ブロンプトンのアメリカカスタマイズモデル

いろんな話題に突入してしまったので久しぶりのブロンプトン更新となるが、アメリカでカスタマイズ可能なブロンプトンのモデルを紹介させていただきたい。


Wikipediaの情報によれば、イギリスと日本では以下モデルが販売されているらしい(以下引用)。

英国ではM3L、P3L、M3R、M6L、S2L、S3L、S6L、M6R、P6R、S2L-X、P6R-Xが販売されている。

このほかにフレーム材質で2種類(スタンダードフレーム、軽量フレーム)、変速で4種(変速なしの1段、外装2段変速、内装3段変速、外装2段+内装3段の6段変速)、ハンドルの種類(Mハンドル、Sハンドル、Pハンドル)で3種類、ツーリング装備(ライト、ダイナモ、リアキャリア)の有無の2種類の計48種類の選択のオーダーも可能、それに加えて塗装色も選択できる。

日本で販売されているのはM3L、M3R、S3L、M6L(08年モデルまではM6R)、S2L-X、P6R-Xの6種類


ちなみにアメリカで購入したモデルでは以下のカスタマイズが可能。
最初の4項目がモデル番号と対応しており、モデル番号的には以下の72種類が組み合わせ可能となっている。
実際には、ギアもチェーンリングの歯数により合計13種類、ライトは4種類から選べるため、上記のイギリスのカスタマイズと同じ基準でいえば計936種類の選択のオーダーが可能となっている。それ以外にもシートポストやサスペンションの選択や、もちろん塗装色も選択可能。

M1E、M1L、M1R、M2E、M2L、M2R、M3E、M3L、M3R、M6E、M6L、M6R、P1E、P1L、P1R、P2E、P2L、P2R、P3E、P3L、P3R、P6E、P6L、P6R、S1E、S1L、S1R、S2E、S2L、S2R、S3E、S3L、S3R、S6E、S6L、S6R、M1E-X、M1L-X、M1R-X、M2E-X、M2L-X、M2R-X、M3E-X、M3L-X、M3R-X、M6E-X、M6L-X、M6R-X、P1E-X、P1L-X、P1R-X、P2E-X、P2L-X、P2R-X、P3E-X、P3L-X、P3R-X、P6E-X、P6L-X、P6R-X、S1E-X、S1L-X、S1R-X、S2E-X、S2L-X、S2R-X、S3E-X、S3L-X、S3R-X、S6E-X、S6L-X、S6R-X


■ハンドル

ハンドルが基本的なモデルを選ぶ際の基準となる。
Sハンドルはステムの形も違うので、ハンドルを選ぶ=フレームを含めたベースモデルの選択となる。
現在ラインナップされている三種類から選択可能。
カッコ内の重量は標準状態で特にオプションをつけていないときの重さ。各パーツカスタマイズ時の重量変動については各項目参照。Mタイプが元々の標準で、Sタイプはフラットバー。ハンドル位置が前方に傾いているため前傾姿勢が取れるスポーツタイプ。Pタイプはいろいろなポジションでハンドルを握れるが重めになっている。

  ・ M Type(約9.75キロ)
  ・ P Type(約10.03キロ)
  ・ S Type(約9.65キロ)


■ギア

ギアの種類が豊富で、1段変速~6段変速に加え、チェーンリングの歯数により、-18%、-7%、+8%と選べるため、以下の13種類が選べるようになっている。ちなみに外装2段ギアが186グラム、内装3段ギアが735グラム、6段ではその合計で921グラムの重量増となるらしい。詳細なギア考察は別途掲載予定。

  ・ 1 speed bikes
  ・ 1 speed geared 7% lower (+$25)
  ・ 1 speed, geared 18% lower(+$25)
  ・ 2 speed (+$95)
  ・ 2 speed, 7% lower (+$120)
  ・ 2 speed, 18% lower (+$120)
  ・ 3-speed (+$95)
  ・ 3-speed, 12% lower (+$120)
  ・ 3-speed, 18% lower (+$120)
  ・ 3-speed, 8% higher (+$120)
  ・ 6 speed, (+$200)
  ・ 6 speed, 12% lower (+$235)
  ・ 6 speed, 8% higher (+$235)


■泥除けフェンダー、リアラック

モデル番号の三文字目に該当する部分。以下の3オプションで、上からE、L、Rのモデル番号となる。泥除けフェンダーは372グラム、リアラックも付けると合計で517グラム増となる。ちなみに試乗時に店員と話していて判明したのだが、実はリアラックはかなり重要なオプションとなってくる。というのも、リアラックがある場合とない場合とで、ブロンプトンを転がす際の車輪の数が異なってくるのである。

単にフェンダーだけの場合、フェンダー先部分に1つしかコロ(車輪)が付かないが、リアラックありの場合左右で2個コロが付く。ちなみにフェンダーのみの場合は転がしにくく、店員は「転がすときはちょっと浮かして転がす」ことを推奨していた。が、それでは転がせれるというブロンプトンの長所が台無しである。というわけで、リアラックありを選択。

