ColnagoのC59 DISC
速く走るためにブレーキ性能が重要なのは今更言うまでもなく、特にタイトコーナーを速く曲がるためには強力なストッピングパワーが必須といってよい。まあブレーキの重要性についてはサイクルスポーツの記事をご参照いただくことにして、ここではディスクブレーキについて取り上げたい。
ブレーキ必修テクでもっと速くなる!
油圧式ディスクブレーキの性能は現在メインで使用されているMTBで実証済みであり、ストッピングパワーとしては文句なしであろう。
一方で、フロントフォークとリアのハブ部分の負荷が変わる上、ブレーキ穴も必要なくフレームやフォークはディスクブレーキ用のものになるため、Di2欲しいなあと思っていた身としては、いやいや、ディスクブレーキが出るまで待った方がいいのかなどとまた頭を悩まされる状態である。
ただ、実際問題、普段のレースでブレーキが原因で順位が落ちているかと言われると、必ずしもそういえないところもある。プロスペクトパークやセントラルパークのように、ヘアピンカーブがないようなコースでは急減速の必要性はなく、速度調整だけで十分である。
そもそもブレーキ性能はリムの材質やブレーキシューによって左右されるので、少なくともアルミリムであれば十分なストッピングパワーがあるし、自分の場合、BontragerのAeolusのカーボンリムとBontrager純正ブレーキシューの組み合わせではやや心許ないところもあるが、ReynoldsのカーボンリムとReynolds純正ブレーキシューの組み合わせでは十分な性能を発揮している。
ところが、ディスクブレーキによって変わるのは単にブレーキ性能だけではないのがこの話のポイントである。
■ディスクブレーキがもたらす進化
ディスクブレーキの登場により自分が一番期待しているのは、ブレーキの進化ではなく、ホイールの進化である。
ご存知の通り、現在のキャリパーブレーキはブレーキシューをリムに押しつける構造であるため、ブレーキシューが消耗品なのはもちろん、リムも少しずつではあるが磨り減って劣化していく。そして、キャリバーブレーキの構造上、ブレーキシューと平行になるようにブレーキが当たるスペース(ブレーキシュー対象面)をホイールのリム上で確保しなければならない。カーボンリムホイールであっても、ブレーキシュー対象面は補強されていたりブレーキ用の形状、加工が施されている。
ブレーキとしての役目を果たすリム部分の制約から解放されれば、重量面※だけでなく形状面でもより進化したホイールが出てくることが期待される。(※もちろんハブ部分は重量増になるが、回転の外周部であるリム重量は軽くできる)
ブレーキには特に不自由を感じていない人でも、次世代ホイールが出てくるとなればディスクブレーキを無視することはできなくなるであろう。
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