中華料理を肴に話が弾む。さすがは自転車好きが集まっているだけあって会話は尽きることなく、改めて同じ趣味を持つ仲間の大切さを感じるのであった。
ちなみに先週あった会社の飲み会では、「最近、どんな映画見てる?」という差し障りのないどーでもいい話題。
一方、自転車バカが集うと「最近、どんなプロテイン飲んでる?」という濃ゆい話題に。
「あのねー、このプロテインはねー、イオン交換法で蛋白質を抽出してるから精製精度が高いの~」ってどんな会話やねんと。だが自分はそんな話題に興じる人たちが大好きだ。
ということで、自転車友の会(仮)のフォローアップも兼ねて、以前自分用にまとめていた各種プロテインの比較表をご紹介したいと思う。
ちなみにこれまでブログで取り上げなかった理由は、面倒くさいから…じゃなくて、アメリカのプロテインしか比較してないため日本の皆さんの役に立たないのではないかと思ったからである。
といっても、こんなプロテインがあるんだという参考になったり、日本のプロテインと比較していただければと思うので今回取り上げてみたいと思う。
■選択のポイント
目的や人によっても違うと思うが、自分の選択のポイントは以下の通り。
ちなみに今回は速やかに吸収したいトレーニング後のプロテイン摂取に絞っての話しであり、就寝前等の遅い吸収を目的とする場合ではないことにご注意いただきたい。
・タンパク質割合が高いこと(=タンパク質の抽出精度が高い=不純物が濾過できている)
・脂肪(特に飽和脂肪酸)が少ないこと
・Fiber(食物繊維)が少ないこと(∵食物繊維は吸収を遅くするため)
・糖分はあまり気にしない(∵タンパク質と炭水化物を両方摂取した方が筋合成が亢進しやすいため。
炭水化物が少なければ別途炭水化物を摂取することになる)
・ビタミン、ミネラル類は別途摂取するため敢えて混ざっていなくてもよい
・運動前にアミノ酸を摂取するため、吸収速度に関わるタンパク質の抽出精度は必須ではない
・それよりもタンパク質の量による費用対効果を重視(研究論文で供給量が重要との結果がでている)
■比較
ということで比較したのが下の表になる。アメリカの有名所のプロテインは抑えているはずである。
ちなみに1 Scoopとは、付属計量スプーン1匙のこと。パーセントは、各栄養素の1匙に占める割合。
ここで注意が必要なのは、1匙の量と、タンパク質の量は一致しないということである。
例えばGNCのAMP 100% Whey Proteinのタンパク質含有割合は55%、DymatizeのElite Fusion 7は52%。つまり、タンパク質だと思ってプロテインを飲んでいても、半分近くは砂糖など別のものを摂取していることになる。タンパク質の英語はProtein(プロテイン)であるだけに、これをプロテインと称するのはかなりミスリーディングであるが、商品呼称と含有量に関する規制もないため野放しな状態であり、賢い消費者になるには自己責任で栄養成分表示を確認して判断するしかないのである。
ということで比較表はこちら。
メーカー | Optimum | CytoSport | Dymatize | MusclePharm | CytoSport | Nature's Best |
商品名 | Platinum Hydrowhey | Complete Whey | ISO-100 | Combat Powder | Monster Milk | Zero Carb Isopure |
1 Scoop | 39 g | 28 g | 28 g | 34 g | 78 g | 62 g |
タンパク質 | 30 g | 20 g | 24 g | 25 g | 50 g | 50 g |
(%) | 77% | 71% | 86% | 74% | 64% | 81% |
炭水化物 | 2 g | 3 g | 1 g | 4 g | 13 g | 0 g |
(%) | 5% | 11% | 4% | 12% | 17% | 0% |
タンパク質&炭水化物 | 32 g | 23 g | 25 g | 29 g | 63 g | 50 g |
(%) | 82% | 82% | 89% | 86% | 81% | 81% |
脂質 | 1 g | 2 g | 0 g | 3 g | 6 g | 1 g |
(%) | 3% | 7% | 0% | 7% | 8% | 2% |
飽和脂肪酸 | 0.5 g | 1.5 g | 0.0 g | 1.5 g | 2.0 g | 0.5 g |
(%) | 1% | 5% | 0% | 4% | 3% | 1% |
塩分 | 160 mg | 100 mg | 50 mg | 140 mg | 160 mg | 320 mg |
(%) | 0.410% | 0.357% | 0.179% | 0.417% | 0.205% | 0.516% |
食物繊維 | 0 g | 1 g | 0 g | 1 g | 5 g | 0 g |
(%) | 0% | 33% | 0% | 25% | 38% | 0% |
パッケージ量 | 1588 g | 2268 g | 2268 g | 1814 g | 2803 g | 3402 g |
定価 | $89.99 | $75.99 | $84.95 | $72.99 | $164.97 | $129.99 |
売価 | $57.99 | $41.99 | $69.99 | $39.99 | $69.98 | $96.99 |
タンパク質単価 | $0.047 | $0.026 | $0.036 | $0.030 | $0.039 | $0.035 |
Scoop数 | 40.7 | 81.0 | 81.0 | 54.0 | 35.9 | 54.9 |
メーカー | Dymatize | Dymatize | Gaspari Nutrition | Optimum | Dymatize | Dymatize | GNC |
