そもそも風邪気味かつ、前日に友人の結婚式があり、家に帰ったのは日付が変わってから。前日の昼、夜と風邪薬を飲んでの参戦となりました。
このイベントの目玉はやはり交通規制をするところ。マンハッタン一周で普段は車が走っていて通れない高速道路と、マンハッタンからニュージャージーへの海底トンネル(川底トンネル?)であるリンカーントンネルを走れることでしょう。
今回は7時半スタートと遅めの開始。しかも30マイル、66マイル、100マイルのコースがあるのだが、全員一緒にスタートする。スタート渋滞に巻き込まれるのも嫌なので早く行こうかとも考えたが、季節柄じっと待っていると体が冷えてしまう。すでに風邪の兆候が出ているので体を冷やしたくないことから直前に行く。
と思ったら家を出てグローブを忘れたことに気付く。NYC Century Bike Tourの落車でグローブの大切さは身に染みてわかっているので引き返してグローブを取りに戻る。一応ギリギリになりながらも7時半前には着いたのだが、 やはり渋滞状態。
並んでいる間に見かけた犬連れバイク。わんこも走る(って後ろに乗ってるだけだけど)。
みんなゆっくり歩きだして、ちゃんとスタートできたのは7時42分ごろ。
やっと流れ出す。
最初の30マイルはマンハッタン一周。まずは12番街を南下する。スタートが遅いので既に明るくなっていてマンハッタンの景色が良く見える。
南端ポイントで東側に行くためにトンネルに入る。トンネルではみんなハイテンションになっているようで叫びまくっている。普段自転車で車用トンネルを走ることがないので爽快。
東側に出るとFDR(Franklin D. Roosevelt East River Drive。マンハッタンで一番長い高速道路)を北上。ここではまだ30マイルコースらしい遅い自転車も混じっていてバンバン抜いていく。と、いきなり右に寄ってくるママチャリのおばちゃんがいて急ブレーキをかける。微妙に前輪が接触するだけですんで大事にはいたらなかった。
気を取り直してそのまま進む。Williamsburg Bridgeを通ってQueensboro Bridgeを通る。
今回自転車で走るのを楽しみにしていたF1のモナコを髣髴とさせる所も通過。
Willis Ave Bridgeを通過。写真を撮っている人もいればすでにマシントラブルになっているような人もいる。
右手にヤンキースタジアムを確認しつつマンハッタン北端へ。そのまま一般道(といっても警察が交通規制してくれてる)に入って第一休憩所のInwood Hill Parkに到着。
参加前に「I ride for~」という、なんのために走るかというのを記載できるゼッケンをもらうのだが、けっこう「My Mom」と書いている人がいる。男の人でも普通にそういう人がいて、天国にいるお母さんのために走るのか、それともただのマザコンなのかはわからないが、家族のために走るというのはいいことだ。
もともとここでは止まるつもりはなく、33マイル地点の第二休憩所までノンストップで行く予定だったが混んでいてそのままほぼ停止状態に。とりあえず朝飯代わりにバナナを食べてすぐに出発。
その後西側のHenry Hudson Parkwayを通って南下。
途中でGeorge Washington Bridgeの東側の下を通る。
ここではもう100マイルと66マイルの集団に混じれたようでスピードを出せるようになる。
やはり信号がないというのはストレスがなく、スピードも出し放題。
それなりに周りに他の自転車もいるものの、だいたい40キロペースで流れている。
しかもそれほどアップダウンも多くない。すぐ横にある、普段自転車で走るRiver Roadではけっこううねうねしていてアップダウンもあるのにえらい違いだ。
気持ちよく走行していると、30マイルは右に、66マイルと100マイルコースは左に寄れというスピーカー音声が。さっきは155丁目とかだったのにもう54丁目に着いたらしい。
言われたとおり左側に寄って警官の誘導に従ってリンカーントンネルへ。
