アルコールとタバコはLSDよりも危険、英科学者
この記事によれば、「身体的・社会的な危害や依存に基づく有害度ランキングは、アルコールがヘロイン、コカイン、バルビツール酸系催眠薬、メタドンに次ぐ第5位。タバコは第9位。大麻、LSD、エクスタシーは、それぞれ11位、14位、18位となっている。」とのこと。
上記のLSDは幻覚剤のリゼルグ酸ジエチルアミド(LysergSäure Diäthylamid)のことだが、ロードバイク乗りにとってLSDといえばLong Slow Distanceであろう。LSDのトレーニング目的は、持久力スポーツにとって必要不可欠な体の基礎を作ることであり、体内組織的に言えば毛細血管を発達させることである。
一方、酒もタバコも毛細血管にとっては全く逆の効果を及ぼす。
酒は飲酒直後は血管を広げ血行をよくする効果があるものの短時間で、その後血管は収縮に向かう。そして乳酸除去として重要である※肝臓の機能低下を招く。(※乳酸からグルコースを再生産する糖新生は、最終的に肝臓で行われる)
タバコもご存知の通り、その中に含まれる一酸化炭素やニコチンが毛細血管を収縮させる。
この点、ニコチンには興奮作用があるということで、ニコチンをドーピング違反の薬物として指定する動きもある。
ニコチンがドーピング違反に? 規制案にゴルファー反発
つまりは、タバコは「一時的に試合に役立つが、長期的観点からは健康に害を及ぼす物質」であり、その性格は大麻やLSDと変わらない。
ちなみにアルコールは、既にWADA(World Anti-Doping Agency。世界アンチドーピング機関)によって一部スポーツでドーピング対象となっている。
ただ、以前にも書いた通り、やはり人間であるので、ルールや法律に反しない限りは個人の自由であり、自分へのご褒美もモチベーションの一つになる以上、無理に控えるのも逆効果になりかねないし、「持続可能な自戒」でなければ、いつかはリバウンドをしてしまうであろう。
まさしく、白河の清きに魚も住みかねてもとの濁りの田沼恋しきである。
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