ロードバイクの重量配分&前輪とシューズの接触

ロードバイクは小回りが効かない。

よくある歩道橋の坂の折り返しなどで、小回りが効かずに困ることがある。

さらにはカーブ待ちの信号で曲がりながら走り出すときに、前輪にシューズがあたってうまく踏み出せないときもある

つまりロードバイクはホイールベース(前輪と後輪の間隔)が狭いので、シューズが前輪に干渉してしまうのだ。ちなみにフレームサイズとシューズサイズ、クランク長によっては接触しないかもしれないが、少なくとも自分のフレーム(Trek Madone 6.9 Pro)50cmとクランク長170mmでは干渉してしまっていた。



これにはちゃんとした理由がある。

長い棒の中心を持ち、両端に重りがあれば、中心の近くに重りがあるよりも、物理学上、それを動かす、持ち上げるにはより大きな力が必要になる。

モータースポーツにも同じことがいえ、速さを求める場合、最も重いものが車体の中央に来るように重量配分が設計されている。最も重いパーツであるエンジンを中心に設置しているミッドシップ車などは良い例である。ちなみにモータースポーツ最速のF1カーもミッドシップである。

この点、ロードバイクに限らず自転車は(どちらかといえば後ろ加重であるものの)ほとんどがミッドシップ車、前輪と後輪の間にシートポストがあり、サドルに乗った体重はボトムブラケットに向かって、車体の中央にかかることになる。つまり、エンジン(=人間)が車体の中央にある。さらにロードバイクはホイールベースを狭くすることで重量配分を中央に集中させ、高速走行化を実現させているのである。一方でホイールベースが長い方が直進安定性に優れ、クロスバイク等の乗車の快適性、容易性を求めるものではホイールベースが長く設計されている。

ちなみにホイールベースが狭いというロードバイクの特徴はトレックショップ大阪の記事でも、Trek 7.3FXのクロスバイクと、Trek 1.5のロードバイクとの比較で紹介されている

で、エンジン出力が同じなのであれば、57インチのフレームよりも50インチのフレームの方がホイールベースが短くなるし、ライダーも小柄で空気抵抗的に良いのではないかとも思うわけである。という風に体格が小さい日本人としてメリットを強調してみる。


0 件のコメント :

コメントを投稿