ケトジェニックじゃない?!クライマーダイエットの違いと全体像

本日の体重48.35kg、体脂肪6.4%。



先週末のDIC(Doughnut, Ice Cream, Cake)爆食いの影響で少し重め・・・、いや、3日間というチートデイ失格の爆食いにも関わらずこの程度で済んでいると捉えれば通常モード(=On Dietモード)に戻れてきていると言えるか・・・。

まだまだ油断は禁物で要監視期間・・・トラッキングを怠らないように。

ケトジェニックであってケトジェニックではない


ここで今一度自分のダイエット方針を定義してみる。

前回のエントリで記載したとおり、自分のダイエット要素を既存のダイエット方法に当てはめると、「カロリー制限」、「レコーディング」、「ケトジェニック」と被る部分がある。

このカロリー管理が=(イコール)摂取カロリー制限につながり、上記方針である「摂取カロリーターゲットを維持してタンパク質摂取量を体重の2倍グラム以上確保」したことによって、白米や麺といった白い炭水化物(ケーキ、ドーナツ除く)を削っていったので、結果としていわゆるカロリー制限ダイエットとケトジェニックダイエットとレコーディングダイエットが組み合わさったようなハイブリットダイエットをしていたことになる。

細かく振り返ると、もともとタンパク質は体重の2倍摂っていたので、摂取カロリーを減らさないために炭水化物が減った分脂肪の摂取量が増え(カロリーは三大栄養素PFCの合計なので、合計もPも変わらずにCが減れば当然Fが増える)、意図せずしてケトーシス状態に移行していたと思われる。

【結果からコミットする】10kg痩せた結果から導き出された効果的なダイエット方法とは【ケトザップ】

一方で、上記既存ダイエットと全く被らなかったり、逆に定義に反するようなことも含まれている

実際、血清ケトン濃度上は「ケトジェニックダイエット」に入っているのだが、自分の場合はインスリン感受性のタイミングによっては脂肪より炭水化物を優先して摂っており、PFCバランスもケトジェニックダイエットの定義からは外れる(前回「ゆるケトジェニック」と書いた部分)



それにケトジェニックダイエットを始めとして、低炭水化物ダイエットや糖質制限ダイエットでは、そもそも「カロリー制限はないので糖質以外はいくら食べてもオッケー」だったり、「運動しなくても痩せられる」だったり、「頑張らなくても大丈夫」と喧伝されているものもあるが、「いや、別に運動すりゃいいじゃん、頑張ればいいじゃん」と思ってしまう

昔あった○○(食品の名前)ダイエットで「それだけ食べてれば痩せる」といった偏った食事が宣伝されていたり、炭水化物以外は無制限だったり、運動しなくていいだったり、基本的に根拠のない極端な誘惑文句は疑ってかかった方がいい

そもそも体重を落とした上でレースで全力疾走しなければいけない自分の場合、単に脂肪と一緒に筋肉も落とすダイエット(ひたすらカタボリックを亢進させればいいだけなので至極簡単)では全く意味がない

つまり、「運動不要」や「カロリー制限なし」と謳っている時点で自分のダイエットとは真逆の方針になってしまうのである。

となると、ControllabilityとReproducibilityの観点からも、自分のダイエット方法をちゃんと定義する必要がある。

クライマーとしてのダイエット


まずいつまでも「自分のダイエット」では何を指しているかわかりにくいので仮でもいいから呼び名を決めたい。

もともとのきっかけが2月に再発した結石ということもあり結石ダイエットと呼んでいたこともあった。

通常のダイエットの場合、失敗しても直接的な苦痛や恐怖がない。

むしろ好きなものをいっぱい食べることで満腹感と幸福感に包まれるので逆方向(太る方)に圧力が働く。

ところが結石となると話しは違う。

King of Painと呼ばれるあの苦しみをもう一度味わうのかと想像するだけで血の気が引く。

この苦痛と恐怖こそ、結石ダイエットが成功する鍵なのだと思う。

え?リバウンドが怖い?

結石の方がよっぽど怖いよ!!

