シーズン開幕直前とオフシーズンを振り返って



4月だというのに今週は寒い。

特に火曜の朝は氷点下で摂氏マイナス4度、風速冷却ではマイナス16度(!?)で、日本のお花見のニュースとは正反対。



そんな中で先週から風邪をひいてしまい、喉から咳へと苦しい日々が続いている。

喉の痛みは小康してきたが咳はまだ出ており、これ以上長引かせるわけにはいかない。

なぜなら来週末には、ついに今シーズン最初のタイムトライアルを迎えるからである。



思えばこのオフシーズンは練習量でいえば足りていなかった。

一年前のオフシーズンは週2回はジムに通っており、デッドリフトにスクワット、ランジ、レッグプレスと徹底的に脚の筋肉を育て上げていたことを考えると雲泥の差で、今回はほぼ平日の自転車通勤のみ。




週末も子どもの世話や家の用事が毎週あり、なんと今年に入ってからまだ一度もロードバイクで実走していない

おそらくこんなにロードバイクに乗っていないのはここ5年くらいで初めてではないだろうか。

ただ、それでも向上を目指せているのは、自転車通勤で朝晩二回は自転車に乗っているから。




自転車に乗れる時間が限られている身としては、平日に10回(1日2回×5日)トレーニングセッションを持てているのはありがたい。

去年がひたすらエンジンとなる筋肉を鍛え上げたオフシーズンであるなら、今年はひたすらペダリングや体の捌き方に注力したオフシーズン。

それはとりもなおさず、去年あれだけウエイトトレーニングの挙重重量が上がっていながら、実際のタイムトライアルでは一昨年と代わり映えのないタイムしか出せなかったことへの反省とアンチテーゼでもある

単なる筋力だけではなく、慣性力、荷重、ペダリングといった総合的な速さに結びつくための技術力向上という点では、日々地道にペダルを踏んでいく朝晩の自転車通勤はむしろ最適かもしれない。


どちらにしろ目指すのは常に「自分史上最速」


日常の制限の中でどのようにしてその至上命題を達成するかが現時点での課題になっている。





一方で環境が変わっていくのは自分だけではなくレース環境もしかり。

これまでニューイングランド(アメリカ北東部の地域)のヒルクライムシリーズ戦として行われていたBUMPS(Bike Up Mountain Point Series)が解散。今年からは個別のレースのみの開催になってしまった。

しかもマウントワシントンの参加希望増加で追加開催されていたNewton's Revenge(走るコースはマウントワシントンと一緒)も今年は開催されないとのこと。

自転車ブーム的なものはこちらでもあるものの、ドーピングに揺れるプロレース界を反映してか、ロードレースといったアスリート系競技レースの人気は下がってきており、逆にファンライドやグランフォンドといった、誰でも気軽に楽しめるサイクリングイベントに押されている。

さらにUSAC(米国自転車競技連盟)が、プロ選手の非USACレースへの参加を認めない方針を出しているとのことで、さらにハードコア系のイベントが縮小傾向にあるらしい。

マウントワシントンでは自分が走ったときもコンチネンタルチームのプロ選手が出ていたし、これまでのコースレコードも、タイラー・ハミルトンにトム・ダニエルソンといったグランツールレベルの選手の記録が残っているので、この方針はプロモーターにとってもレース組成のモチベーション低下になっているようである。


なにはともあれUSACのレースはこれまで通りあるので、まずは来週土日の開幕二連戦。

登録者名簿を見ると、去年同じようなタイムで競い合った相手がすでに登録済み。

この1年で差は開いたのか、縮まったのか。

お互い鍛え上げた脚をもって、1年ぶりの発表会を迎える。



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