第8戦はニュージャージー南部で行われる40kmのタイムトライアル。
ニュージャージー州のチャンピオンを決めるタイムトライアルでまさしくタイムトライアルシーズの総決算といえるレースである。
今回は日本から来られたTさんも参戦。
いまっちさんと、出走はしないものの応援に来られたKさんと一緒に総勢4人で移動。
今シーズン初期は、1人で移動して1人で走って帰ってきていたという「チームひとり」状態だったので雲泥の差である。
会場についてウォームアップ開始。
電動デュラの調子が悪くフロントがアウターに入らなったのだがなんとか調整して体を温めていると出走時間間近に。
Tさんを見送り自分もスタート台に。
なんと今回はステートチャンピオンシップということもありスローピング付の出走台。スローピング付はUWCIのベルギーのTT以来である。
レース開始して淡々と踏み始める。
今回の目的は2つ。オケモの大失敗のリベンジをすることと、1時間を越える長丁場でペース管理をちゃんとすること。
40kmという長丁場だけあって、抑え目に入って足に負担がかからない負荷を心掛ける。
オケモのギアセッティングの失敗は平地TTだけあって必要ないが、ハイドレーションについてはサイコンの経過時間を見ながら定期的に補給するようにする。
最初のコーナーを抜けて長い直線へ。
1マイル(1.6km)ごとに標識が立っているが、まだ24マイル(38km以上)あるのかと思うとげんなりしてくる。
が、集中力を切らさないように集中、集中。
次のコーナーを抜けて長い長い直線へ。
途中、右手が開けて吹きっ晒しになる。
ZIPP 808は風の影響を受けやすく、特に大型車が横を通ると乱気流が発生してハンドルをとられる。
折り返し手前でTさんとすれ違う。ピンクのシューズカバーが目立つのですぐわかる。
そして折り返し。その先にあった交差点が折り返し地点だと思っていたがその手前ということで急ブレーキをかけてクリア。
途中、立体交差を越えるための短い坂がちょくちょく出てくる。単体で見ればどうとでもない坂だが、TT中とあってじわじわとボディブローのように効いてくる。
と、前方から変な車が・・・。
工事作業用の車輌らしく、すごく車高が高い。
これまた変な乱気流を受けながらパス。
あと9マイル。と、このあたりから右脚に違和感が・・・。右脚のふくらはぎとハムストリングが攣ってきている。
ヒラメ筋をこれまで中心に鍛えてきたが傷みの感じからすると腓腹筋。腓腹筋は二関節筋ということもあって膝関節を曲げた状態で足関節の底屈を行うペダリングでは重視してこなかったなぁと思いながら騙し騙し走る。
と、あと4分の1あたりにきたところで左脚も攣り始める。
右脚の攣りを庇うために変な負担が左脚にかかり、内転筋群が悲鳴を上げる。
完全に攣ってペダリングできなくなればここまで来てDNFという結果に終わってしまう。
それだけは避けるために攣った箇所に負担がかからないようなペダリングを心掛けなんとか乗り切る。
最後はもう脚との騙し合い。遠くに警察車輌の光が見えるので最後のコーナーまでもう少しと思ったら・・・
単に脇道を塞いでるだけでまだ先。
やっと最終コーナーを抜けて
長い長いTTのゴールを迎える。
ボロボロになってレース後の開放感と疲労感を愉しむ。
その後表彰台の発表がされるが、全体のリザルト発表はまだまだかかりそうだったので帰宅。
レース後は攣った両脚と大臀筋が悲鳴を上げている。
数日経ってもまだ違和感は残る一方で、ダメージが残ってるのは主にハムストリングや大臀筋といった後ろ側の筋肉のみで大腿四頭筋は違和感なし。唯一前側できているのは足関節の背屈を行う前脛骨筋のみ。
ちなみにTさんには40秒差で後塵を拝し、よい競争相手ができて嬉しい限りである。
目的であったハイドレーションも及第点であるし、何しろレース後の疲労感や達成感を味わえた点でも悪い後味しか残らなかったオケモに比べれば天と地の差。
一方でTTもこの40kmが天王山であとは距離も短かったりとピリリと小粒で辛い系のレースのみ。
残り少ない今シーズン、一試合一試合を大事にしていきたいと思ったのであった。
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