その必要性を感じたのは、先日エントリしたワイヤー切れに始まり、今度はプーリーからチェーンが外れる事態に・・・。
プーリーを見てみると・・・。
汚れが詰まってチェーンがはまるスペースがない・・・。
むしろこれでよくチェーンがちゃんとガイドされていたものだと驚きである。
ということで特に走行に影響するドライブトレイン周り、今回はクランクを中心にオーバーホールする。
まずは左クランクを取り外す。
キャップを外して、
ボルトが左クランクを止めているので、コッタレス抜きで緩めて抜く。
次にコッタレス抜きを逆にして、左クランクを押し出してスクエアテーパーから外す。
ちなみにコッタレス抜きはシマノやFSAといったロード系のクランクの着脱には不要な工具。
遡ること5年。
当時コッタレス抜きを必要ないのに買ってしまったことがあったが、5年の時を経てやっと必要な作業にめぐり合えた。
カーボンクランクセット装着
左クランクを抜くとブロンプトンの純正BBであるスクエアテーパーのISOタイプが顔を出す。
お次に使う工具はこちら。パークツールのBBT-4。
コッタレス抜きにしろ、BBT-4にしろロードでは使ったことがない工具。やはりブロンプトンとなると工具の種類も違う。
BBT-4でBB(ボトムブラケット)の左ワンを外していく。
BBT-4自体が左ワンにがっちり固定されないため回しにくいが、それでも回していく。ちなみに普通に反時計回りで外れる。
BBの左ワンが外れた状態。
次に同じように右クランクのキャップを外し、
左クランクと同じ手順でコッタレス抜きを使ってボルトを外し、
チェーンリングと一体になっているクランクを引き抜く。
ちなみにチェーンリングの裏を見るとすごい汚れ。半分だけさっと乾拭きしただけでも違いがはっきりわかる。
そしてBBT-4を使いBBを外す。
が、この右ワン。通常のロード用BBの場合、右ワンは逆ネジのため、反時計回りに回して締まるようになっているのだが、ブロンプトンの純正BB右ワンは、いわゆるITA(Italian)規格になっているため、通常のネジ切りと同じで反時計回りで緩むようになっている。
ロードに慣れていると間違えそうなのだが反時計回りに回して外す。
こちらがブロンプトン純正BB。説明書による型番はISO 6695 FAG 119mm。
軸長は119mmだが、シェル幅はISO/JIS/BSC/BSA規格でロードでもお馴染みの68mm。
そう、シェル幅はロードと共通なのである。
ということで取り出したるはシマノのDura-Aceボトムブラケット・・・。
ただのオーバーホールではなくなってきた・・・。
クランクにパワーメーターですかな???
返信削除な、なんと鋭い!読みの鋭さに脱帽です。
削除