第四部:パワートレーニングの驚異的な成果

各トピックがあるため、一つのエントリに収めるのは難しく(タイトルと内容がばらけてしまう)、以下に分けてエントリをしている。

 第一部:ライド全体
 第二部:さらば我が愛しのセントラルパーク
 第三部:パワートレーニングツール:iBike Aero導入
 第四部:パワートレーニングの驚異的な成果(このエントリ)
 第五部:アミノ酸と疲労回復


パワートレーニング開始後、初めて実走する機会があったのでその結果をエントリしておきたい。


■漕ぎ出しの驚き

既に前々回のエントリで記載したが、久しぶりに実走したときの最初のペダルの漕ぎ出しがすごく軽く感じて驚いた
重りを外した悟空やピッコロのようである。




■セントラルパークでの驚き

といっても、過去のタイムは2009年12月時点のものしかないので、2011年から始めたパワートレーニングの成果としてはあまり参考にはならないかもしれない。そもそも2009年当時はサイクロコンピュータもCat Eyeのものを使っていたので、心拍数すら記録しておらず、タイムとケイデンスくらいしか比較できない。

が、当時に比べて劇的には速くなったのは確かであり、まさにロードバイクに初めて乗ったときと同じような「速さに対する驚きと感動」があったので、セントラルパークでの一件を書いておく。

セントラルパークの周回を始めてちょっと経った頃、場所にしてイーストサイドのメトロポリタン美術館の西側を走る丘の手前でラップを刻んで計測スタート。

とはいえタイムアタックというよりも、他のロードバイク仲間と三人で一緒に走っており、自分のパワーメーターのGarmin Edge 500の表示設定も完了していなかったので、画面をいじりながら行く。

というのも、これまでパワーを表示していなかったので、表示パラメータ数を5つにしていたが、パワーが加わったことで不足しており、画面のカスタマイズ設定をいじって一画面に7パラメータ表示できるようにしたのである。が、6つ目のパラメーターは現在のパワー値を表示するとして、7つ目のパラメータが決まらずに、パラメータ候補を上下ボタンで物色していたらいつの間にか他の二人に遅れてしまい、セントラルパークの北側にある丘の手前でやっと設定が完了した。



それで北側の丘を登りだすと・・・。これまたやけにペダルが軽く感じる。

思えば初めてセントラルパークを走ったときは一周でヒーコラヒーコラ言っていたが、まるで別人になったように軽い。

隣りで苦しそうにしながら頑張っている男女を別世界にいるかのような感じで軽く踏みながら抜き去っていく。そのままグリグリと回して頂上へ。

その勢いのまま快適に走っていく。

といってもタイムアタックをしている気はなかったので、下りではペダルを止めて休んでいたし、そんなに追い込んだわけでもなかった。途中で例の一斉検挙問題で信号で止まっている集団がいたのだが、そのときは一斉検挙など知らなかったので、「道の真ん中で止まってて邪魔だなぁ」と思いつつよけながら走っていた。

で、気付くと一周していたので、「おっ、ラップ付けなきゃ」と思ってラップボタンを押したら、18分44秒の文字が。

ブルックリンに引っ越してからセントラルパークは走っていなかったので、かなり時間的間隔があいていたにせよ、2009年は追い込んでも20分強という状態だったので、ずいぶん縮まったものである。

こりゃあ本気でタイムアタックしたらどこまでタイムを縮めれるんだろう、とドキドキしていたところで、例の一斉検挙を知り、タイムアタックどころか通常走行さえ難しい状況になってセントラルパークを後にしたのであった。


■Palisades Interstate Parkの登坂

Palisades Interstate Parkの北端、9Wに合流する手前にある登りについても以前と比較してみる。

こちらは2010年10月のときのログがあるのでそちらと比較できた。

といってもタイムアタックしているつもりもなかったのでラップすら取っておらず、走行ログの標高を頼りに当時と同じ部分を切り出してみた。タイム&心拍で、追い込み具合と結果を総合比較できる。

結果、平均心拍数は148bpmだったのが143bpmになり、身体への負担、強度的には軽くなっているものの、タイムは11分半から7分半と約4分も縮めれており、その効果の高さがわかる

2009年10月にも同じルートをBike MS New Yorkで通ったが、思い起こせば当時はヘロヘロになりながら39t-28tでやっとこさ上っていたことを考えるとすごい進歩である。




■総括

ということで、2つのタイム比較を行ってみたが、実際に感覚的な感動が大きく、「こんなに効果があったのか」と思った次第である。とともにトレーニング方法の勘所が掴めてきた感がある。

トレーニング理論については超回復理論の嘘も含めて取り上げていきたいと思う。

思うに、インドアトレーニングのいいところは、普段はローラー台で負荷練習を行うことで、久しぶりの実走で大きな成果を実感できることである。それは少年マンガで修行をしたあとの驚異的なパワーアップに似ている

たとえて言うなら、カリン塔に登ったあとの悟空であり、



超神水を飲んだ後の悟空であり、



100倍の重力に耐えた後の悟空であるわけである。



まさにドラゴンボールのような体験ができたのであった。




2 件のコメント :

  1. こんにちは。
    トレーニング理論、興味深く拝見しています。
    自分は筋肉の超回復理論の信者でありますが、それは初心者に限るというのが持論です。
    今後どのような理論が展開されるのか楽しみにしています。
    またLSDトレーニングは同意見です。と言うか効果が見えにくいので不明という感じです。
    ヒルクライムではまず使わない100以上の高ケイデンスで平地を走り続けて、ヒルクライムに役に立つのか?
    その辺が非常に疑問に感じています。
    この辺りの理論を展開して頂けるとうれしいです。
    プロテインも使用していて興味があるテーマです。
    近いうちに、自分のブログでもこれらのテーマで持論を展開してみたいと考えています。
    レース頑張ってください。

    返信削除
  2. 初心者ロードレーサー2011年5月21日 0:17

    ご感想ありがとうございます。ブログだと基本的にこちらから一方的に発信することの方が多いので、こうしてコメントをいただけると嬉しいです。
    超回復理論に対する感想は、超回復理論のエントリで引用した研究論文もさることながら、自分自身の経験(ホームコースのタイムが超回復理論を無視したトレーニングを開始してからは一気に伸びた)から来ているところが大きいです。LSDトレーニングは、それ自体がトレーニングというよりもトレーニング間のアクティブリカバリーの方法として認識してトレーニングに取り入れております。
    LSDとは別に高回転ケイデンストレーニングについては思うところもありますので、今後更新していく予定です。お題(?)をいただけるとブログエントリもしやすく、おって取り上げていければと思いますのでよろしくお願いいたします。

    返信削除