汕頭ウルルン滞在記第3回:中国の新幹線は~意外と~進んでたぁ~



時間ギリギリで和諧号に乗り込む。



荷物を上の棚に上げていると高鉄(中国高速鉄道)が出発。

深圳北のホームから列車は離れていく。



しばらくは経済特区深圳の高層ビル群が目に入る。



香港のニュースによると今年の深圳は北京や上海以上に不動産市場が高騰しているとのこと。



「新聞透視」という香港のテレビ番組(日本で言うNHKスペシャルのような時事特集番組)でも深圳で不動産を買おうとしているOLや、香港から不動産を買いに深圳を訪れる投資家といった特集がされている。



深圳は香港と大陸を結ぶ物流の大動脈ということでコンテナの数もすごい。



そうこうしているうちに最初の駅、深圳坪山駅に到着。



プラットフォームは屋外で開放的な感じ。





席には新聞が。人民日報ならぬ、人民鉄道・・・。





ちなみに今回予約したのは一等席。

中国の高鉄では、商務席(ビジネスクラス)と、一等席、二等席があり、日本で言うグリーン車と普通車の指定席※が一等席、二等席に相当する感じ(※二等席も席は指定されているのでバッティングすることはない・・・はずだったのだが・・・)。

ここで驚いたのが、商務席という日本の新幹線にはないビジネスクラス

写真を見てみると、まるで飛行機のビジネスクラスかファーストクラスのように、フルリクライニングな感じのハイエンドなシートになっている。




今回行きは一等席、帰りはハプニングで一等席を予約していたのに二等席に座ることになったが、はっきりいって、一等席と二等席の差はそんなに感じなかった。

が、この商務席は明らかに違う。




その分値段も高く、一等席(今回は片道107.5元≒1656円)と二等席(89.5元≒1380円)の差はそんなにないのだが、商務席(268.5元≒4136円)は一気に値段が一等席の2.5倍に跳ね上がる

資本主義国であるはずの日本よりよっぽど金額による差別化が進んでいるシート区分・・・。




といっても日本の新幹線の価格基準に比べれば、中国大陸の交通費は安すぎるくらいなので、予約したときはせっかくだから商務席に座ろうと思っていた。

ところが商務席は一部の列車にしかない上、旅行の日程に合う商務席の席が埋まってしまっており、今回は商務席に座ることはできなかった。


ただ一等席でもなかなか快適。新幹線の普通車と遜色ない。





深圳北駅では長蛇の列にひたすら並ぶことで時間を取られ、トイレに行く暇がなかったのでトイレに。

トイレに入るとなんか違和感が・・・。

穴が・・・、トイレの穴がちっちゃい・・・。



少し太めの「大」をしたら流れていかないんじゃないかと心配してしまうほど。

お世辞にもトイレは日本と遜色ないとは決して言えないレベル・・・。

と、このときはそう思っていたのだが、このトイレは天国だということを後の汕頭のローカルトイレで思い知ることになるのであった・・・


そんなこんなをしている間に小腹がすいてくる。

そういえば深圳北では移動に次ぐ移動でランチを食べる暇もなく、気付けばお昼を過ぎていた。

グリーンアテンダントに注文して中国の駅弁をいただく。



出てきたのはこちら。



麻婆豆腐の味は・・・。まあエコノミークラスの機内食と同じくらいのレベルかなといった感じ。




食事を終えて外を見るとすでに深圳の経済特区圏を離れ、長閑な郊外の風景が広がる。



あるときは海沿いを、あるときは山間を走る。





そういうしている間に列車は汕尾駅に到着。



汕尾まで来たら汕頭がある潮汕の駅まではすぐだろう、と思って降りる準備をしていたのだが、ここからがまた長く、結局目的地に到着したのは1時間後だった。




ということで潮汕の駅に到着し、ドアが開いたと思ったら・・・、

待ち構えていた人民解放軍の制服を着た軍人たちに囲まれる・・・。

全く身に覚えがないのだがなぜ・・・。



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