脂肪燃焼の絶対量が最大になるVO2Maxの60%を心拍数に置き換える
前回エントリで確認したのは、VO2Maxの60%の運動強度で単位時間当たりの脂肪燃焼量が最大化する=最も脂肪燃焼効率が良いということだった。
では具体的にVO2Maxの60%とはどれくらいなのだろうか。
この点、VO2Maxはサイクリストにお馴染みで、Garminのサイコンでは出力や心拍をベースに体重から計算して表示してくれる機能もある。
が、VO2Maxはあくまでトレーニング後に確認するものであって、トレーニング中にリアルタイムに今VO2Maxの何%かを確認するような指標ではない。
それにパワーメーターを持っているサイクリストであれば、5分全力TTのパワーを元にVO2Maxのパワー出力値を基準にすることもできるが、ランやジョギング、スイム等、他の運動にも併用するとなるとパワーという指標は現実的ではない。
となると、どのような運動でも横断的に利用でき、かつ手軽に確認できる指標としては心拍数が最適といえる。
たとえサイクリストの場合であっても、パワーメーターは自転車への装着が必要になる&値段も高いのに比べ、心拍計の場合、自分の体に装着するものなので自転車をいじる必要なく、価格も安いので気軽に利用できる。
そもそも、VO2Maxの定義自体、最大酸素摂取量=体重1kgあたり1分間に取り込むことのできる最大の酸素量(ml/kg/min)であり、酸素を全身の血液に送り出す心臓の働きと密接に関連しているので、VO2Maxを心拍数に変換するというのはパワーよりもむしろ親和性が高い。
この点、心拍トレーニングの書籍等でVO2Maxと心拍数の比較、変換されているものもあり、調べようと思えば簡単にVO2Maxの何%に相当する心拍数はどれくらいかを確認することができる。
こちらの対応表をみると、VO2Maxの60%は最大心拍数の70%相当ということがわかる。
脂肪燃焼の絶対量が最大になる心拍数
さらに、わざわざVO2Maxから計算しなくても、脂肪燃焼が最大化される運動強度は「脂肪燃焼ゾーン(Fat Burning Zone)」として知られており、心拍数ベースで対応表を載せているサイトもある。
以下はHealthlineのFat-burning heart rate chartより。
上記でVO2Maxの60%≒最大心拍数の70%と確認した通り、Healthlineのサイトでも脂肪燃焼ゾーンの心拍数は最大心拍数の70%相当とされており、年齢ごとの対応表は以下になる。
自分は実際の計測上の最大心拍数を元に他のサイトや手元計算でも確認したみたが、108~126bpm※ということでどのサイトでも同様の範囲内に収まっていた(※サイトによっては60~70%等、範囲で示されているものもあり幅が出る)。
ということで次回は最大心拍数の70%が実際の日常生活でどれくらいの運動にあたるのかを確認していきたい。
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