Bike MS NYの受付

今週末のBike MS NYC (Bike MS New York City Traffic Freeという交通規制をするバイクイベント)に参加するため、事前にゼッケン等を受取りにいく。単に受取るだけだからと思って、昼ご飯を食べてからゆっくり行くと、なんと長蛇の列。この人たちが当日みんな参加するんだなーと思いつつ並ぶ。
並んでいる

このイベントは50ドルの参加費と、MS患者への寄付が100ドル以上必要で、走るためには少なくとも150ドルは払わないといけない。ちなみにMSとはMultiple Sclerosisの略で、多発性硬化症のこと。あんまり馴染みがないなぁと思って調べて見ると、特に欧米人に多い病気で、「北米、北欧、オーストラリア南部では人口10万人当たり30~80人ほど罹患しているが、アジアやアフリカでは人口10万人当たり4人以下で、人種によって罹患率に大きな差がある」(Wikipediaより)そうです。ロードバイクのイベントに参加することでこんな知識まで入ってしかも寄付をするとは一石二鳥な感じです。
MSの看板

無事ゼッケン等のパックをゲット。
高い金払ってるからか、ゼッケンをとめる安全ピンやTwist Tie※まで入っている。NYC Century Bike Tourではゼッケンだけくれて自分でとめてくれって感じだったけどなんとも親切。というかこのイベント、広告もいろいろ出してるそうで参加者も多いらしい。って高い金を払ってもMS患者じゃなくて広告費として消えているとしたら本末転倒だなぁ。

※日本語でなんていうのかわからないが、新品のコードなどを束ねている、やわらかくて折り曲げれる短い針金のようなもの。と思って調べてみたら、ビニタイまたはバインド線という名前らしい。

Bib  

さて、今回は30マイル、66マイル、100マイルのコースがある。
30マイルは一言で言うとマンハッタン一周。普段車しか走れないFDRなどの自動車道を交通規制して自転車で走れる。
66マイルはそこからリンカーントンネル(マンハッタンとニュージャージーを結んでいる海底(川底?)トンネル)を通ってニュージャージーに行く。ここでも普段車でしか通れないリンカーントンネルを自転車で走れるというのがウリ。そこからハドソンリバー沿いを北上してGW Bridge(ジョージワシントンブリッジ)を通ってマンハッタン側のハドソンリバー沿いを南下して帰ってくる。
そして100マイルは66マイルのGW Bridge手前からさらに北に行ってRockland Lake State Parkの方まで行って帰ってくる。

今年はもうシーズン終了時期にきているので、このイベントの後はツール・ド・ブロンクスくらいしか参加予定がないし、冬に入れば寒くて全然走れなくなる(というか三本ローラーでの室内走行ばっかになる予定)。というわけでこれが今シーズンで100マイル走れる最後のイベントかと思うと、やはり100マイル走りたくなる。

でも一つ問題が。
前回NYC Century Bike Tourで初めて100マイルを走ったときは、公示は6時出発だけど混んでいて、実際に出発できたのは6時半、そして100マイルといいつつ105マイルの道のりで、ゴールしたのは午後5時。10時間半かかっている。今回は公示が午前7時半出発で午後6時までにゴールしなければならないので、10時間半のペースで行くとギリギリまたは間に合わない危険性が高い。

ただ、NYC Century Bike Tourの実走行時間(タイヤが回転していた時間)では8時間ちょっとであり、やはり途中でスリップ事故をして怪我のケアをしたりそれで休憩時間も長くとったりとしたことが響いているようだ。実際先週のEscape New Yorkでは50マイルを合計4時間で完走できた。つまり事故を起こさずに休憩もそこそこというペースで行けば今回もなんとかなるかもしれないと思う。

一方で、急な坂が多く、Escape New Yorkの最高地点は450フィートだったのに対し、今回は600フィート。単に高さだけでなく勾配や坂の構成(長い坂がずーっと続くなど)にも左右されるが、Escape New Yorkよりは時間がかかるとみていいかもしれない。

さらに100マイルを走る人は中間チェック地点が設けられており、50マイル地点に12時まで、70マイル地点に午後2時まで、84マイル地点に午後4時までに到着してないといけない。50マイル地点が66マイルと100マイルが逆方向に進む分岐点であり、「やっぱ100マイルやめて66マイルにしよーっと」と切り替えれる最後の選択肢。そこで100マイル方面に進んでしまうと後は一本道なので100マイル走るしかない(なので途中でチェックポイントに間に合わなかったら失格)。

悩んでいてもしょうがないので、実際のターンシート(どこで曲がるなどの道順が書いてある進行リスト)を見てこれまでと比較することにする。
幸い、Bike MS NYCではターンシートが先に公開されているので、事前にルートを確認することができる。以下、cueが「右折」「左折」「直進」などの指示の数。

イベント名until 50 miles
last 50 100 mile
Bike MS NYC36 cues
67 cues103 cues
NYC Century Ride103 cues 179 cues282 cues
Escape New York89 cues - -

こうして見ると、Bike MS NYCではかなり曲がりが少なく、一本道が多いことがわかる。実際、交通規制をしている最初の30マイル(マンハッタン一周)はマンハッタンの外周道路を一回りする形だし、ニュージャージーでの北上も、リバーロードをひたすら走るというもので、100マイルコース部分も曲がり角は多くなるものの、Route 9Wを中心に大通りを走っており比較的迷わないようになっている。

この点、NYC Century Rideではニューヨーク市の中だけで100マイルを走るという唯一のイベントで、まあそれがウリでもあり、結果として街中をくねくねと走っていた感がある。信号があれば、例え車が通ってなくて完全に停車せずに進めれたとしても、それなりに都度、減速、加速を繰り返すことになり、街中では通常走行でもそんなに速度を出せないため遅くなる。そのために実際は時速25キロくらい出ていたものの、平均速度では21キロ程度となってしまっていたのだと思う。

ちなみにスーパーサイヤ人理論(超回復のこと)でいっても、すでに一度100マイルを経験した手前、最大能力の限界値が引き上げられているはずなので体力的には余裕が出ているはずである。

ということで、100マイルを走るつもりで準備し、とりあえずの目標は50マイル地点に11時くらいまでについていることとする。最後の注意点としては雨。昨日までは今週日曜が雨の予報だったけど、今日は晴れに変わっている。このまま雨にならないことを祈るのみだけど、もし雨になったらさすがに66マイルコースだろうなぁと覚悟をしておきます。


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