リンカーントンネルは今回の交通規制の目玉でもあり、トンネル前ではおっちゃんが「サングラスはとれ」とか指示をだす。
そして一斉にリンカーントンネルの中へ。ここでもみんなハイテンションになって叫ぶ叫ぶ。自分も叫ぶ。叫んでいると、、どんどんスピードが上がっていく。川の下を通るトンネルだけあって下りと上りになっており、まずはトンネル最深部へ向けての下り。時速は55キロ。前回のEscape New Yorkで60キロを経験しているのだが、暗くて狭いトンネルではまた一味違う感覚。
ただみんな同じくらいとばしているので逆にこれくらいのペースの方が安全と思いそのまま走る。この際だからアウタートップにしてみようかと思うけど、あくまで100マイル走るのが目標であって、ここでスピードを出しても落車リスクに比べてメリットが少ないので安全走行を心がけているとそのまま上りになって出口へ。
トンネルを抜けるとそこはニュージャージーだった。
ニュージャージーに入るとすぐに第二休憩所があるのでそこでトイレ休憩。
また走り出して今度はハドソンリバー沿いをずーっと北上。
途中で日系スーパーのミツワを通り過ぎる。
さらに目印を頼りに北上を続ける。今回は張り紙もあるし地面にも書いてあるのでわかりやすい。
そして今度はGeorge Washington Bridgeの西側に。
George Washington Bridgeの下を通過。
また木に囲まれた道に入るのだが、前日が雨だったこともありこの辺りの道はかなり濡れている。そらに木の葉やらも落ちていてアップダウンも激しい。さらに対向車も来る。というわけでここでも危険な走行を避けてそれなりに走っていく。だいたい下りでも50キロくらいで抑えておけばなんとかなる感じで進んでいく。
そして今回最大のヒルクライムへ。川側から9Wというハイウェイへ上がる。ここで既に自転車を押している人もいたが、事前に高低表でここが最大の急坂ということを知っているので、ここをクリアーできればこれ以上のものは来ないと思うと頑張れる気になり、そのまま一気に上っていく。
ひたすら上りが続き、上りきったと思ってカーブを曲がるとさらに上りがという状態を続けていく。すると次第に車の通る音が聞こえてきて、幹線道路が近いことがわかってくる。そしてやっと9Wに入る。
ヒルクライムを終えて体を休めながら走行して行くと、第三休憩所のKiku Restaurantに到着。
ここはチェックポイントになっていて、100マイルコースの人は12時以内に出発しなければいけない。スタートが遅れたため心配していたものの、マンハッタンでの高速走行が功を奏して11時すぎに到着できた。
ちなみにここで昼食のサンドイッチが配られるので、チーズとビーフのサンドイッチを食べて、バナナを食べてクッキーを食べて、スポーツドリンクを飲みつつ水を補給して・・・。としていたら、100マイルコースはあと15分以内に出るようにというアナウンスが。時計を見るともう11時45分。そのまま9Wを北上する100マイルコースへ。
9Wはけっこうアップダウンが激しい。が、ダウンのあとにアップが来るのでその勢いでそのまま越えていく。が、帰りはここを通るんだなぁと思うと心配になってくる。9Wを抜けるとハドソンリバー沿いへ。
そのときに、ちょっとした下りで対して急でもなく、速度も30キロくらいだったのだが、下りの直後のT字路で右折があり、しかもちょっと鋭角になっている 右折で危ないところがあった。ちょっと車道にはみ出したのだが、右折したタイミングで向かいから自動車が来ており手で合図をしつつ抜ける。
その後はハドソンリバー沿いのTappanやPiermontを快適に駆け抜けていく。のどかな街が続いており、途中ではカフェでお茶してる参加者も。
川沿いを抜けると上りが続く。
ひたすら進む。
一通り上るとRockland Lakeに到着。湖の上を走っているような道で両側に湖を見ながら進む。
第4休憩所に到着。オレンジとスポーツドリンクを補給してトイレに寄る。ここが約70マイル地点、ここから進行方向的にはマンハッタン方面になり、ルート9Wに戻って第5休憩所のKiku Restaurantまで戻る。
