トランプショックと反グローバリズムの夜明け



昨夜は自転車で帰宅途中に、トランプが会場としていたミッドタウンのヒルトンホテル前を通り過ぎるが報道陣の車で一杯。

ただまだ発表から随分前ということもあって混んでながらも無事に通過。

その後いまっちさんと合流して帰宅。

さらにジョージワシントンブリッジ手前で投票所に大量の人が並んでいてiPhoneの発売日並みに行列ができていた。


そして、アメリカ大統領選挙の結果が出る・・・




開票してからはまさかまさかの連続。

ドル円相場を見るとすごいことに・・・。






大方の予想と同じく、自分もヒラリーが勝つと思っていた。

そして周りの人たちや職場でも、ほとんどの人がヒラリー優勢という論調で一色だった。

トランプが勝ったらカナダへ移住するという人も。


ただ木を見て森を見ずだったのは自分の方だった。

ご存知の通り、ニューヨーク近辺で生活していると日本の東京に住んでいたときと利便性としてはそこまでの違いはない。

地下鉄もバスもタクシーもあるし、満員電車や渋滞に巻き込まれながら人々は通勤する。

が、ニューヨークの摩天楼はむしろアメリカ全体では異質なもので、ちょっと郊外に出れば低い建物ばかりで空が高いことに気付く。

BANANA FISHという漫画の中でこういうセリフがある。

お前達外国人はN.YやLAを見てステイツだと思うらしいけど大まちがいさ。このバカでかい国に「都会」なんて呼べるところはごくわずかなんだ。アメリカはでっかい田舎なのさ





まさに自分の職場のニューヨークや、仕事で関わりのあるカリフォルニアは大都市のある州。

でっかい田舎のアメリカでは、ニューヨークこそ異質なもので、むしろメインストリームはでっかい田舎なんだろう。

大都市に住んでいるとその感覚が鈍って、あたかも自分が普段接している世界が中心のように考えてしまう。

これは自転車にも言えることで、ロードバイクという趣味の中にいるとそれが当たり前に感じてしまうが、周りには異質に映っているのかもしれない。





ちなみに地図上で結果を見ると、大都市のある沿岸部と田舎で綺麗に分かれているのがわかる

ニューヨーク(NY)、LAにサンフランシスコ(CA)、ボストン(MA)、シカゴ(IL)、シアトル(WA)、ラスベガス(NV)・・・大都市は軒並み民主党が獲っている。

これではニューヨークの感覚で考えていても世間とズレるわけである。





今回は比較的若い世代のリベラルな民主党支持に対し、高齢者も含めた保守層を中心とする共和党という構図。さらに大都市を拠点とするいわゆる「識者層」が大衆の動向を読み切れず、予測が外れてマーケットにサプライズとなる結果。

奇しくもBrexitと同じような構図、かつ同じような結果で5ヶ月前のデジャヴを見ているようだった。

選挙結果を受けてカナダの移民局の情報提供サイトにアクセスが殺到、サーバーがダウンしたそうで、今後の影響が気になるところである。

米大統領選で「カナダ移住」がTwitterのトレンドに!? カナダへ移住するメリットとは


これから4年、反グローバリズムの波が世界中に押し寄せてくるのだろうか・・・











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