  ・ no mudguards/no rack
  ・ mudguards/no rack (+$80)
  ・ mudguards/rack (+$165)


■フレーム素材

スチールかチタンの二種類から選ぶことができる。といってもチタンの場合でも、ステム&フォーク部分とリア部分のみがチタンになり、中心部分はスチールのままである。ちなみにチタンフレームにするとチタン部分は塗装ができない。チタンフレームにすると、798グラムの重量減となる。

  ・ Steel
  ・ Titanium (+$730)


■フレーム色

以下から選択可能。ブラック、ホワイト、ピンクが基本色らしく、追加料金不要である。元々パープルがあり、家族用にはパープルを頼んだのだが、ラインナップから外れてしまったらしい。上記フレーム素材項目で記載したとおり、チタンフレームの場合はチタン部分の塗装は不可(チタンカラー扱い)となる。

  ・ Black-Steel
  ・ Red (+$50)
  ・ Orange (+$50)
  ・ Yellow (+$50)
  ・ White
  ・ Hot Pink
  ・ Claret (+$50)
  ・ Sage (+$50)
  ・ Blue (+$50)
  ・ Arctic blue (+$50)
  ・ Turkish green
  ・ Green (+$50)
  ・ Apple Green (+$50)
  ・ Desert Sand (+$50)
  ・ Raw Lacquer (+$160)
  ・ Titanium (Front Rear)


■シートポスト

身長に合わせてシートポストの長さを変更可能。といっても大抵の日本人ならスタンダードで十分なはず。
一般的に身長が178センチ以上(説明では5フィート10インチ以上)の場合は長いExtendedの方がよいらしい。しかし、Extendedでは折り畳み時にサドルが出っ張ってしまう(7.6センチ長い)ので、Telescopic(伸縮可)にすればしっかりとしまうことができる。Extendedの場合は150グラム増、Telescopicの場合は295グラム増。

ちなみにExtendedは198センチ(6.5フィート)まで対応可能らしいが、それ以上に背が高い人にはそもそもブロンプトンは合わないということになる。

  ・ Post Standard
  ・ Post Extended
  ・ Post Telescopic (+$60)


■サドル

サドルも選択可能であるが、最新モデルではペンタクリップという、いわゆるやぐらが標準装備しているため、他のサドルに付け替えることも可能。
ちなみにペンタクリップをあわせた標準サドル(B-Saddle)は481グラム、Brooksの男性用(B-17)は694グラム、女性用ブルックスは680グラムとなっている。

  ・ No saddle, no Penta-clip (-$30)
  ・ B-Saddle
  ・ Brooks B-17 Men's (+$95)
  ・ Brooks B-17 Ladies (+$95)


■タイヤ

タイヤも選べるが、もちろん後で交換可能なので神経質になる必要はない。

  ・ Brompton Kevlar Reflective
  ・ Schwalbe Marathon Reflective (+$20)
  ・ Schwalbe Kojak (+$25)


■ライト

リフレクターは標準装備。加えて、電池式ライト、ダイナモライトをつけることが可能。ダイナモは後から簡単につけるということも面倒くさい難しいので、欲しい人はつけておくといいと思われる。が、ライトは選びがいがあるパーツである上、市販の強力なライト等もあるので、別途ヘッドランプなり、テールライトを用意して利用する選択とした。電池式は158グラム増、シマノダイナモは444グラム増、Sobのハブダイナモは276グラム増。というかリアにしてみればBlack burn Mars 4.0を付けるので無用の長物である。

  ・ Reflectors front and back
  ・ Battery powered (+$50)
  ・ Shimano Dynamo (+$115)
  ・ Hub dynamo (+$485)


■ホイール

転がしやすいイージーホイールに替えることができる。
標準のでは転がしにくいのでぜひ替えておきたい。標準に比べて86グラム増。

  ・ Eazy Wheels (+$25)
  ・ Main-rollers


■カバー

こちらは後からなんとでもなるオプションであるが、建物の中に持ち込む場合など、カバーをかけることで「折り畳まれた自転車」から「大きい荷物」になり、目立たなくなるので便利である。

  ・ Cover with bag (+$45)


■サスペンション

最後はサスペンションである。
サスペンションといっても、折り畳み機構としてリアフレームと本体フレームを接続している部分のことで、その硬さである。硬いモデルは2009年から選択可能になったらしい。用途としては、86キロ(190ポンド)以上の体重の人用に、または硬い乗り心地が好きな人用となっている。

  ・ Standard Susp
  ・ Hard Suspension

とまあ長くなってしまったが、カスタマイズ項目はこんな感じである。

ちなみに自分の2台のモデルを製品コードで言うと、S6RとP6Rである。


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