欧州遠征記11日目:ヨーロッパと日本の自転車事情に見る共通性

ミランダ・キャッスルのあるノワジーから高速に乗って西北西へ。



ブリュッセルを通過してフランダース地方入り。



フランダースの古都、ヘントに到着。



ちなみにヘントは、英語読みではゲント(Ghent)、フランス語ではガン(Gand)となるが、ここでは地元言語のオランダ語発音のヘント(Gent)で統一したい。



首都のブリュッセル、北のアントウェルペンに次いでベルギー第3位の都市であり、街中へ入るに連れて賑やかな感じになっていく。



中世の時が最も栄えた古都だけあって、ひとたび町に入るとそこらかしこに教会やらの建物を見かけることができる。



が、それよりも気になったのは自転車。ミニスカートの女性でもガンガン自転車に乗っている。



ヘントの町に入った途端、それまでとはうってかわって自転車の量が増える



自転車の多さに違和感を感じつつもまずはホテルに到着。



荷物を置いてさっそく外へ。



街を歩いていくと、やはり気のせいではなく自転車が多い。



通りの左右には大量の駐輪自転車が。



ここ、ヘントは、UCIプロツアーの一つであるヘント~ウェヴェルヘム (Gent - Wevelgem)が開催される場所でもあるし、ベルギー自体、自転車が国技の国なので不自然ではないのかもしれないが、少なくともリエージュ~バストーニュ~リエージュのリエージュやバストーニュに比べて一般自転車(いわゆるママチャリ系の自転車)の多さは桁違いである。



と思って目に入ってきたのはこれまた大量の駐輪自転車。



なんかどこかで見た光景がデジャヴする…



そもそも車道も歩道も狭く、車道なんて路面電車すら走っている中を、大量に駆け抜けていく自転車。



そして歩行者の間をすり抜けるように歩道を闊歩していく自転車たち



この街を歩いている数時間の間にすら、後ろから来る自転車と接触しかけたりと、「自転車を意識して歩かないと怖い状態」になった



ママチャリでヘルメットなしが大半を占める光景を見ると、彼らにとっては、自転車は車輌ではなく、徒歩の延長線上なのだろう。。。



そうだ、我が祖国、日本にそっくりではないか!

いや、むしろ場所によっては日本よりも歩行者と自転車の距離が近い。車道がないような歩行者専用商店街のようなところでもバンバン自転車が通っていく。



ヨーロッパは自転車先進国じゃなかったのか?!と疑いたくなるような光景であったが、ここでふと、日本とヨーロッパの共通性を垣間見た気がした。



自動車時代とともに都市が発展していった新興国アメリカと違い、日本やヨーロッパのような歴史がある国では、道路がそもそも自動車を想定した作りになっていないことが多い。

旧東海道に代表されるような日本の道の場合、もともと飛脚や大名行列で使われていた街道である。両車線の自動車を想定して作られたわけでもなく、ましてや自動車と自転車と歩行者のShare the roadなど盛り込まれていたわけがない。そういった歴史的背景を持つ道に、自動車時代の到来を受けて車線と歩道を設置していったのだから、無理が出てくるのも当然かもしれない。



そういえば、ドイツのケルンでも、自転車用のレーンが、車道ではなく、地面の色を分けることによって歩道に作られていたところがあった。



少なくともニューヨークで自転車レーンがある場合には、(独立して設置されたサイクリングロードでもない限り)基本的にほぼ全て、車道を区切ることによって設置されている



そんなことを考えながらヘントの町を観光することになったのだが、自転車の話しが長くなってしまったのでヘント観光は次回に続かせていただきたい。


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