18-mile family-friendly bike tourということで、ゆっくりペースの週末家族サイクリング用イベントである。
ということで自分もパートナーと参加。
ちなみにイベントの内容からすればブロンプトンで十分な感じな一方、前回のサイクリングでもそうしたが、できるだけ最高装備の自転車で参加しようと思っている。
というのも、こういうファンライドイベントには、お子様や家族連れ(つまりは非ロード自転車人口)も多く集まるので、ロードバイクの審美性だけでも見てもらって興味を持ってもらえればというのがある。
実際に、並んでいるときも「Nice Bike」と声をかけられたり、写真を撮られたりすることもあったので、「興味を持ってもらう」という点では少しでも役に立ったのかもしれない。
ということで朝9時にプロスペクトパーク付近の高校の校庭に集合。
しようと向かうものの、ブロンプトンに乗ったパートナーは、普段運動を全くしていない&折り畳み自転車ということもあり、全然スピードがでない。
このままでは間に合わないということで、自分が先に登録を済ませておいて後からゆっくり来てもらうということで、先に校庭に到着。
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すでにチェックインには長蛇の列。
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こういう機会でもないと地元の高校に立ち入るなんて機会もないため、感慨深げに校庭を眺める。
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ちなみにゼッケンはシール式。まだピン穴が開けられていないグランフォンドニューヨークのジャージを着ていたのでシール式で助かった。ちなみにいつもレースで着ているジャージは既に至るところにピンが刺さっており、穴だらけ状態である。
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■スタート
そしてパートナーも到着してスタートラインに並ぶ。
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犬をリュックに入れて走る人も。というか犬の顔どころか前足まで外に出てるので落ちそうで怖い。
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スタート時間の9時を大幅に過ぎて9時40分頃になってやっとスタート。この辺、1分単位で時間厳守だった昨日の個人タイムトライアルとは大違いである。
やはりこういうイベントは快適で、NYPD(ニューヨーク市警)の先導の中、交通封鎖されて自動車も赤信号も関係なくなった道を快適に走る。
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と思ったら、ちょっとした坂でパートナーが力尽き、停止して水と軽食を食べだす。ひたすら抜かされていくひととき。
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■9人の最後方集団
その後も遅れに遅れて、第一休憩所に到着するだいぶ手前ですでに最後尾。最後尾の警察車両にも抜かされてついには最後尾のさらに後ろをトロトロと走ることになった。
ところが同じような境遇(?)に陥った参加者もそれなりにおり、それらのライダーを回収するマーシャル(ボランティア)もいてくれて、彼の「今一番後方だけど、まだ走るかい?」との問い掛けに、みんな「走る」との回答。マーシャルのJoe、黒人の女の子(Monica)、メキシカン系の男子3人組、広東系女子2人組、そして自分たち2人の9人でグループを作り、お互いバラけないように
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よく見ると、黒人の子の自転車はギアに問題あり。メキシカン系はドロップハンドル型だがかなりの旧式でチェーンも伸びっぱなし。チェーンが伸びると一コマ一コマの間隔があいてしまうので、コマを抜き取るだけではなくチェーン全体の取替えが必要。広東系の一人は遅くはないが、もう一人は折り畳みでサドルが合っていないのか何度も直したり走りにくそう。
みんなそんなこんなで問題を抱えた問題集団が一丸となって休憩所を目指す。うーん、普段のレースでは差すか差されるかのプロトンだが、こういう助け合う集団も悪くないなぁと思いながら自分は片足ペダリングでペダリングの感覚を確かめながら走ったりして休憩所に到着。
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休憩所ですでにかなり前方にいるロード仲間二人に会う。ただパートナーを放っておくわけにもいかないので少し会話を交わして休憩所の公園の中へ。
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■復路スタート
バナナとエナジーバーをかじってトイレ休憩をするが、また最後方にならないようにと、できるだけ前を確保できるように早めに出発。
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またまた最初は勢いは良いものの、急速に遅れ、疲れて立ち止まり、数マイルも走らないうちにまた最後尾のマーシャル&NYPD軍団に抜かれて最後尾の後ろに。
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今度は前回のように同じく遅れた参加者が周りにおらず、マーシャルからは声をかけられるものの、「大丈夫、先に行ってくれ」と告げて先に行ってもらう。
