ハンセン指数と世界の物価を考える

ここ最近の恒生指数はセリングクライマックスの様相を呈してきています。 

なんとか持ちこたえてきた16,000HKD台の節目を割ったと思ったら翌日にも一気に下落。

昨日はダダ下がりで過去1年を見てもダウントレンドが続いています。

2020年初期まで日米と同じように動いていてCorrelationも高かったですが、最近は完全に上海の動きと相関するようになってます(理由は言わずもがなでしょうが…)。

このまま売り一方になるとは思えず、反発はあるでしょうが爆弾を抱えている以上中長期的には手を出したくないところです。

一方でFRBによる火消しで利下げ観測が後退しているアメリカですが、紅海の問題で物流コスト&保険コストも上昇していてさらなる物価高になりそうな懸念もあります。

紅海の状況はさらに悪くなっているということで、喜望峰周りのコンテナ船が増え、タンカーもスエズ運河を迂回するようになりそうです。

ちなみに貨物運賃は船舶チャーター料よりもずっと急激に上昇しているのに対し、多くの船舶はすでに既存のリース契約に縛られているので、紅海での混乱による恩恵はコンテナ船会社の方がばら積み船会社(NOO)よりも大きくなっているようです。

コンテナ船運航会社ZIMの株価は12月中旬から金曜日までに65%上昇し、Hapag-Lloydは45%、Maerskは19%上昇しているのとは対照的に、ばら積み船会社のGSL、Costamare、Danaosはそれぞれ10%前後の上昇に留まっています。

2024年のチャーター市場へのエクスポージャーが最も大きなユーロシップスは、4社の中で最も好調で、株価は37%上昇しています。



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