が、自分の前の選手は結局No-showで現れず。
それまでウォームアップ等のログ用にスタートしていたパイオニアのサイコンSGX-CA500をリセット。
自分の出走は30秒後に迫ってスタートラインへ。
が、そこでパワーメーターのキャリブレーションをし忘れていたことに気付く。(★反省1:パワーメーターのキャリブレーションを忘れずに)
慌てて降りて校正をしようとする・・・が、すでにカウントダウンが始まり間に合わず。
なんとかブザーが鳴る手前で両足のクリートをはめてスタート。
が、いきなり重いっ!!
ギアを軽くしていたのを忘れたため、亀のようにゆっくり動き出す。(★反省2:スタート時のギアを軽くしておく)
ところが今回はスキンスーツに90mmのディープリムホイールということで、一旦速度が出るとすぐに巡航速度まで乗っていく。
ひと踏みひと踏みがダイレクトにスピードにつながっていくようで気持ちが良い。
そして今回は秘密兵器を用意してきた。
そう、コースのカーブポイントである。
あらかじめコーナーのある箇所を目印に、何km地点でどちらのコーナーになるかポストイットに書いておいた。
テープで貼るのを忘れたので風に飛ばされそうになるが、幸いハイドレーションチューブとフレームの間に挟むことでTT中も見ることができた。
と、右手の大地に伸びる自分の影を見ると、頭のうしろでパタパタとはためいているものが見える。
「なんだこれは・・・!?」
最初ヘルメットの紐でもはためているのかと思ったが、レース中は結局わからず、レース後になってスキンスーツの背中裏地についているポケット部分が飛び出していたことがわかる。(★反省3:スキンスーツのヒラヒラはちゃんとしまう)
あらためてサイコンとポストイットを見比べると最初の右コーナーまではまだまだ。
ふと前を見ると赤旗を持っているスタッフが。
おそらく交通整理でもしてくれているんだなと思っていると・・・。
あれ・・・。
右コーナーここだった・・・。
サイコンのGPSでは正確な距離が出ているとは限らず、サイコンの距離に頼るのは失敗であった。(★反省4:サイコンの距離はあてにしない)
慌ててスタッフに右折が正しいコースであることを確認し、一気にブレーキをかけて曲がる。あとから見るとほぼ停止しているくらいにまで速度が落ちている。
気を取り直して進む。
ここからは折り返し地点まで一直線。
折り返し手前で1分半前にスタートしたいまっちさんとすれ違う。
折り返し後、タイム差を見てみると1分半ほどで大きく開いても縮んでもいない。
一方で後ろの選手とはけっこう差が縮まっている・・・。
そんなことを考えながら踏む、踏む、踏む。
後半ではコーナーが多く、ペダリングも少したれ気味になりながらも追い込む。
最後の左コーナーを曲がってあとはほとんど道なりのストレート。
残り1kmのサインが見え、かなり追い込んでスタート兼ゴール地点を通り過ぎる。
終わった・・・。
と思っていると、
あれ・・・、
ゴール地点から少し左にカーブした先、ゴール地点からは見えなかったところに台が置いてあってタイムを記録している人が。
ま、まさか・・・。
そう、ゴール地点がスタート地点よりも少し先で、てっきりスタート地点がゴール地点だと勘違いしてしまっていたのだった。
まあゴール直前はかなり飛ばしてたからロスしたタイムは数秒程度だろう。(★反省5:ゴールのテーブルが見えるまで気を抜かない)
■レース後
レース後、駐車場に戻って早々に会場をあとにする。
今回はスタートが早かったこともあり、帰宅してもまだ10時前とかなり得した気分。
昼は知り合いと一緒にランチを食べるためクイーンズのフォレストヒルズへ。
彼は竹昇※ということもあって、指定してきたのはバー。(※アメリカ生まれの中国人を指す広東系の俗語。大陸系では香蕉人(バナナ人)とも。英語ではABC(American Born Chinese)という)
昼からビールを飲んでいる人も多く、酒が嫌いな自分としては微妙・・・。
メニューもアメリカンなものばかりで、しょうがないのでバーガーと、
フレンチトースト。
どちらもたいして美味くもなく、チップも20%取られてこれで4000円。チャイナタウンなら半額以下でもっと美味い料理がいくらでも食べられるというのに・・・。
食事後はフォレストヒルズからレゴパーク方面に歩く。
レゴパークにある別の知り合い宅へ。
マンハッタンのベッドタウンとしても比較的割安で人気のある町で、知り合い宅もそういった住宅の1つ。
15階のベランダからは外を見ると・・・
北東にはFlushing Meadows Corona ParkにあるUnisphereが。
以前、ツール・ド・クイーンズというイベントライドを走ったときのスタート地点であった。
夜はフラッシング※まで出て夕食(※クイーンズにあるチャイナタウン。マンハッタンは広東系が多いが、フラッシングは大陸系が多い)。写真右の蟹と魚の炊き込みご飯が美味かった。
レース後ということもあって少しいっぱい食べてしまった。
■総括
結果と考察は次回のエントリにまわすとして、一言でいうととても楽しいタイムトライアルであった。
今回はテクニカルなコースでもあり、反省点も多く意識がそっちに飛んでいってしまったため、前回のように無の境地ゾーンには入れなかった。
とはいえ、やはり本番の緊張感と興奮は日常生活の比ではなく、病み付きになるほどのドーパミンが出まくったと思う。
ひたすら自分の速さを追及していくタイムトライアルというのも非常に面白いものである。
特にスキンスーツの威力は抜群で、最後のコーナーを抜けたあとの直線では平均時速41.2kmで走っている。
ロードバイクを始めた頃は平均時速40km以上で巡航なんて単独では不可能であったが、いつのまにか可能になっていたというのも感慨深い。
なにはともあれ、タイムトライアルの魅力にはまって今後はタイムトライアルもメインにやりたくなってきたくらいである。
それもそのはず、朝の光りを浴びて交通規制された道を思いっきりかっとばすんだから面白くないわけがない。
新たな遣り甲斐と目標が見えてきた感じである。
自分の初レースというかTTは今週の金曜になります。
返信削除毎週開かれてるものみたいで、距離は15kmと短いです。
まあ自分なりに走ってみます。
ベクトル、いきなりいい感じですね~!
返信削除インプレのエントリ、楽しみにしています。
食事のシーンwは、毎回充実してますね。
特に中国料理に関しては、本場とそうかわらないクオリティなのでは?と思ってしまいます。
おおお!!ついに初TTですね。頑張ってください!
返信削除使えば使うほど奥が深いと思わせてくれるペダリングモニターです。まだデータを咀嚼するのに手こずってるような感じではありますが・・・。
返信削除ちなみにマンハッタンはアメリカ最大の広東系華僑のチャイナタウンだけあって本場顔負けです。人に言わせれば、資本主義の競争原理に晒されてる分、共産圏よりも味がいいとか。ただ香港はさすがにその一歩上を行ってますが。