マイナス18℃よりも辛い融雪剤の恐怖

※本エントリでは後半に汚い泥の写真が出てきます。お食事中や苦手な方はお気をつけください。

北極の極渦で極寒なニューヨーク。



でも寒いだけならまだいい。

それ以上に自転車通勤者を困らせるのが、融雪剤(凍結防止剤)。

見た目は細かい白い粒で、雪を早く溶かして積もらないように、そして路面の凍結防止のために使われる。



これが冬になると、特に降雪予報が出た前には大量にまかれる。

まあ路面凍結や積雪は自転車通勤しにくくなるので、そういう対策を取ってくれるのはありがたいのだが、その対策自体が逆に自転車通勤しにくくさせることもある。

ミイラ捕りがミイラになるがごとく、路面が走りにくくなるのを防ぐための融雪剤が邪魔をして走りにくくなるのである。



特に雨や泥と混じった融雪剤は凶悪で、泥と混じったものは粘土のようにネチョーっとブレーキやフェンダー内に入り込み、乾くと石膏のようにへばりついてちょっとやそっとでは取れなくなる。

さらにフレームにへばりついた融雪剤はフレームの腐食を促すのでダブルパンチ・・・。

融雪剤の主成分は塩化カルシウムであり、雪や氷を融雪するメリットの反面、鉄製品(ガードレールや基礎)・植物・コンクリート・通行する自動車などに悪影響を与え、これが近年はきわめて重大な問題となっている。特に鉄筋の橋梁などで融雪剤がコンクリートの割れ目などから浸透し、鉄骨を錆により腐食・劣化させ、強度減少が発生し安全性が保てなくなってしまう。

融雪剤(Wikipedia)

自分の場合、ジョージワシントンブリッジを渡ったところですでに大量の融雪剤がへばりつき、ブレーキは音鳴りしだし、フェンダー内に入った融雪剤&泥がタイヤと干渉してブレーキ効果を生み、スピードが全然出なくなったりと酷い有様だった



さすがにこれでは走りにくいことこの上ないし、腐食も怖いのですぐに掃除する。



ブレーキはこんな感じに・・・。ブレーキが変形したかと思うほど一体化して固まっている。



フェンダーもびっしり。



フレームにも気持ち悪いプツプツが・・・。蕁麻疹でそう・・・。



頑張ってペーパーナイフを使って(本来用途からは離れてるが)融雪剤の塊を落としていく。



泥と混ざったものは粘土のようにネッチョリとへばりつき、固まったものはガリガリとこすって落とす。



自分でも驚いたが、こんなに大量の泥&土が融雪剤に混じってブロンプトンにへばりついていた。



こんな余分なものを駆動系に背負い込んで走ったらそりゃ疲れるわけだ。




0 件のコメント :

コメントを投稿