そのときにまず心配だったのが、ただでさえBBハイトが低くなりがちな小径車で、180mmのクランクだとコーナーとかでペダルが地面に擦りまくるんじゃないかということだった。
が、心配をよそに、実際はほとんど擦ることなく通勤できている。
今の通勤ルートでは一箇所だけ、ジョージワシントンブリッジの主塔にある継ぎ目でちょっと出っ張っている部分が擦るポイントになっているが、そこだけ意識的にクランクが下死点に来ないように注意することで避けている。
その点を除けば180mmクランクでもまったく問題なく、むしろ快適に通勤できていた。
が、問題は別のところで起こった。
あるときを境に、アウターチェーンリングで固定していたフロントが、走ってる最中にインナーに落ちるようになったのである。
考えられる理由としてはプーリーがヘタってきたのと、チェーンとスプロケットのコグもかなり磨耗してきて交換時期をとっくに過ぎているということ。
それでアウターのチェーンラインのズレを吸収できなくなってしまい、結果、チェーンラインがインナーチェーンリングに合うようになってしまったのだと思う。
ただ、それならそれでインナーチェーンリングでも走行性能自体に支障はなかった。
これまでアウター走っていたときの3速内装ギアとの組み合わせは、ギア比としては「重い>普通>軽い」の3速だった。
それがインナーになることで、「普通>軽い>超軽い」になった。
基本的に「重い」のギア比は追い風かつ平坦直線でスピードを出せる自転車道くらいでしか使うことがなかった一方で、ジョージワシントンブリッジの北側にある12%程度の坂では「軽い」でもきつかったので、「重い」がなくなってもそこまで不便はないし、逆に「超軽い」ができたことで助かったくらいだった。
が、問題はこれまた別のところで起こった。
なにからなにまで専用設計で、良くも悪くも完成されたコンパクト設計のブロンプトン。
インナーチェーンリングにすることで、インナーを通るチェーンが折り畳み機構のフレームと干渉してしまい、折りたためなくなってしまったのだ。
ブロンプトンはリア三角部分が縦にくるっと回転して折り畳む形になっているが、その際にチェーンと回転部分のフレームがほんの少しだけ干渉してしまう。
このとき手でぐいっとチェーンを緩めつつ隙間を作ってやれば折り畳めるが、折り畳みのたびにそれをして手が真っ黒になるのは折り畳み自転車としては微妙。
本当にわずかの差で干渉している・・・。
そもそもチェーンリングがアウターから落ちるようになった原因であるプーリーやチェーン、コグを交換すればアウター固定に戻せる(=干渉がなくなる)かもしれないが、前述の通りむしろインナーの方が通勤経路のプロファイル的には助かることからインナーで干渉しない方法を模索したい。
となると考えられるオプションとしては、干渉している箇所のフレームを削るか、BBにスペーサーをかませてインナーの位置を少し外側に出すか。
一番手っ取り早いのは前者で、ヤスリでガリガリ削ってやれば即日対応可能だろうが、一度削ったら最後、何か不具合が出ても元に戻せない。
それに折り畳むたびに回転させる回転軸付近を削るというのは折り畳みのみならず、リア三角との連結部分にもなっているので走行時の強度的にもかなりキケン。
ということでBBにスペーサーを入れてやることにした。
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