再びTime Xpresso 12のペダルへ戻った理由とCycleOps P1とStagesの重量比較

これまでペダルはCycleOps P1を使っていたが、Time Xpresso 12へ戻すことにした。

軽量化


経緯としてはやはり軽量化。

去年まではヒルクライムよりタイムトライアルレースの方が参加数が多かった。

平地ベースのタイムトライアルではペダルの重量差など誤差の範囲にしかすぎないのでそれほど重視してこなかった。

が、減量を経てヒルクライムメインとなった今、軽量化に焦点をあてているのは以前のエントリで触れたとおり。

その結果、自転車が総重力抵抗に占める割合は、77kgの場合9.1%(=19W ÷ 213W @8%)と一割を下回るのに対し、50kgの場合は13.3%(= 19W ÷ 145W @8%)にまで跳ね上がる

つまり、体重が軽ければ軽いほど自転車重量のために使う出力割合がより必要になることがわかる。

なお、体重が軽いほど絶対的な筋肉量も少なからず減ってしまうし、ペダリングに活用できる重力も小さくなってしまうので、1ワットの重みがより重要になり、結果、数ワットの違いだけでも自転車重量の差により無駄になってしまうことの影響は大きい。

ということは、ダイエットして体重が軽くなったヒルクライマーこそ、真剣に自転車本体の軽量化に取り組むべきなのである。

ヒルクライム用の体重ダイエットと自転車重量の軽量化が及ぼす影響分析

Stagesの特売品購入


そしてもう一つのきっかけがStagesの特売セール。

180mmのパワーメーターを199.99ドルで手に入れることができ、もともとは1つ購入してブロンプトン通勤用に使っていた。



が、ここまで安いと、将来的に日本のレース参加用に持っていく選択肢や、そもそも180mmのクランクはすでにDura-Aceくらいでしか出ていないのでバックアップの意味も込めてロードバイク用にもう一つお買い上げしてしまった。



ホワイトフェイスのヒルクライムレースまではロードバイク用のパワーメーターはCycleOps PowerTap P1を使っていたのだが、ロードバイク用にもStagesがあるとなると、2つのパワーメーターをつけて走ることになる。

サイコンが1つであればパワーメーターは1つしかペアリング&表示できないので、サイコンを2つ付けでもしない限り、そもそも2つもパワーメーターを付ける意味がなくなる。

そしてCycleOps PowerTap P1とStagesを比べた場合、前者はすんごく重いことを考えると、必然的に軽量化の流れからCycleOps PowerTap P1からStagesへ乗り換えるという選択になったわけである。


ペダルの観点から


一方、もともと自分はTimeのペダル使いで、2011年にTime iClicを使い初めてから前モデルのXpressoと使い続けてきた。

自分のペダリングの場合、状況によってペダリングや座る位置を変えるし、押し脚時の関節軌道と引き脚時の関節軌道が違うので、+-5度分左右に動かせる上に最初のポジションにペダルを戻す力が働くTimeのフローティング式固定機構は最適だった。

2015年にCycleOps PowerTap P1に乗り換えたのもTimeのペダルに不満があったからではなく、平均勾配12%の北米レース用として1対1のギアレシオを実現するためにSuginoや特殊クランクが必要であり、そのためにクランクに縛られないパワーメーターをということでペダル型パワーメーターを導入したのが経緯だった。

が、ご存知の通り近年のロードバイクパーツではスプロケットのワイド化が進んでおり、34Tのラインナップまで登場した今となっては特殊クランクにしなくても1対1のギアレシオを実現できるようになってしまった



さらに極めつけは180mmへのクランク長変更。

先にも書いた通り、180mmのクランクはシマノのDura-Aceくらいしかなく、あとはZINN Cycleなど一部の高級カスタムクランクで180mm~215mmといったラインナップが用意されているだけ



こうなると180mmクランクはシマノのDura-Aceでほぼ固定となり、CycleOps PowerTap P1を導入した当初の理由は全て消滅し、最早重いだけでメリットがなくなってしまったのである。

まあ簡単にまとめると、導入当時の最適解が現時点の最適解ではなくなってしまったということになる。

Time Xpresso 12再び


ということで再びTime Xpresso 12を購入。



以前持っていたのと全く同じモデルなので違和感なし。



あえて最新モデルのTime X-Proにしなかったのは、X-Proではむしろ重量増になってしまっているから。



踏み面が広くなったりと別の面では改善しているようだが、今回の主目的である軽量化を優先した上で、以前使っていたTime Xpresso 12でも全く不満がなかったので同じものを選ぶに至った。

実測とCycleOps P1との重量比較


実際に重さを量ってみると、Time Xpresso 12は片方81グラム=ペアで162グラム。



一方、CycleOps PowerTap P1は電池込みで218グラム=ペアで436グラム。



クリートセットはCycleOps PowerTap P1が74グラム。



Time Xpresso 12は81グラム。



さらに左クランクにもともと付けていた180mmノーマルクランクは181グラム。



Stagesの左クランク(もちろん電池込み)は193グラムでStagesにより12グラム増量(それだけ?!)



これらをまとめるとこうなる。



これで255グラムの軽量化に成功。

何の因果かちょうど16進数の2桁最大値(FF)である255とは・・・。

頭の中ではドラクエの音楽が鳴り響いていたことは言うまでもない。




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