折り畳み自転車でのFD-R8000の変則調整

折り畳み自転車、Dahon Viscのフロント変速が入りにくくなったので調整。

もう2年以上経つのでワイヤーも伸びてきたのかもしれないが、とはいえコロナ下でほとんど乗っていなかったので使用頻度による消耗はしていないはずと思いつつチェックする…。

アウターに入りにくいので、ワイヤーの引きが足りなくなったのだと思うが、フロントディレイラーのチェーンガイドの可動範囲も確認してみる。

ワイヤーを4段階のトップにまで引いた状態で可動範囲を側に動かせるかチェック…。

調整ボルトをいじりつつ、あれ、これでいいんだっけと思いながら、あまりに前のことなので調整の仕方をマニュアルを見て設定方法を確認…。

と、そういえばFD-R8000はトップ(アウター)側の可動制限が以前のモデルと違うんだった…。

トップ側の調整ボルトにご用心

8000系になる前のFD-6800のマニュアルと比べてみるとよくわかるが、ロー(インナー)側はネジを回す方向と動く方向がFD-R8000とFD-6800で同じなのに、トップ側は真逆になっている

(上がFD-R8000のマニュアルで下がFD-6800のマニュアル)

以前は「ネジを緩める=(可動幅の)制限を緩める」(ローもトップもチェーンガイドの可動幅が広がる)と覚えていたのだが、FD-R8000はトップ側だけ逆に覚えないといけないので混乱しそう…。

おそらく可動範囲調整ボルトの位置が変わったからで、旧モデルはディレイラーの上についていて、ネジを緩めるのと可動範囲制限が緩める関係性がわかりやすかったのだが、FD-R8000は側面についているので構造が違っているらしい。

少し広めに可動範囲を取ってやって、ワイヤーも締めなおす。

FD-R8000は(FD-6800以前にはなかった)アジャストバレルがあり、手前にあるネジを使ってアジャストバレル突起部でワイヤーの締めを調整できるのはすごくやりやすい。

これがアジャストバレルを一番緩めた状態で…、

こちらが締め込んだ(ワイヤーが一番引っ張られる)状態。

(ちなみに上記ではアウター部分だけ調整しなおしているが、正しい手順としてはワイヤーを外してディレイラー自体の取り付けから位置出しして、ロー側→ワイヤー張り→トップ側→再度ロー側の順に調整していく)

魔改造の副作用

本来ロードバイクにつけるFD-R8000だが、自分は折り畳み自転車のDahon Viscに無理やりつけているので弊害もある。

例えばフロントディレイラーの傾きを調整するのにサポートボルトがあって、サポートボルトをシートポストに押し込むことで、フロントディレイラーのプレートとチェーンリングが平行になるように調整できる。

が、Dahon Viscの折り畳みのフレームでは本来ロードのシートポストがある場所よりも後ろ側にフロントディレイラーの装着部ついているので、サポートボルトをいくら締めてもフロントディレイラーは1ミリも動かない。

それもあってかガイドプレートとチェーンの平行が完全には出せないので、11速のうち何速かはチェーンと干渉してしまって使えないし、今回のフロント変速がしにくい問題にも起因しているのだろう。まあブロンプトンのときは3速で通勤していたので、8x2の16速だって十分なのだが。

そして使うヘックスレンチが制限されるのも大変。

フロントディレイラーのすぐ上にシートステーがあるので、ストレート型のレンチは使用できず、L字型でも先が長いヘックスレンチだとシートステーにぶつかってしまいネジ山を回すことができない(画像では干渉がわかりやすいように大きめのレンチを使ってます)。

通常の携帯用レンチセットとかでも長すぎてダメなことが多く、短いL字型のレンチが必要になる。自分はキーチェーン型のポケットミニレンチセットを使っている。

まあそういった工夫は必要になるものの、それでも通勤用の折り畳みでロードのドライブトレインが使えるのはありがたいのであった。



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