マウントワシントンヒルクライムレース:Live Free or Die! 世界で最も過酷なヒルクライム

今年最大のヒルクライム大会へ出発。

"The Toughest Hillclimb in the World"(公式ページより)と呼ばれる最難関のヒルクライムレースである。

レース会場はニューハンプシャー州北部にあるマウントワシントン。

ニューヨーク州、ニュージャージー州、デラウェア州、ペンシルベニア州、コネチカット州、ロードアイランド州、メイン州、バーモント州、ニューハンプシャー州を通じて最も高い山。

一言で言うと、アメリカ北東部の最高峰である。


これまで参加してこなかった最大の要因は遠いこと。

自動車で高速を飛ばしても6時間近くかかる。



ボストン近くまで来てもまだ道半ば。



せっかくなので途中、マサチューセッツ州のシネマコンプレックスで休憩。



雲一つ無い快晴である。



前回ボストン遠征のときにご紹介した、マサチューセッツ州にしかないチェーンレストランでランチをとる。

このパンにつけるオリーブオイルが美味。



さらにメインのミートローフに、



締めはチョコピーナッツバターのアイスクリームケーキ。



レース前日ということでカーボローディングの免罪符とともにたっぷり食べる。

その後スーパーマーケットに寄ってレース当日朝用のバナナを買って再出発。

走れども走れでも到着せず・・・、



遠い・・・、



途中でガスを補給。ニューハンプシャー州はやはりニュージャージー州に比べて高く、1リッター98.35円もする。



ただ自分はニューハンプシャー州が好きだ。

Live Free or Die(自由に生きろ、でなきゃ死ね)という州のモットーは死にも匹敵する自由というものの尊さと自由の国アメリカを象徴していると言える。

そんなこんなでニューハンプシャー州に入ると気分も上がり、休憩入れて車を走らせること6時間以上・・・、やっと目的地の町に到着。



ホテルにチェックイン。





いまっちさんご家族と合流して夕食はApplebee'sというファミリーレストランへ。



明日はレースということもありステーキにリブをがっつりいただく。






翌朝、5時に起きて早めにレース会場に到着。



そしてなんという偶然か、ちょうど隣りに駐車してウォームアップの準備をしていたのが、今シーズン最初のヒルクライムレースでクラッシュした相手のジェイソンであった。



実はあれ以来右肩はまだ違和感が残っており、自転車に乗る分には問題はないのだが腕を背中に回して捻るようにすると(ちょうどレーサージャージの右後ろのポケットに手を入れる動作)痛みが走る。

挨拶をして彼のバイクを見せてもらうと5kgちょっととのこと。



ヒルクライム専用にブルホーンハンドルバー※に加えリアブレーキを外している。(※ブルホーンハンドルバーにすると下ハンの重量を削れるだけでなく、STIシフターは重いのでバーエンドシフターにすることでさらなる軽量化が図れる)

マウントワシントンはあまりの急勾配のため自転車での下山が禁止されており、大会レギュレーションではブレーキは一つだけついていればよいことになっている。

リアは普通のスプロケットギアだが、



フロントはMTB用のインナーを装備し、ギア比1:1以下を実現している。



まさにヒルクライムに特化されたヒルクラ専用決戦兵器である。



こちらもウォームアップの準備を始める。



レース開始まで40分ほどみっちりとウォームアップ。筋肉を温めて乳酸耐性をつけておくと同時に飽和状態になった体内の余分な水分を飛ばす。



ウォーミングアップを終えてスタートラインに向かおうとしていると、ヘックスレンチを貸してくれないかと聞いてくる選手が。

リアディレイラーの調子が悪いのか、いまっちさんがヘックスレンチを貸すとすかさずリアディレイラーのワイヤーを張り直して調整をしている。

と、その選手のゼッケンが1

話しかけてみると、はたして前年の優勝者であった。



前年の優勝者といえば2年連続で優勝しているUCIコンチネンタルチーム所属のプロ選手

さすがは"The Toughest Hillclimb in the World"

舞台も役者も整った。

今年最大のヒルクライムレースが始まる・・・。

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