いつものように自宅を出発してレース会場へ。
先週の早朝トレーニングでReynolds Thirty Twoの前輪がパンクしたため、前輪はBontrager Aeolus 5.0のクリンチャー、後輪はReynolds Thirty Twoのチューブラーというちゃんぽんホイールでの出走となった。
登録を済ませ、ゼッケンを付けてスタートラインに並ぶ。
今回は別チームのシリーズレースの最終戦である。ニューヨークのロードレースシーズンは8月が峠で、そこからは一気に少なくなるようである。逆にオフシーズンはシクロクロスのシーズンなので、レースカレンダーにはシクロクロスのレースがいっぱい出てくる。
プロも走るカテゴリの1位のトロフィー。
■レーススタート
今日のレースは山岳賞もなければスプリント賞もなく、うちのチームで優勝争いに絡んでいるメンバーもいないのでチーム戦略もほぼなし。チームメンバーも5人ほど参加しており、もちろんアタックや逃げに絡めばレース中は助け合う場面もあるかもしれないが、とりあえず事前の戦略を立てずに走ることになった。
本来ならばアタックの動きに随時対応したりレース状況を把握するために前に出た方がいいのだが、前半は集団の後ろで走る。
その間、アタックが行われ、それが潰されといったことが何回かあり、その度に集団のペースが変わる。アタックに加わるなら加わるで、加わる価値のある(成功する)アタックを見極めないといけないのが難しい。
チームメンバー同士であれば信頼関係もあるので安心であるが、なまじ他チームのレーサーと組むと、交代しなかったり働かなかったり、協働関係が確認しあえていても、交代のタイミングなどの連携が乱れることもあり、その乱れでペースが落ちて追いつかれることにもなりかねない。また、逃げ集団の中にチームメンバーがいれば、その逃げを潰すのはマナー違反なので逆に集団を抑える側にまわることになる。
そんなこんなで残り3周、先週のレースで効果があったじわじわと前に上がる戦法で、集団の中で少しずつ前にポジショニングを移していく。
そのまま前に出すぎず、後ろに下がりすぎずをキープ。イメージ的には10番目前後にいるとちょうどよい。
前に出すぎると集団を牽く役になり、20番目より後ろになってしまうと最後のスプリントで前が塞がれて飛び出せなくなってしまう。
■ゴール前の攻防
ラスト1周。前から5番目~15番目あたりをキープして最後のダウンヒルが終わったところで前から10番目ほど。ちょっと遅れ気味。
プロスペクトパークはダウンヒル後の直線で、ちょうど道路の真ん中の路面状況が凸凹で悪く、場合によって左右に分かれる部分がある。
そこで1人、右から一気に捲くって行くライダーがいたので彼に着く(仮にAとする)。
が、捲くりすぎじゃないのかと心配になる。まだゴールまでは1500メートル弱あるのにAは先頭に立ってしまう。
Aの後ろで集団の中で前から2番目になる。Aの脚がたれてくるのは目に見えているので、まずいなぁと思っているとAを追うようにもう一人(B)飛び出してきて、B、A、自分の順になる。
だが、Bが全然伸びない。
ついにはA、自分がBの横に出るような形になるが、Aも牽き役になるのは避けたいのかペダルを緩めている。
そこで右からCが飛び出し、Aも自分もCに飛び乗る。
が、またまた伸びず。そうこうしている間に左端からDが一気に飛び出して後ろと差をつける。
気付くとAもCもいなくなり、Dが1人で先行、少し開けて自分が先頭を牽く集団という状態に。
残りはまだ1km。Dには追いつくことは可能だが、ここで脚を使ってDに追いついたとしても、単に後ろの集団の牽き役になるだけになってしまう。
とはいえ、位置関係的にはまさしく自分が集団を引き連れてDを追う役になってしまっている。
チーム戦であれば自己犠牲の精神なのでかまわないのだが、今回はチームメンバーですらチームで走っておらず、そもそも後ろは違うチームのライダーである。誰もが優勝を、入賞を目指して走っている中で、敢えてアシスト役になる必要はない。
ただ、単に脚を緩めるだけだと、こちらの意図がバレバレになり、後ろが前に出るのを嫌がって牽制状態になり、結果先行したDに追いつけなくなる危険性もある。
そこで脚を緩めつつも、見た目的には体を左右に振り力を込めているようなフリをして攪乱させてみる。後ろが自分を見て、「もうこのライダーは脚が切れてしまってだめだ」と思って勢いよく飛び出てくれれば成功である。
はたして右後方から高回転するホイールの音が聞こえてくる。
すぐ隣をEの顔が通り過ぎたのを確認してペダルに力を込めなおす。この点、Eのロードバイクが完全に通り過ぎてからでは加速が間に合わない一方で、Eの視界にあるうちに加速するとEの判断を鈍らせ全体のペースが遅くなるリスクがあるので、ちょうどEの視界が切れたあたりで加速するのである。
Eには追いつけないが、Eの後ろについているF、G、HのGとHの間に入り、Gの後ろに着くことに成功。
ほどなくしてDに追いつき、その勢いを保ったままDを追い越して残り200m。
ただ残り200mの緩い上り勾配でスピードが落ち、左からI、Jが飛び出す。
右からも飛び出している。
そこからは混戦のゴールスプリント。
体中の毛細血管を総動員して全ての力をペダルに入魂する。
I、J列とE、F列の間を走りゴールラインを切る。
■思わぬ伏兵
右サイドからも飛び出していたのでよくわからないが、おそらく6位か7位…。
クールダウンの1周を終えてフィニッシュ地点へ戻る。
チームメンバーとレースについて話しているとリザルトが発表されるので耳を傾ける。
が、6位、7位になっても自分の名前が呼ばれない。
そして9位になってやっと呼ばれる。
貼り出されたリザルトを見ると、やはり9位。
どうやら2人のライダーのアタックが成功していて、その2人が逃げ切って1、2フィニッシュを決めたらしい。
チームメンバーで4位に入ったマッケイもアタックには気付いてなかったとのこと。
リザルト発表後、15分間はプロテスト(抗議)受付時間で、「俺は入賞したはずだ!」とプロテストしているライダーが。
ビデオカメラの判定映像があるので、それで運営が調べ、「お前は12位だ!」と告げたりする場面もあった。
まあなにはともあれ入賞。賞金は30ドル。
カテゴリ3へのアップグレードポイントも稼げたし及第点である。
とはいってもやはりアタックや逃げの対処がカテゴリ4のレースでは重要になってくることを痛感。
集団の後方にいたのではアタック等々の先頭の駆け引きが見えないので問題外だが、集団の前方にいたとしても、乗っかるべきアタックか、見逃すべきアタックかの判断が必要である。
基本的に、成功するアタックよりも失敗するアタックの方が多いので、アタックのたびに自分も飛び出していては、無駄な脚を使い続けることになり、いざ「本物の」アタックが来たときに乗れなくなる。
もちろん自分が主動してアタックをかけるのもありであるし、全てのアタックを潰して集団の主導権を握ってゴールスプリント勝負に持って行くのもありである。
先週、今週と二週続けて入賞できたものの、どちらも逃げを決められてしまった上での下位入賞なだけに、まだまだレース戦術的には改善の余地ありである。
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