アメリカの玄関ドアで家の中に閉じ込められた場合

先月の話しになるが、年明けに「家の中に閉じ込められる」という奇妙な体験をしてしまった。

鍵開けて出ればいいじゃんと思うかも知れないが、家の中から玄関のドアを開けられなくなってしまったのだ。

かなりバカらしく、奇妙な話しだったので書き留めておきたいと思う。

鍵が開いてても内側から開けないドア

ことの始めは玄関の鍵の調子が悪く、開けたり閉めたりを妻が繰り返してドアを閉めたときに起こった。

どうやら鍵をいじっていたときに、誤ってラッチボルトを固定するスイッチ(ここではラッチロックスイッチと呼称する)をオンにして閉じてしまったらしい。

ちなみにラッチボルトとは以下の部分で、通常レバーハンドル(うちの場合は円形のノブ)を回すと引っ込んでドアを開けるのだが、ラッチロックスイッチはレバーやノブを固定して動かないようにしてしまう。

そして今回問題になったラッチボルトを固定するラッチロックスイッチはどこにあるのかというと、上記の画像にはない…。

ラッチ(レバー)を固定するボタンの存在

困ったときはグーグル先生に聞けばいいということで検索しようと思ったのだが、問題なのはその「ラッチボルトを固定するスイッチ」の名称がわからないということ。

「ドア、開かない」「ドア、ラッチボルト、固定」、「ラッチロック」、「ラッチスイッチ」、「ラッチボタン」など思い付くかぎりのキーワードで何度も検索をかけるが見つからず、ヒットするのは防犯対策につける二重ロックやスマートロック系のサイトばかり。

そもそも日本ではラッチロックスイッチの存在すら認識されていないようで、英語圏のサイトでも触れられているものが全然なく、画像検索でドアのロック構造を検索しても存在すら出てこない(まさに上の画像のように…)。

夜とはいえまだ仕事中だったので仕事のやりとりをしている同僚に聞いてみたりしたが、そもそも同僚の家のドアにはなかったりでアメリカでもラッチロックスイッチがあるのは少数派のよう。

ちなみに自分はラッチロックスイッチを何度か見たことがあり、ホテルのドアや以前住んでいたマンハッタンのアパートにもあった。ラッチロックスイッチをオンにすればオートロック化(外に出て閉めたら鍵がないと開けられなくなる)できて、当時はそれでオンにしたまま鍵を持たずに小包を取りに出てしまい、スーパー(アパートの管理人)に開けてもらったりした体験もある…、が、家の中に閉じ込められてしまったのは初めて。

家の中に入れないというのは聞いたことがあるが、外に出られないというのは初めてのことで、まあ真冬の屋外でなくてよかったのだが、翌朝は子供も学校へ連れていかないといけないのでこのままではまずい。

細いマイナスドライバーやピンセット的なものを使ってなんとか隙間からボタンを押せないかと30分以上格闘するがダメ。

最終的に家の窓から外で出て外から鍵で開けることでなんとかなった。

これが開けたあとのラッチロックスイッチ部分。内側部分の金具が擦れまくっていて、格闘の跡がうかがえる。
その後、いろいろ調査を続けて行くと、やっとラッチロックスイッチについて書かれたサイトを見つけた。

サイトではトグルボタン(Toggle Button)と呼ばれているが、説明によると通常は外側からのみロックして、家の内側からならロックをオンにしていても開けれるということだが、うちのはもっと前の仕様のものなのか、どちらからも開けられないということで起こったトラブルだった。


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