すでに今の速度では集団に追いつくことも難しく、このまま帰宅する以外に他はなかった。
この点、近くに地下鉄の駅がなく、またけっこう走らなければと思ったが、ちょうど自宅近辺まで行くバス停があった。ニューヨーク市のバスは自転車不可だが、ブロンプトンであれば折り畳んでシートを被せれば載せられる。
ということで、パートナーはバスに乗って帰ることに。ロードバイクの自分はバスには乗せれないし、一人であればまだ集団に追いつけるので続行することにした。
■追い上げ
そこからは一気に速度を上げて集団を追いかける。すでに集団は遥か先でどこにいるのかわからず、地面に書かれたルートの方向マークだけを頼りに進む。
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途中でマークが見つけられないときには、近くにいる人に、「自転車の大集団がどっち行ったか知らない?」と聞けば、警察の先導もありかなり目立つ集団なのですぐに「あっち行った」と教えてもらえる。
そんなこんなでマーシャルが固める最後方に追いつく。
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そこからこれまでの鬱憤を晴らすかのように一気に速度を上げてガンガン抜いていく。
最後には坂があるのだが、そこはやはり力の見せ所。一気に抜き去ってゴール。
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といっても先頭付近にいたロード仲間はすでに帰宅。
自分はそのままプロスペクトパークを半周して家に帰ったのであった。
ちなみに最後一人になるまでの平均速度は時速8.5km。これはこれで疲れた。
■総括
ということで、初参加ながら、初めて最後方を経験したという点で興味深いファンライドであった。
思えばファンライドイベントでは前に前にと位置を上げることはあっても、最後方を走ることはなかった。まあいろんな自転車が参加している中で、ロードバイクに乗って参加してれば最後方を走る機会がないことも当然なのだが。
本来ならもっと速く走れるマーシャルも、最下位集団担当のように、遅れた参加者も見捨てずにみんなでゴールを目指す。そのイベント精神に改めて感銘を受けた。大袈裟かもしれないが、単にスピードを出すだけでは味わえない世界がそこにはあったので、これはこれで良い思い出になったと思う。
その後は近所のタイ料理屋でトムヤムクンスープと、
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マサマンカレーを食べる。タイカレーは日本のカレーに比べてとろみが無くスープ状なので脂肪分がまだマシなのが特徴。
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お疲れ様でした。
返信削除みんな普段着で乗っている感じですね。
バイクは普通でもカッコだけはプロみたいな人が多い日本とは違う気がします。
ロードで平均8キロ台で走るのが疲れるのはよ~くわかります。
なんて楽しそうなイベントでしょう。
返信削除こんなイベントが日本でももっと増えれば、自転車に対しての理解が深まりそうなんですが。
そしてタイ料理美味しそう^^
こちらは良く言えば「変に着飾っていない」、悪く(?)言えば「着の身着のまま」で参加している人が多い印象を受けます。
返信削除住宅街の街中で、参加費が10ドル(TAという主催団体のメンバーだと5ドル)というハードルの低さもあって、広く門戸が開放されている感じです。まさしく老若男女のファミリーライドというイメージでしょうか。
はい。遅く走るのはそれはそれで疲れます。アウトサイダーさんもグルメフォンド軽井沢で経験されてますよね。
たしかに「近所で気軽に参加できるサイクリングイベント」という点では日本は少ないですね。
返信削除ニューヨークのブルックリン(都心へ通勤30分~1時間圏内)というと、東京でいうと都内または周辺市で休日に交通封鎖して行うような感じでしょうか。東京マラソンのように、警察含め行政が自転車のために全面協力してイベントを行うようなサイクリング文化がもっと根付いて欲しいものです。
ツール・ド・ブロンクスなどは、ブロンクス区長公認で警察の先導のもと、高速道路まで走れて、エイドステーションあり、記念Tシャツまでくれるのに参加費無料というサイクリングイベントだったりします。
めちゃめちゃ楽しそうですね。
返信削除こういうイベントが日本でも気軽に楽しめる時代がくればいいんですが・・・
それにしても、ぼくはこのゼッケンがすごく気に入りました。
こういうのってやっぱり海外のが洒落てますよね、なにげに。
欲しいくらいです(笑)
たしかにロゴも洒落てますね。
返信削除ちなみにBrooklynの「oo」の部分に描かれているペニー・ファージング自転車ですが、NYC Century Bike Tourなどでは、この自転車で参加している人もいて、注目の的になってました。
このタイ料理屋さん どこっすか?
返信削除最近NYのタイ料理屋でまともにフクロダケが入っている店あまり見ないのでトライしてみたい気が
あ ちなみに 私もNYで乗ってます!
kurikintonさん、
返信削除またお一人NYの自転車仲間と知り合えて嬉しい限りです。
こちらはブルックリンのチャイナタウンにあるタイ料理屋、Mai Thai(4618 8th Avenue Brooklyn, NY)という店です。
このタイ料理屋はけっこうお気に入りで、私はよくマサマンカレーを頼んでます。