ちなみに自分は旅行や出張といった、普段とは違う環境で刺激を受けることでいろいろと考えさせられたりすることが多い。
思えば今から10年以上前に行った香港で広東語を話せるようになろうと一念発起したし、それがなければ今のように日常生活を広東語で送るような人生にはならなかっただろう。
そういう意味ではそれぞれのライフステージで違う場所に行く機会を得て、自分を見つめ直して考察することは大事なことだと思う。
そして今回のロサンゼルスで一番印象に残ったのは現地同僚との交流。
このブログでは仕事の話題は取り上げないし取り上げても面白くないだろうから深くは入らないが、彼らと話していてまず思ったのは通勤の大変さ。
ロサンゼルスの通勤スタイル
いろんな同僚に話を聞いたし、それぞれ住んでる場所もダウンタウンの北だったり南のトーランスだったり、東だったりとバラバラだったが、自動車通勤の人も、バス通勤の人も、Uber通勤の人にも共通していたのは渋滞の酷さ。
曰く、すいてれば40分だけど、朝は2時間半かかる・・・。
みんなそんな状態。
ちなみにシフト制も聞く限りでは東海岸よりフレキシブルに利用されているようで、朝7時~午後3時のシフトで働いている人もいるので、午後3時ごろにはもう混み始めるとのこと。
それを裏付けるように、オフィスから高速道路を眺めるとすごいノロノロ走っている。
いや・・・、これ「ハイウェイ」だよね・・・。
両側で計10車線以上あっても遅い・・・。
現地社員に「ハイウェイなのにこの時間(午後6時過ぎ)だとこんなに流れが遅いんだね」と言うと、「いや、今日はまだ良い方だ」と言われてさらにビックリ。
ロサンゼルスの清掃スタイル
さらに驚いたのは仕事中。
オフィスのパソコンに向かっていると、窓の外に人が・・・!!!
ビルの窓の外に幅が1メートルもないようなスペースがあるのだが、そこを歩きながらホウキでゴミを掃いている人が・・・。
よく見ると上には一本のロープが張られており、そのロープに命綱をつけて徒歩でビルの外側を一周して掃除をしていたのだ。
いや、ここ地上20階なんですけど・・・。
マンハッタンのオフィスでは、清掃員は4人くらいは余裕で乗れそうなスペースがあるゴンドラに乗って外壁や窓を掃除しているのだが、それに比べて命綱つけて歩きながらホウキで掃除とは・・・。
ロサンゼルスではマンハッタンより命が軽いのかもしれない・・・。
ある意味今回の出張で一番印象に残ったことだった。
地球上で共通していること
現地の職員と話していて聞いた通勤のこと、そして余暇のこと。
それらに共通しているのは、「通勤して働いて帰って、数少ない余暇を楽しむ」ということ。
この1文のテンプレはどこに住もうと変わらない。
通勤方法が地下鉄か自動車かという違いはあっても、サラリーマンである限りこのスタイルは変わらない。
場所が離れていても違う国に住んでいても、ニューヨークでもロサンゼルスでも日本でも香港でもそこは同じ。
オフィスで働くホワイトカラーでも、地上20階の外壁を歩いて掃除する清掃員でも同じ。
“If you are born poor, it's not your mistake. But if you die poor, it is your mistake.”
― Bill Gates
どの国へ行こうがどこに住もうが、サラリーマンという人生をやめない限りこの宿命からは逃れられないのだろう。
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