自分は本を読んだことはないのだが、書評等によると、単に量と価格の比較で、大きいサイズの方が割安だから「グランデを頼め」ということらしい。
アメリカでは一番大きいサイズはベンティ※なので、ベンティを買うのが「経済合理的」ということである。(調べてみると日本でもベンティがあるらしい。ちなみにアメリカはトールからでショートがない)
が、限界効用が逓減していくことを考えればこの理論は現実的ではないことがわかる。
センチュリーライドを終えた後で飲む1口目のコーラと、100口目のコーラでは、同じ1口でもその1口によって得られる効用(≒満足や喜びや快感)は異なる。(写真は去年のグランフォンドニューヨークより)
つまり、ショートからグランデで量が2倍になっても得られる効用は2倍にはならないので、単に単位量あたりの価格だけ考えても実際の効用を正しく判断することはできなくなる。
ということでキャッチーなタイトルで対抗してみたが、実際には、自分がどの程度の量までは価格に見合った効用が得られるのかという自己効用曲線を元に価格がペイする閾値を損益分岐点として考えればよい。
例えば2台目のロードバイクや、10g軽いだけのサドルに何万円もつぎ込むのは、一般の人から見たら非経済合理的な行動なのかもしれないが、本人がそれでモチベーションアップなりの価格に見合った効用を得られるのであればOKなのである。
苦しい思いをしてトレーニングをするのも、それで得られる達成感だったり、乳酸が頭に上ったときの快感であったり、運動後の飯の美味さだったりの効用を得るためである。
汗かいてトレーニングして、喉がカラカラになった後でのコーラはまた格別であり、考え方によっては、苦しいトレーニングはコーラの効用※を最大化するための行動であるともいえる。(※コーラじゃなくても、「運動後のシャワー」だったり、「ラーメン」だったり、適宜自分の快感に読み替えていただきたい)
効用を幅広く「幸せ」という定義で捉えれば、我々の日々の行動はもとより、人生自体の目的は効用を最大化することであると言っても過言ではないかもしれない。
昨日はストロベリークリームのベンティで気持ち悪くなり、
今日はダブルチョコレートのグランデを飲んでそんなことを思ったのであった。
私の場合、ローラーに乗るインセンティブはビールしかありません。
返信削除しかも限界効用曲線が限りなくリニアだというw
最近のスターバックスはすっかり甘味処と化していますね。
コーヒー好きとしては別の選択肢を探さなくては。
おお、ビールですか。これまた相殺するのが大変そうなご褒美ですね。
返信削除たしかにこちらでもスタバはコーヒーだけでなくスイーツ系も凝っててそそられるものが多いです。逆にスイーツ好きとしてはそれが罠でもありますが・・・。