アメリカの迷惑電話事情
日本で携帯電話を持っていたときはあまりなかったがアメリカではときおりセールス電話や詐欺電話がかかってくる。
人によって対応は様々だろうが、自分は不要だと説明するのも苦手なので一言断ってすぐに切ってしまう。
話好きな同僚のロシア人はそういった電話がかかってくると冷蔵庫のセールスマンを装って逆に冷蔵庫のセールスを始める。
自分はかけてきた相手の電話番号がスマホ上に表示される場合は、すぐにネットで検索してセールスか詐欺電話かチェックする。
そういった逆引きをしている人もけっこういるようで、何度もセールスや詐欺電話に使われている電話番号では、すでにネットで「この番号からの電話はセールスだった」とか、「オレオレ詐欺だった」的なコメントが書き込まれている。
そしてスパム電話系だとわかったら電話帳の「スパム」グループに登録して、次からは出ないようにしている。
あとは日本の市外局番のように、電話番号の上3桁でどの地域からの電話かわかるのでそもそも自分の生活範囲外からの電話(たとえば中西部の州とか)の場合には出ないという手もある。
が、取引している銀行や保険会社からでもカスタマーサポートやバックオフィスが離れた地域にある場合もあり、一概に知らない州からの電話だからといって、自分に関係ないとは限らないのが難しいところ。
激増しているSSN詐欺電話
そんな中、最近何度もかかってくるようになったのがソーシャルセキュリティー詐欺。
日本のマイナンバーにあたるSSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)が漏れてますよと恐怖を煽ってお金を騙し取ろうとする詐欺である。
いかにもな自動音声で、ボタンの1を押すと「担当」につながるようになっているらしい。
この自動音声はオートメーション化の賜物?らしく、手当たり次第に自動プログラムで電話をかけて、反応のあったカモにだけ人手で対応するという詐欺グループの業務効率化の結果なのだろう。
そしてオートメーション化しているだけあって、電話を取らなくても留守電にその音声を残してくれるというありがた迷惑振りである(いや、まったくありがたくないが・・・)。
自分は電話番号をスパムグループに登録してブラックリスト登録したのだが、手を変え品を変え、電話番号も変えてかけてくるのですでに複数回同じ「案内」を受け取った。
こんなに何回も受け取るということは自分の電話番号が一斉に漏れたのかなと思っていたが、自分の妻や同僚も同じような電話がかかってきたということで、どうやら個人的な情報漏洩というよりは、詐欺電話の方が急拡大しているっぽい。
ということで調べてみたら政府のサイトでもアナウンスされていた。
曰く、2018年からソーシャルセキュリティー詐欺電話がめちゃくちゃ急増しているらしい。
詐欺被害の報告件数が2017年には3200件だったのが2018年には3万5千件、被害額は21万ドル(≒2300万円)だったのが1000万ドル(≒10億円)と爆増している。
2016年に猛威をふるったIRS(内国歳入庁、日本の国税庁に相当)詐欺を越えて史上最高の被害額になっているとのこと。
政府も問題視しているのか、公式サイトには詐欺電話の音声サンプルまで聞けるようになっている(ちなみに自分が受け取ったのもほぼ同じ内容だった)。
これで納得というか、自分だけの情報漏洩問題というより、アメリカ全体的に問題になってるということがわかった。
みなさまももし同様の電話がきたらご注意いただければと思う。
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