リバウンドによる体重増加が結石に結びつくとなるとリバウンドすらできなくなる。

よって結石ダイエットではリバウンドとも無縁だ。

3ヶ月で8kg減量した結石ダイエットの秘訣

が、いまや食生活自体が変わってしまい、BMIも目標にしていた18.5を大幅に下回っており、結石自体が頭の隅に追いやられてしまっている。

実際に現在ダイエットの指標としているのは結石の原因と言われる酸性食品でも蓚酸でもなく、血糖値やインスリン。

では「血糖値ダイエット」かと言われると、血糖値はあくまでダイエットがOn Trackかどうかの定量化確認手段であって目的じゃない・・・。


目的・・・・・・。

そもそも何のためにダイエットしているのか、何を目標にしているのか・・・。

となるとやはりヒルクライムレース。

そう、自分のダイエットとはとどのつまり、ヒルクライマーとして特化するためのボディメイキングなのである



だからこそ日々のライドが大前提のダイエットであるし、「運動不要」なんていう甘い文句は全く意味を成さないし、むしろ努力の先に結果があるからこそ価値があるという世界である。



なにしろ自転車乗りなんて頼まれもしないのに自らすすんで運動しに行くようなドM人種なのである。

特にヒルクライマーなんてママチャリに乗っている人には理解されない一番きつい上りを好んで走る人たち・・・。

自分は以前マウントワシントンのヒルクライムレースについて同僚から聞かれ、「自転車で頂上まで上って、車で降りてきます」と説明したけどその楽しさを理解してもらえなかった



ということで便宜上、本ブログでは「クライマーダイエット」と呼称させていただきたい。

クライマーダイエットの概念図


クライマーダイエットと主要な既存ダイエット及び他の要素をベースにした概念図はこんな形になる。



※血糖値ダイエットは自分の造語なので一般名詞ではなく、運動ダイエットも単に運動をしてダイエットするという一般的すぎる意味なので「運動ダイエット」で検索してもおそらく単語としてはヒットしない。

この点、カロリー制限というかカロリー管理がまず根底にある。

カロリー収支を財務諸表の損益計算書とすれば、ケトジェニックダイエットが規定しているのは費用(摂取カロリー)部分のみ。

収支管理は一方だけでは成り立たず、費用に見合うだけの収益(消費カロリー)をコントロール&確保するのが運動となる。

収益項目として掘り下げた場合、運動に加えてBM、DIT、NEATがあるというイメージ。



そして次にPFCバランスをインスリン感受性のタイミングによって決めて体組成をメイキングしていくという形。



(1)カロリー収支(摂取量VS消費量)
カロリーに関してはいろんな話がありますが、結局のところ「体重の増減」は、ほぼカロリー収支で決まります。まったく当たり前のことのように聞こえるかも知れませんが、一番よく見落とされるポイントです。

・増量、減量に合わせたカロリー摂取量の計算方法
・運動量に合わせた調整方法
・計算通りに進まない場合の調整方法

(2)三大栄養素+食物繊維
たんぱく質・炭水化物・脂肪の三大栄養素の話です。「カロリーで体重の増減が決まって、その増減が筋肉か脂肪かは三大栄養素で決まる」という風に言うこともできます。これはちょっと乱暴な言い方ですが、目標の身体に遠回りせずに近付くためには、各栄養素の役割について考えるのは大切です。アルコールと食物繊維についてもここでカバーしていきます。

ボディメイクの優先順位とは? / ダイエットコーチに学ぶスポーツ栄養学

その次の段階として、PFCバランスを判断するための指標になる血糖値管理があり、最後にそれらを記録管理することによって定量的な評価手法を実現してPDCAサイクルを回す。



クライマーダイエットと既存ダイエットとの相違点


そしてクライマーダイエットと既存ダイエットとの相違点をまとめてみると以下のようになる。



※低炭水化物と糖質制限はほぼ同義だが厳密には違うので分けている(というか「低炭水化物」は糖分と糖質の違いがわかってないのと同じような感じを受けるが・・・)。パレオやアトキンス式、ケトジェニックも糖質制限という点では似ているのではあるがこちらについては別途掘り下げてみたい。

※「糖尿病治療」はダイエット方法ではないが、いわゆる糖質制限推進派の宿敵であるガッカイ(日本糖尿病学会)による糖尿病診療ガイドラインの食事療法、運動療法を元にしている。

血糖値についてはチェックマークがついているものでもダイエットごとに重視度は随分違い、やはり一番正確に管理しているのは糖尿病療法。

それ以外で穿刺して計測、トラッキングすることを条件としているダイエット方法はなく、単に「このダイエットをすると高血糖対策になりますよ」と喧伝しているだけに止まる(ただし糖質制限は実際に効果はあるが)。

というか自己採血にまでハードルを上げたら一般受けしないので、書籍なり関連商品なりが売れなくなってしまうというのが大人の事情なのかもしれない。

WHO(世界保健機構)から加工肉が悪いと公表されたあとに食肉業界から反発があったように、糖質制限も穀物業界からの反発、逆に食肉業界からのサポートもあることを考えると、それで飯を食っている「プロ」より、手前味噌だが大人の事情と関係ない個人の実体験の方が役に立つ場合もあるのかもしれない。



まあそれはどの業界にも共通していることで、自転車のインプレの世界で散々思い知らされてきたわけではあるが・・・。


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