するTさんと合流。
スタート地点へ向かうが混み過ぎていて、同じく参加しているはずのかめらいだーさんにSさん、Kさんとは合流できないままジョージワシントンブリッジの橋の上で開始を待つ。
橋の上は風も強く、30分以上待っているうちに腕には鳥肌が立って震えが出てくる。
風を避けるためか座って待つ人も。
それにしても皆同じジャージを着ているのは異様な光景である。
同じジャージがひたすら続く。
人のロードバイクを観賞しながら開始を待つ。こちらは珍しい、マットブラックにブラックロゴのピナレロ。
昨年同様であればスタート地点では音楽が鳴っているはずなのだがそれすら聞こえてこないのでかなり後方であるが、7時5分を過ぎたころから少しずつ動き始める。
さらに5分ほど自転車を押しながら歩き、遅いペースではあるがやっと自転車に乗れる状態に。
ほどなくして音楽が聞こえてきて、スタートラインを通過。
流れもスムーズになり、左右に広がるハドソンリバーの景色を見ながら、1年に1度のジョージワシントンブリッジライドを楽しむ。
ジョージワシントンブリッジを渡り終えてニュージャージーのフォートリーに入る。
そこから一般道へ出て、さらにPalisades Interstate Parkに入る。
Palisades Interstate Parkは、ハドソンリバー沿いの崖下にある細長い公園で、Interstateという名の通り、ニュージャージー州から北に伸び、その北端はニューヨーク州に差し掛かっている。
Palisades Interstate Parkではパンクした参加者も多く、彼らを通り越しながら進む。さりには荒い路面の下りで落車した人もおり、タイム測定もない区間で急いでも意味がないと思い、他の参加者の流れに合わせてぶつからないように注意しながらサイクリングペースで進む。
Palisades Interstate Parkを抜け、ニューヨーカーにとってお馴染みの9Wを通って第一休憩所のPiermontへ。このPiermontのPiermont Bikeにはこれまで何度か訪れたことがある。
ここでSさんと合流して三人体制になる。が、100マイルのグランフォンド以外にメディオフォンドの集団もいるためかなり混雑しており、トイレに並ぶ列で10分近くも待たされる。
第一休憩所を出発して先へ進む。しばらくして何か違和感が……。景色の良いところで写真を撮ろうということになり、その機会にタイヤをチェックすると…。
「く、空気抜けとるがな…。」
まだ最初のヒルクライムTTすら始まっていないのに痛恨のパンク!
ちょうどその場にサポートカーがあったのだが、すでに先客がいてフロントディレイラーを外しているほどのトラブルらしくおとりこみ中。
チューブラーのため空気の抜けは遅く、すでに第二休憩所まであと3kmほど。何にもないこの場所で直すより、第二休憩所で、他の仲間に休憩してもらっている間に直した方が無駄が少ないと思って第二休憩所までこのまま進むことに。
■第二休憩所
Sさんに牽いてもらって、最後にはタイヤの空気が抜けてペタペタ状態になりながら第二休憩所へ駆け込む。
サドルバックにぶっさしてきたタイヤのスペアが役に立った。ちなみに直前にいまいちさんからチューブラータイヤのコンパクトな畳み方を教えてもらったのだが試す前にパンクしてしまった…。
事前に用意していたリムテープで貼り替えて装着完了。
そしてSさんのアドバイス…
「パンクしたタイヤ、持ってても重いだけだから捨てちゃえば?」
ということでこの際だからパンクしたVittoria Crono EVO CSⅡを捨てる。というのもこの第二休憩所の次に控えるのが最初のタイム計測があるヒルクライムTTだからである。
確かにシーラントを流し込んで再利用も可能かも知れないが、決戦用タイヤでシーラント補修後のものを使うのは心許なく、結局使い道が少ないのであれば余分な重量は減らしたいということであった。
思えばコイツとはベルギーのレースを走り、ドイツ、ルクセンブルクとサイクリングを共にした。直近ではHigh Point Hill Climbでも使っている。
「バイバイ、Crono」と心の中でさよならを言いつつゴミ箱の中へ。
するとSさんからさらなる提案が…。
「タイヤ捨ててサドルバックに何も入ってないんなら、サドルバックも要らないんちゃう?」
「そうやねー、空のサドルバック付けてても無駄だし、100ドルのタイヤ捨てたんだから20ドルそこらのサドルバックくらいねー」と言ってノリで捨てそうになったが、そこは自制心が働いて我慢。というか去年のイケイケの自分だったらここぞとばかりにゴミ箱に放り投げていたに違いない。
そして第二休憩所でKさんとも合流して4人体制で出発。
最初のヒルクライムTTに向けて進むのであった…。
全員が同じユニフォームを着ての大会と言うのは新鮮ですね。
返信削除一度経験してみたいものです。
チューブラータイヤのたたみ方。ぜひ、披露願います。
同じジャージに埋め尽くされたGWBは壮観!
返信削除いよいよGFNYのエントリですねー 続編楽しみです!
何千人もが同じジャージというのは、ある意味異様、ある意味壮観でした。まああとはこれが強制購入じゃなかったらいいんですが。。。
返信削除チューブラータイヤの畳み方はこちらのサイトで詳しく解説されておりますのでご参照ください。この畳み方だと普通のサドルバックにも入るらしいです。
http://blog.goo.ne.jp/kino55crazy55/e/faa329b85acadf3d4f8e9946125c7afb
私も年に一度のGWBということで興奮しました。これがUpper Levelだとさらにテンション高くなりそうなのですが、高さ制限のあるトラック等の通行のため、どちらかを交通規制する場合はLower Levelになってしまうようです。
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