Cable Tipとチェーンチェッカーとサイクル野郎

ケーブルチップとチェーンチェッカーが届いた。

Cable Tipとチェーンチェッカー

まずはケーブルチップ。
500個で約10ドル。

Cable Tip

先日ばらばらになったギアワイヤーの先端をまとめて収納してプライヤで圧着。

チップをはめる。

次にチェーンチェッカーを。
英語名称(正式名称?)はChain Wear Indicator。
読んで字のごとく、チェーンの磨り減りをチェックするツールというか物差し。
写真の奥の方がスッポリチェーンの間に入ってしまえばチェーンが伸びている(※以下後述)ということ。
ちなみにこの写真の通り自分の自転車はまだセーフ。

まあたった数ヶ月で伸びるようなら、よほど長時間乗り続けてるか不良品かだと思うけど、かといって伸びてるのに気が付かずに他の部品をだめにしてしまう(※ここも以下後述)のも嫌なので持っておくにこしたことはないツール。

Chain Wear Indicator

ちなみに「チェーンが伸びる」という現象は、以前の自分は本当にチェーンの金属がぐにゅ~っと使っているうちに伸びるのかと思っていたが、そんなことはなく、チェーンの結合部分のピン(ベアリング)が磨り減ってチェーン同士の間隔が広がることで、全体的にチェーンが長くなる現象を「チェーンが伸びる」という。

たとえば、50個のコマ(チェーンの部品)がついていて、ひとつ分のコマの幅が10mmだとすると、全体で50個 x 10mm = 500mmになる。ところがコマをつなげているピンが磨り減って小さくなると、その分、磨り減ったピンで接続されている2個のコマの間隔が引き伸ばされて広がっていく。この点、ひとつあたり0.2mm広がったとすると、全体の長さは50個 x 10.2mm = 510mmとなる。こうなるとチェーンがたるみ、力がうまく伝わらなくなるばかりか、チェーンガードなどにあたるとガチャガチャいうようになる。

ここで1個ピンを詰めれば、49個 x 10.2mm = 499.8mm ≒ 500mmとなり、チェーン全長としては最適な長さになる。実際にサイクル野郎という往年の自転車漫画ではそのシーンが随所に見られる。

サイクル野郎 丸井輪太郎
(C)Toshio Shoji(出典:『サイクル野郎』第17巻)



だが、実際はチェーンが伸びたからといってコマを抜くのはNG。
チェーン全長は最適になっても、結局ひとコマひとコマの間隔は伸びたままなので、コマとスプロケット(後輪ギアの歯)、コマとチェーンリング(ペダルのところにある前ギアの歯)がうまく噛み合わず、チェーンよりも高価なスプロケットやチェーンリングを駄目にしてしまう。

というわけでチェーンチェッカーで磨り減ってるようだったらチェーン全体を交換するべし。と自分に言い聞かせている。


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