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サンディーは続くよどこまでも：暗黒街となったダウンタウン

停電のダウンタウン。

その影響をもろに受けるのは朝の出勤ではなく、夜の帰宅時であった。

夜10時ごろ、会社を出て帰途につく。

勇みこんでミッドタウンを出発。

2番街を南下していく。

が、ミッドタウンを過ぎると状況は一変する…。



く、暗い…。



停電の影響で、ビル灯りも街灯もなく、暗闇の道になる。



自動車のライトが頼りで、歩道の人たちは懐中電灯を付けて歩いている状態。

自動車が混雑しているときはいいが、自動車の数が減ると一気に視界が遮られる。



はっきりいって通常のライトでは光量が足りず、CREE社製の高輝度LEDを装備したようなブルベ向けのライトが必要になる。



そんなことを思いながら目を凝らして進んでマンハッタンブリッジへ。

頭上には月が…、そしてこの日、マンハッタンで初めて星を見た…。



マンハッタンブリッジも、普段は少ない歩行者がけっこういて危ない。

無点灯の自転車に加え、ライトを持っていない歩行者…。

時にはベルを鳴らして威嚇注意喚起しながら進み、橋の中間を越えてブルックリンに近づくと…。



これでもかというほど灯りがついている。

そしてブルックリンに入ると、マンハッタンのダウンタウンと全く違う光景が…。



光りに満ち満ちており、暖色系のライトに照らされた路面を見るだけでほんわか暖かく感じてしまう。



街灯の灯りの有り難味を思い知りながら家に辿りついたのであった。