まったく読めんっ!! KVIKK LUNSJを食べる

 同僚からノルウェー旅行(というか里帰り)土産にもらったお菓子。

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KVIKK LUNSJ

まったく読めんっ!!
 
調べてみたらKVIKK LUNSJ(クヴィクク・ランスジュと適当に読んでいた)は、Quick Lunchという意味らしいです。発音も確認してみたところカタカナでは「クヴィックランジ」に近い感じ。
 
チョコ菓子なのに「クイックランチ」…、「おなかが減ったらスニッカーズ」的なキャッチフレーズなのか…。
 
チョコレートがランチって体に悪そうだなと思いながら詳細を調べてみると、ノルウェーのスキーやハイキングで手軽にカロリー補給したいニーズにこたえたとかなんとか…
 
つまりあれか、雪山で遭難してとりあえずカロリーほしいっていうあんなシーンか…。

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雪山でカロリーを摂るイメージw


長方形の形にある種のパチモン感がしながらも開けてみたら…

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よく知った感じの形状…

キットカットですやん!
 
まあでも表面の模様も違うし、なにかサプライズがあるかもしれんと思い食べてみたところ…、

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断面もまさに…

うん、キットカットです。本当にありがとうございました。

というか冒頭のフレーズはむしろ「Have a Break, Have a Kit Kat」的な感じだったのか…。 

なんかチョコレートはアメリカのキットカット※よりもヨーロッパっぽいというか、キンダーやミルカのミルクチョコレートの味に似てます(※日本のキットカットはチョコレートの味がアメリカと違います)。
 
とはいえほとんどキットカットというか限りなくキットカットに近いキットカットです。
 
これはさすがにパチモンというか模倣品なんじゃないかと思って調べてみると、イギリスで発明?されたキットカットがヨーロッパ大陸に流通し始めたのは1935年でKVIKK LUNSJはその2年後の1937に発売されたとのこと。
 
うーん、時系列的にも怪しさ満点です。

ただ「ハイキングチョコレート」としてノルウェーのソウルフードっぽくなってるらしく、パッケージの裏には遭難防止のための「山の掟(Fjellvettreglene)」が書かれています。一応調べてみたらこういう意味だそうです。

The Norwegian Mountain Code

  1. Plan your trip and inform others about the route you have selected.

  2. Adapt the planned routes according to ability and conditions.

  3. Pay attention to the weather and the avalanche warnings.

  4. Be prepared for bad weather and frost, even on short trips.

  5. Bring the necessary equipment so you can help yourself and others.

  6. Choose safe routes. Recognize avalanche terrain and unsafe ice.

  7. Use a map and a compass. Always know where you are.

  8. Don’t be ashamed to turn around.

  9. Conserve your energy and seek shelter if necessary.

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キットカット論争

どう見てもパクってるんですが、2002年にネスレがキットカットの形状、具体的には「長方形のベースに4本の台形バーが並んだ」形状の商標を申請して類似性問題が表に出てきたようです。
 
4年後、ネスレはキットカットの形状の商標を取得、KVIKK LUNSJのモンデリーズと欧州連合司法裁判所での訴訟が続き、最終的にはネスレが「当時、EU圏内で形状だけでキットカットと認識されていたこと」を証明できず、敗訴して商標権も取り消されたとのことです。

ちなみにネットの記事でもパチモンじゃないかという疑問が呈されていましたが、キットカットはKit Katの文字がチョコ表面に彫り込まれているのに対し、KVIKK LUNSJはコウノトリが彫られているということでした。

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Storks
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パク…パク…

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