リム底が深いZIPPのホイールをつけたサーベロがあったのでパシャリ。この先のルート9W手前のアップダウンはターンシートにも「きつい」と書いてあるが、Kiku Restaurantまでは14マイルなのでなんとかなるだろうと思いつつ出発。
しばらくはゆるやかなアップダウンが続いて午後のサイクリングを満喫してるような感じ。
9Wではきつい坂が待っていて辛かったが、とりあえず無酸素運動にならないようにギアを下げてひたすら苦行のごとく回転させていく。
坂を抜けると見覚えのある(というか数時間前に通った)道を通ってKiku Restaurantへ。ここで前にいた女性がそのまま止まらずに直進してった。まああと16マイルなので休憩所に止まらない人もそれなりに多いんだろう。
二人乗りのタンデム自転車に乗っている人たちが。原理的には通常の1人力(馬力ではない)が、2人力になるし、2人が別々に走るより同じ自転車に乗れば、 2人乗りなので1人乗りよりは重いがだいたい自転車1.5台分を2人でこぐわけだから高速走行ができるらしい。ただカーブは曲がりにくそうだなぁ。という かこの人たちはこれで100マイル走って来たのか。まあ並走するのと違って常に前後にいるわけだから会話とかしやすいだろうなぁと思う。
とりあえずタンデムも行ってしまったのでオレンジに噛みついてバナナを食べて水分補給して出発。の前に自転車を記念撮影。
前からも。地面が紅葉の絨毯になっていてよく映える。
Kiku Restaurantを出発して一路マンハッタンへ。9Wを下る。
ここからはEscape New Yorkのときと同じくPalisade Road、Hudson Terraceを通ってGeorge Washington Bridgeという既におなじみのコース。といってもEscape New YorkのときにPalisade Roadの手前に設定された急坂が今回はルートに入ってなくて助かった。あれがあったらかなり精神的に辛かっただろう。
というわけでGeorge Washington Bridgeに。
思えば今回はGeorge Washington Bridgeの東側の下を通り、西側の下を通り、最後に渡ったので、いわばGeorge Washington Bridgeを堪能しまくったイベントだったなぁと思う。一応メインはマンハッタンの交通規制とリンカーントンネルなんだろうけど、George Washington Bridgeの満喫というのが裏メインだったのではと思う。
なつかしのマンハッタンへ。
もう少しと思っても178丁目から54丁目まで降りていくのがまたけっこう長い。でももうラストなのでテンションも高くなっていてあまり苦にならずに突き進む。
11番街を南下。
Pier 94でゴール。
7時42分にスタートして16時過ぎにはゴールしたので総時間は約8時間半、計測器の走行時間(タイヤが回転していた時間。休憩時間等を含まない)だけ見れば7時間10分で100マイル完走した計算になる。
とりあえずバイクを駐車。ここではゼッケン番号で通る自転車とライダーをチェックしてくれてるので盗まれる心配もなくゴール地点を満喫する。ハンバーガーを食べてポテチを食べてエナジードリンクとジュースを飲んでTシャツを申し込んで帰宅。
なにはともあれ、これで今年のシーズンイベントも再来週のツール・ド・ブロンクスを残すのみとなった。10月18日を過ぎればオフシーズンに入りイベント もなくなるし、そもそも寒くて外を走るのがつらい。とはいってもトレーニングは続けるし、体重は落とさないといけないし、中性脂肪とも戦わないといけない し、3ヵ月後に再検査もある。ただ今後は次のシーズンに向けて、まるでナメック星に着くまで狭い宇宙船の中で訓練している悟空のように体力をつけていこう と思う。
ちなみにゴール地点ではチアリーディングが。
ゴールしたときにもらったメダル。こういう記念品があるとうれしい。
メダルの裏側。日付あり。
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