通勤夜間走行の心得 ~口から光線を発してみた~

昨日の夜の帰宅ライド中、マンハッタンの道路で赤信号で停まっていたら前方から逆走してきたデリバリー風のメキシカン系のおっちゃんが、よく聞き取れない叫び声を上げて「くぁwせdrftgyふじこlp Chinese!」と捨て台詞を吐いて通り過ぎていった。おそらく「邪魔だ、チャイニーズ!」といっていたのだろう。

自分にとっては、デリバリーの人も、ピストのメッセンジャーでも「この寒い中、自転車に乗っている同志」であり、仲間意識もあるので怒りは別に沸かなかったのだが、むしろ中国人に見られていることで、「危険を避けるために目立たない。デリバリーのように見られるくらいまで擬態する」という目的を達成できていることを実感できよかった。

一方で、これまた帰宅途中で、併走していた自動車がウインカーも出さずに左折して危険だったりしたのだが、どちらにしろ自分のアピール度はまだまだ足りないと思い知らされていた。

そんな中、今日はブルベ用に購入したPetzlのヘッドランプを装備していった。

Petzlについては以下、当時の記事より引用。


ヘッドランプは、車体に取り付けるヘッドライトを補うものとして以下の特徴がある。

 ・サイコンを確認する
 ・Cue Sheetを確認する
 ・道路の頭上の標識を確認する
 ・カーブ手前等で車体が向いている(光があたってる)方向以外の路面等を確認する
 ・その他見たいところを照らす

総括すると、ヘッドライトは車体の方向に照射角度が限定されてしまうのに対して、ヘッドランプは自分の視線の方向を照らせるのが特徴である。

そして気分は川口浩の探検隊である。

ヘッドランプのポイントは、光量、照射時間に加えて、重量が大きなポイントになってくる。重いヘッドランプでは頭(というか首、肩)の疲れに直結するらしい。

というわけで早速ヘッドランプを見てみる。



45ルーメン。78グラム。



60ルーメン。88グラム。
5種類の照射タイプがあり、遠近用にスイッチできる。最大出力では60ルーメンで、60メートル先まで照らすことができる上、80時間の連続照灯が可能。節約モードでは、160時間も照射していられる。さらに被視認性を向上させるための赤色LEDも装備している。

80時間の照灯が可能であれば、90時間制限の1200kmブルベでも余裕で使える。

ちなみにPetzlのホームページでは用途別に検索ができ、自分に最適なヘッドランプを選べるようになっている。



もちろんRoad Bikingという検索項目もあり、そこでヒットするのが上記Tikka XP2である。



60ルーメンで88グラムかつ80時間連続消灯という高性能ヘッドランプなわけだが、バンドを頭のサイズに調整していたのでヘルメットに付けることができず、かといって既に外で寒かったので、しょうがなく、首にかける感じで顎で固定して走ってみた

が、この付け方は意外とすばらしいことに気付いた。

まず、顎に固定しているので、基本的に顔が向いた方向を照らしてくれる。人が道路脇から出てきたりしてそちらを向けばピンポイントで照らしてこちらを気付かせることができる。頭に付けた場合と同じメリットが顎でも享受できる。

次に着脱も簡単である。ヘルメットだと日中や休日のロードバイクライドでは外したいものだが、きっちり固定すると大変である。一方で顎固定であれば、ネックレスのように首にかけて、顎で押さえてやればそれでOK

最後に、これが一番重要なのだが、顎から光を発しているライダーは珍しいため、大きく注意を惹くことができる。見ようによっては「なんだありゃ、口から光線を発してるぞ」となって、ドライバーや歩行者をびびらせることができるのである。ある意味、別の意味で相手を引かせることができるのである。おかげで普段よりもかなり快適に走行することができた。これはクセになりそうだ。


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