プロトン(集団)をコントロールできるような実力があれば先頭でレースを支配するだろうし、小嶋敬二選手のような太腿があれば徹底先行でもぶっちぎりなのだろうが、とりあえずそんな実力もない中でいかにレースで良い成績を収めるかを主眼においている。
ちなみに小嶋敬二選手はバルセロナオリンピックで100mタイムトライアルとスプリントに出場した日本代表選手。現在41歳でありながら競輪界のS級S班に属し、太腿周り74cmという、女性のウエストサイズどころか、場合によってはバストサイズ以上という恐ろしい太腿を持つ先行型スプリンター。SRMのパワーメーターで2,000ワットを叩き出す輪界一といわれる脚力の持ち主である。
さて、といっても戦略はシンプルで以下の3つである。ちなみに、重要度は1、2、3の順。なぜなら2は1があればこそ、3は1と2があればこそ意味があるものになるから。
1.最終ラップまではメイン集団に離されない
ドラフティングの効果は大きく、一度離されてしまうと追いつくのは不可能に近い。
ゴール前スプリント用に力を残そうとしても、それまでに集団から離されてしまっては
スプリント勝負にすら参加できないので、何が何でも離されないことを最優先にする。
あきらめなければ試合は終わらないが、Cat5レベルではメイン集団以外の集団が
できることは少なく、基本的に後続集団で先行集団に追いつくといった展開もないため、
一度集団から千切られたらそこで試合終了である。
2.最終ラップ~ゴールスプリント前は集団内でのポジション確保に努める
最終ラップでは周囲の動き(アタック、牽制)に注意を払い、出すぎず、遅れすぎずを念頭に動く。
ゴールスプリント前にちょうどいい位置を取れるようにポジションを確保する。
巧いレーサー等がわかっていれば、その人の後ろについて動きを見習うのもあり。
3.ゴールスプリント
全力でペダルを回す。あとは速筋勝負である。
とはいえ、ゴールスプリントに参加するためには1、2を乗り切っていることが条件のため、
1、2を乗り切った時点で体力が尽きていてスプリントできなければそこまでだし、
体力が残っていれば力を出し尽くせばいい。
ただこの「力を出し尽くす」が意外と難しく、レースでは単なる体内の運動以外に、
集中力や緊張などで心拍数も変わってくるため、ゴールまでの距離で力を出し尽くす
ように自分を殺すのにもこれまた経験がいる。
ということで、この戦略で今後戦っていきたいと思う。とりあえず、1で千切られてしまうと、その後の一人旅も孤独で、レースにもなっていない状態になるので、集団に喰らい付いていくのだけは死守したい。
もっと経験や実力がつけば、積極的に前を牽くだとか、先行逃げ切りだとか、戦いの幅も広がっていろいろ試していけるのだと思う。が、まずは一歩一歩である。
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