が、ブロンプトンの形態はまだまだあり、走行状態、ガウォーク形態、完全折り畳み形態以外にもまだ見せていない変身の姿がある。
ちなみにこちらがシートポストを折り畳まない半折り畳み状態のガウォーク形態。
が、シートポストを伸ばした状態の欠点は持ち上げたときに固定されず、後輪が戻って(つまりリア側にぐるっと回転して)しまうこと。
完全折り畳み形態では、シートポストをしまうことでBBの下まで突き出たシートポストがストッパーの役割をして後輪を固定してくれるのだが、シートポストを伸ばしたままだとそのロックが働かず持ち上げると形が崩れてしまうのである。
実はブロンプトンの半折り畳み形態はまだ存在する。
ハンドルを折り畳まない半折り畳みバージョン
前回ご紹介した転がすバージョンの一形態として、ハンドルも折り畳まない状態、またはハンドルのみ折り畳まない(シートポストはしまった)状態。
これならハンドルを持って転がすこともできるし、そもそもハンドルはその名のとおり手を握る用にできているのでサドルを掴んで転がすより掴みやすく転がしやすいという利点がある。
が、一方で上記写真で比べてみてもわかるように、ハンドルが斜め前に出てしまうため、半折り畳み状態にした場合ハンドルだけ出っ張ってる感じになり、ほぼ真上に出るシートポストに比べ半折り畳み状態のサイズが大きくなる(かさばる)という欠点がある。
さらにブロンプトンはハンドルの高さは固定なので高さ調整する必要がない(というか調整できない)が、シートポストを畳んだ場合はその都度自分のポジションに合うように高さ調整をしないといけないという手間があり、自分がシートポストを折り畳まないガウォーク形態で運んでいるのもそれが理由である。
後輪だけ折り畳んだパーキングバージョン
自分も多用する形態で、実際に利用している方も多いと思われる半折り畳み状態が、「後輪だけ折り畳んだ」状態。
このままでは走行することも、転がすこともできない※が、ラック部分の4つの車輪(ラックがない場合は3つで不安定になる)で自立してくれるので、ちょっと停止して、でも立て掛ける場所がない状態で自転車から手を離したり、写真を撮ったりするときに役立ち、キックスタンドがないブロンプトンでキックスタンド代わりになってくれる。
一時停車するときに良く使うので「パーキング形態」と勝手に命名している。
リア三角接合部分のレバーを握りながら持ち上げればこの状態にできるのでパーキング形態にするのに掛かる時間は1秒、走り出すときもシートポストを握って持ち上げれば走行形態にできるので所要時間1秒ほどで、非常に使い勝手がいい。
自分の場合は、通勤途中でパンクして、路肩(というか自転車道の路肩なので草地)でチューブ交換を行うときもこのパーキング形態で行っていた。
※転がせないことはないが、前輪も地面についてるので前輪が向いている方向に動くことになる。後輪と前輪が干渉するので前輪は後輪に当たらないように必ず左右どちらかに傾くことになり、その結果転がしても必ず左右どちらかの方向に曲がってまっすぐ進めないので実用用途では使い物にならない。
まとめ
ということでブロンプトンの形態をまとめるとこんな感じになる(「走行」、「転がし」はそれぞれ走行できるかと転がせるか、「折畳み」は折り畳みやすさで、折り畳みに手間がかかるほど星が低い)。利用頻度はあくまで自分の場合なので、通勤で毎日輪行袋に入れる必要がある人など、生活環境によって異なることをご留意いただければと思う。
とはいえ、これだけ多様な折り畳み形態があるのもさすがブロンプトンで、まさに十人十色のニーズに応えてくれる折り畳み自転車といえる。
0 件のコメント :
コメントを投稿