ジロ・デ・イタリア第16ステージの悲劇

日本のニュースを見ると普通に報道されていたジロ・デ・イタリアの第16ステージ。

  大激戦のチマコッピステージ 頂上ゴールへ羽ばたいたキンタナが優勝、マリアローザも奪取

が、上記記事では「多くの選手が頂上で一旦ストップし、上着を着込んでから下りをスタートした。」と書き流されていた部分について大問題となっている。

というのも、「下りは先導車によるペース規制区間になる」という誤情報が飛び交い、それを信じたものがマリア・ローザを失うという事態になっており、総合2位から3位に落ちたカデル・エヴァンスも「Stopping for a jacket on the second descent under the impression that we would have a neutralised descent…」とコメントしている。

  Controversy as Giro organisers deny race was officially neutralised

主催者側は「正式には規制はなかった」と発表しているが、実際には赤旗が振られたり、無線で規制区間になる旨の連絡があったりとかなり混乱していたようで、Tinkoff Saxoの監督も以下のように不当性を訴える。

「We clearly heard over the race radio that the race jury asked us to transmit to our riders that the red flag would be raised for the riders on the descent. The red flag is indecisive and means that it’s not allowed to attack from the group.

We told our riders that they were asked by RCS to take it slow on the descent from Stelvio. So we stopped on the top to make sure that they had the proper clothing for a slow and cold descent. But Movistar and Quintana attacked and Hesjedal and Rolland followed.」

  Giro d'Italia: Tinkov calls for stage 16 results to be neutralized

さらにはTinkoff SaxoのオーナーまでもがTwitterで遺憾の意を表明している。

  「What a poor #giro organization! They said neutralized descend and Quintana attacked. Is there any fair play in cycling?」

自分も主催者側の運営ミスで偉い目にあったレースがあるが、ニューヨークのローカルレースに対してこちらはグランツールでその重責は天と地の差。

4分11秒差となると最終優勝がこれで決まってしまってもおかしくないほどのタイム差である。

まあツールでもチームバスがゴールゲートに引っかかってゴール地点が変更されるかどうかで右往左往したりとハプニングはあるのでこんなものなのかもしれないが、それでもこういった事情で勝敗が決するのは選手はもちろん、見ているファンも釈然としないものがある


2 件のコメント :

  1. さすがに運営に問題があったとしか思えないですね。
    何かしらの対応がされることを祈ります。

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  2. 初心者ロードレーサー2014年5月31日 2:12

    対応はされぬまま、エヴァンスは一気に9位まで落ちてしまいましたね。ジロも土曜日まで最後の盛り上がりを見せて欲しいものです。

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