商品名 | Elite Gourmet Protein | Elite Fusion 7 | MyoFusion | Pro Complex Gainer | Elite Whey Protein Isolate | All Natural Elite Whey Protein Isolate | AMP 100% Whey Protein |
1 Scoop | 31 g | 44 g | 36 g | 165 g | 32 g | 33 g | 37 g |
タンパク質 | 21 g | 23 g | 25 g | 60 g | 24 g | 24 g | 20 g |
(%) | 68% | 52% | 69% | 36% | 74% | 72% | 55% |
炭水化物 | 5 g | 11 g | 5 g | 85 g | 2 g | 4 g | 8 g |
(%) | 16% | 25% | 14% | 52% | 6% | 12% | 22% |
タンパク質&炭水化物 | 26 g | 34 g | 30 g | 145 g | 26 g | 28 g | 28 g |
(%) | 84% | 77% | 83% | 88% | 80% | 84% | 77% |
脂質 | 2 g | 6 g | 3 g | 8 g | 2 g | 2 g | 2 g |
(%) | 5% | 14% | 8% | 5% | 6% | 6% | 5% |
飽和脂肪酸 | 0.5 g | 2.0 g | 1.5 g | 3.5 g | 1.0 g | 1.0 g | 1.0 g |
(%) | 2% | 5% | 4% | 2% | 3% | 3% | 3% |
塩分 | 75 mg | 180 mg | 60 mg | 360 mg | 85 mg | 75 mg | 210 mg |
(%) | 0.242% | 0.409% | 0.167% | 0.218% | 0.262% | 0.225% | 0.575% |
食物繊維 | 0 g | 5 g | 1 g | 4 g | 0 g | 0 g | 3 g |
(%) | 0% | 45% | 20% | 5% | 0% | 0% | 38% |
パッケージ量 | 2268 g | 2336 g | 2268 g | 4609 g | 4536 g | 2268 g | 907 g |
定価 | $61.52 | $71.99 | $67.50 | $89.99 | $129.99 | $63.99 | $45.99 |
売価 | $40.99 | $45.99 | $52.99 | $65.99 | $89.99 | $49.99 | $19.99 |
タンパク質単価 | $0.027 | $0.038 | $0.034 | $0.039 | $0.027 | $0.031 | $0.040 |
Scoop数 | 73.2 | 53.1 | 63.0 | 27.9 | 140.0 | 68.0 | 24.9 |
結局現在使っているのは、4.5kgの大容量パックでタンパク質単価が飛び抜けたDymatizeのElite Whey Protein Isolate。ホエイプロテインコンセントレートよりも抽出精度が高く、タンパク質含有率も決して高くはないが低くもなく費用対効果から考えれば良いチョイスであったと思う。
いつも有益で楽しい記事をありがとうございます。
返信削除ちょうどタイムリーなことに、私もプロテインを購入しました。
http://www.aminovital.com/products/protein/
コレにした理由は、手間がかからないことに尽きます。
以前も何度かプロテインを試したことがあるのですが、飲みたいときにシェイカーが洗ってない状態でシンクに放置してあったり、ジムに持参するにはいちいち小分けする必要があったりで、継続して摂ることができませんでした。
大量購入しても1回100円ほどかかりますし、記事の比較表とは話にならないくらいコストパフォーマンスは良くないと思いますが、続けられれば御の字です。
しかしアメリカの食品成分表時は日本のそれよりすごく詳細に記載されていますね。
私の買ったアミノプロテイン、比較しようにも情報が少なすぎ・・・
ホエイと書いてあるし、運動直後の摂取でいいのかな???
追加で成分表の写真を掲載させていただきました。
返信削除こちらのちゃんとしたプロテインは、基本的にSupplement Facts(日本の栄養成分表示に該当)の他に、タンパク質中のアミノ酸内訳まで記載されています。
リンクいただいたアミノバイタルは、「必須アミノ酸とホエイプロテイン配合のハイブリッドタイプ」ということで、完璧な「トレーニング直後用」のプロテインですね。栄養成分の表記がわかりにくいですが、4gがタンパク質、3.3gが遊離必須アミノ酸、全体で4.4gということは、3.3gのアミノ酸は4gのタンパク質の内訳で、ということは0.7gがホエイプロテインということになるのだと思います。プロテインというよりむしろアミノ酸のサプリメントに該当するようです。
返信ありがとうございます。
返信削除なるほど、ホエイ0.7gですか・・・
ホエイ0.7gですが、タンパク質=アミノ酸(アミノ酸はタンパク質が分解されたもの)ですので、4gと捉えてもよいと思います。ちなみにパッケージ後ろの説明画像を見てみたところ、「飲み方」に「トレーニング・運動時、1日の終わりなどがおすすめです」とありますが、アミノ酸中心のスピード吸収タイプですので、トレーニング前がベストだと思います。逆に1日の終わりには適しませんので、就寝前などにもプロテインを摂られるつもりであれば、吸収が遅い遅効性プロテインであるカゼイン等を摂取するのをオススメします。
返信削除