今日は初回ということもあり、Ritchey Break-Awayの変速調整等をしながら軽くサイクリングという予定。
ここ、大圍は、吐露湾に注ぐ城門河の上流となっており、香港人にとってもサイクリングの起点として利用されることが多い町である。
檢視較大的地圖
城門河の下流に向かって左手に沿って走っていくと沙田、大埔を経て北方へ、右手に沿って走っていくと馬鞍山、烏溪沙を経て西貢方面へのルートとなる。
2年前来た時には、40度に達しそうな真夏日にレンタサイクルを借りて走った。
当時は大圍のレンタサイクル屋で借りて、大埔で返したので片道であった。
しかし、今回はロードバイク。いくらでも走っていける。
ということで目指すは大尾篤にある「海上ルート」。
少し曇った空の中、意気揚々と出発したのであった。
サイクリングロード
まずは大圍から城門河沿いの下流に向かって左手を走っていく。
沙田を経て
吐露湾に入り、
大埔までのストレートを走る。
が、ここで調整用のトルクレンチを持ってくるのを忘れてしまったことに気付く。
ワイヤーの張り具合は走りながら調整しようと思っていたので現時点ではゆるゆる。
結局スプロケットは12−27のうち、トップから3段目くらいまでしか使えない状態に。
まあ今日は海岸沿いの平坦基調だから問題ないかと開き直ることに。
大埔の町が遠くに見えてくる。
大埔に着くと大埔海濱公園に入り、
大埔海濱公園沿いのサイクリングロードを走る。
が、しばらくすると行き止まり。
大尾篤へ
こっからは一般道に入って北上。
今度はサイクリングロードというより、一般道沿いにある自転車専用レーンに入る。
進んでいくと、
右手に自転車レンタル屋が。
いつの間にか大尾篤に到着しており、こういったレンタル屋で大圍や沙田で借りた自転車を返すことができる。
大尾篤の公園に入る。
簡易トイレも常設されており、トイレ休憩。
簡易トイレといっても、踏んで流せる水洗機能までついていて、むしろニューヨークのそれよりもしっかりしている。
そして公園内を走るが、
そのままでは水道局の施設に入ってしまうようで脇道に逸れてみる。
が、自転車侵入禁止のバーベキューサイトがあったり、他も行き止まり。
目的の海上ルートが見つからない…。
もうちょっと先なのかと思い、一般道に引き返して東へ進む。
そこでこれまでの平坦とはうって変わって一気に坂道に入る。
が、スプロケットはトップ側しか使えないためかなりきつい。
ふんふんと踏んでとりあえず頂上へ。
そこで地図があったので現在地を確認してみる。
が、例の海上ルートからは東に離れてしまっていて明らかに行き過ぎ。
これまでの走行距離から見るに、やはり先ほどの公園内からアクセスできるようである。
ということで踵を返して公園内に戻る。
今度は自転車を引いてバーベキューサイトの中にまで入って隅々まで見てみる。
それでも見つからない…。
スポーツセンターもあるが、会員以外立入禁止と明記されており、さすがに中までは見れず。
スポーツセンターの中からしかアクセスできないのなら今回は諦めるしかないかと思いつつ、元来た道を戻り始める。
すると、散歩中っぽい一般人のおっちゃんやお婆さんが、水道局の施設の中に入っていくではないか。
さらに明らかに水道局員じゃない、遠足で来たようなティーネイジャーの男女グループも施設内から出てくる。
もしかして水道局が管理している施設というだけで、一般人も立ち入れんじゃないかと思って、自分も突入。
どうやら一般車両は進入禁止のようだが、歩行者と自転車は自由に入れるらしい。
そして坂を登ると、期待していた光景が目の前に広がってきた。
海上ルート
ここ、大尾篤には、少し離れた半島とを一直線に結ぶ海上のルートがある。
実際にGoogle Mapで見ると、明らかに人工の直線道路が敷かれている。
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その正体は船灣淡水湖という湾内に作られた水門で、世界で最初の、河川ではなく海に造られたダムである。
その水門の上が道路になっているため、約2.3km、両側を海に囲まれた一直線のサイクリングロードができているのである。
厳密にはサイクリングロードではないのだが、歩いて渡るとかなりの時間がかかる上、対岸には交通手段もなく往復が必須となることもあって歩行者はほとんどいない。さらに一般車両の自由な出入りも禁止されているため、水道局関連の自動車くらいしか通らない。
ということで、事実上、自転車専用のサイクリングロード状態になっているのである。
気持ちがいいほど一直線で右も左も海、
右を見ると離島が。
左を見ても海岸の良い景色が広がる。
後ろには大尾篤の山が見える。
左右が水というと、荒川下流に荒川と中川に挟まれた部分があり、自分も以前走っていたことがある。
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が、ご存知の方はわかる通り、幅があるので水の上を走っている感覚には遠く、川なので開放感にも乏しい。
こちらはそもそも水門の上を走っていることもあり、右も左も海でまさに海の上を走っている感覚になれる。
吹き抜けていく海風と共にストレスやらなんやらが吹き飛んでいく感覚を味わいながら対岸に到着。
対岸にはハイキング用のトレイルがある。
が、舗装路は閉鎖されておりほぼ対岸に到着した時点で行き止まり状態。
どこにも行けないので引き返すことに。
大尾篤に戻ってこれまで通った道を通り復路へ。ちなみにこれは水上センターにあった自転車の交通安全をテーマにした絵。
大尾篤、大埔と戻り、大埔市内の自転車道を地元に人に混じりながら走る。
吐露湾を南下して沙田を通過して大圍に戻る。
こうして初回のライドで目的の一つであった海上ルートを通ることができたのであった。
帰宅後シャワーを浴びて、日中は家族の用事の付き添い。
昼は旺角で飲茶。
ちなみにこの日、まだ携帯電話がない自分は義理の母の携帯を借りてライドに出たのだが、義理の母の知り合いから電話がかかってきて大変だった。
ということでプリペイドのSIMカードを購入。
香港では本人確認すら不要で45香港ドル(500円弱)でプレイペイドSIMカードを買うことができる。
これで明日は安心してライドに行くことができるのであった。
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