防寒テムレスをマイナス12度の自転車通勤で試した結果

今年も本格的な冬がやってきた。

これまでは寒いといってもマイナス5℃~7℃くらいで、まだ指先が痺れて感覚がなくなる程度で済んでいた。



それに、雪が積もるタイミングが週末に重なることも多く、幸いまだバス&地下鉄通勤を余儀なくされたことは数回ほど。

先週末も雪が降ったが、自分は金曜自宅勤務、月曜は祝日ということで雪の被害を避けることができた。

さらに月曜は寒波直撃でニューヨークでも珍しい寒さ。

天気予報ではマイナス13℃、風速冷却ではマイナス32℃とおそろしい予報・・・。



せっかくの祝日だからランでもと、重い腰を上げようかと思ったが、こんな寒い日が祝日なのは「家デヌクヌクスルベシ」という天からの啓示に違いないと思うことにして外出せず(それでも自転車仲間で乗っていたツワモノがいるが・・・)。

そして今日、火曜日・・・、さすがに出社しなければならないが、気温はマイナス10℃、風速冷却マイナス16℃とまだまだ極寒・・・



折りしも日本のAmazon.co.jpで買った防寒テムレスが補給物資として届いたのでいきなり登板させる。



除雪作業や雪山登山で使われ、マイナス60℃でも柔らかいという本格防寒仕様。

日本では長野県警も雪山での遭難者救助時に使っているということで、まさにプロ御用達の一品。



この防寒テムレスに加え、バーミッツで手を保護、足のつま先はモンベルのトゥーカバーで覆った本格対策仕様で出発。



ジョージワシントンブリッジから見下ろすと、ハドソンリバー沿いの自転車道は白くなっていたので雪が残っていることも考えてマンハッタン内のルートを通る。

寒いものの、マンハッタン内は川沿いに比べて暖かいのでそこまで寒さを感じず。

それでもセントラルパークに入ると少し気温が下がってサイコンの表示はマイナス12℃へ。



そのままミッドタウンをつっきってオフィスビルへ。

ミッドタウンは暖かいはずだがマイナス11℃までしか上がらずまだ寒い。

これまでの経験からいえば、マイナス10℃以下になるとGoreの冬用グローブでは寒すぎて指先が痛くなってしまうのだが、防寒テムレスのおかげか、指先は痺れて感覚がなくなる程度で効果を実感できた



一方で、デメリットはやはり自転車用に設計されていないからか、指先の細かい動きが伝えづらいところ。

特にグローブの上をバーミッツが覆っているのでもともと自由に動かせるスペースが狭いのも影響している。



具体的には、ハンドルバーから指をブレーキやギア変速に動かすときに、Goreの自転車用グローブに比べて動かしにくい

まあ運転できなくなるほどではなく、防寒には替えがたいので甘んじて受け入れるしかない。

もう一つのデメリットといえばかさばることで、手首もスッポリ覆うため、サイクルジャケットの背中ポケットに入れることができない。

とはいえ、これも防寒優先を考えればたいしたデメリットでもない。

なお、ネットのレビューでは内側のボアが蒸れると湿って保温性が下がるというような記載もあるが、そもそもマイナス12℃の寒さでは指先が凍りこそすれ、汗をかくことなどないので問題なかった。



逆に蒸れるほど暖かいのであればワンランク下の防寒グローブ(自分の場合はGoreのグローブ)で十分であるし、ライド開始直後が寒くて後から蒸れてくるのであれば途中で着け替えることだってできる(寒くても一瞬なら十分着け替えれるし、そもそも蒸れるほど発熱しているのであればなおさらである)。

逆に一番驚いたメリットは、なんとスマホの操作がなんとかできるということ(Goreのグローブではできない。ちなみにスマホのタッチパネルによっても感度の違いがあるようなのであくまで自分の場合)。

これは防寒テムレスの材質に導電性があるためということで、グローブの上からなので押しにくいのではあるが、ぐっとタッチしてやるとスマホのスクリーンが反応してくれる。

ちなみにこの写真はオフィスビル到着後に防寒テムレスをはめたまま撮ったもの。ロックパターンでスクリーンロックを解除して、カメラアプリを立ち上げてシャッターボタンを押すという操作を防寒テムレスをはめたまましている。



メリット、デメリット双方あるものの、寒いときの最終手段としてオプションが増えたのは有り難い。

寒さはストレスに繋がるので今後も重宝しそうである。


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