Seven Lakes DriveのSa Yo Na Ra ライド

Delaware Water Gapのエントリ中であるが、昨日のライドについてのエントリさせていただきたい。

というのも、時限性のある話題でありながら、このまま時系列に沿ってエントリしていくと、昨日の内容が1ヶ月くらい先になりそうなので割り込ませて本日のエントリとさせていただいた。


■ニュージャージーへ

愛車のTrek Madone 6.9 Proは先週のWhiteface(後にエントリ予定)の際に問題が発覚し、いまいちさん宅へ入院させてもらっていたため公共交通機関を使ってニュージャージーまで移動

これまで何度も触れてきたが休日朝の交通機関は酷いもので、この日も最寄り駅からは地下鉄が出ておらず、次の駅までバスで行くことになったのだが、そのバスでも20分ほど待ってと踏んだり蹴ったり。

乗り換えた地下鉄でも一時停車を繰り返し、マンハッタンの42丁目の駅に着いたときにはフェリー出航の時間まであと20分。



赤信号に引っかかりながらもひたすら西へ進んで海岸沿いへ。



フェリー乗り場へ到着すると出航時間6分前。マンハッタン&ブルックリン組の他の自転車仲間と合流してチケットを買ってフェリー乗り場へ。

ダイヤが乱れないフェリーではあるがこのときは6分ほど遅れて到着。




■Lake Welch

ニュージャージーに渡ってニュージャージー組と合流。

6人で2台に分乗して北へ。Cannondaleが3台ならぶと壮観である。



この時間帯にニュージャージーを走ると、たくさんのロードバイク乗りが走っているのを見かける。ブルックリンの一般道でここまで自転車乗りを見ることもないので新鮮である。

1時間ほど車を走らせてBear Mountainの近く、Lake Welchに到着。



湖へバカンスに来ている人たちで混み合い、駐車場に並ぶだけですごい車の列である。



これまでニューヨークに住んできて初めてこの場所へ来たのだが、ニューヨーク市民は週末になるとこんなところに殺到していたのかと新しい発見であった。



駐車券をゲット。



自動車を停めてロードバイクを出してセットアップ。車があるとこういうことができるから良い。これが自転車のみだと到着した時点で疲れてしまってそうだ。


■Seven Lakes Drive

Lake Welchを出発して走り出す。



両側を木々に囲まれた山間の道はめちゃくちゃ気持ちが良く、その中を自転車仲間と走るのは最高である。



しばらくして先に到着していた主役のいまさんさんと合流。そう、今回は日本に帰国されるいまさんさんの送別ライドなのである。

春のBear Mountain Classicというロードレースのコースを走ろうと思っていたのだが、道が工事中で封鎖されているためルートを変えてSeven Lakes Driveという道をBear Mountainに向けて北上することに。



Seven Lakesは最初どんなもんだかわからなかったのだが、後で調べてみると、南から北に向かってLake Sebago、Lake Kanawauke、Lake Skannatati、Lake Askoti、Lake Tiorati、Silver Mine Lake、Queensboro Lakeの7つの湖の傍を通っているためこの名がついているとのこと。

Seven Lakes Driveという名前に負けておらず、湖と道路の間がかなり近く、湖を真横に見ながら走ることができてかなり快適である。



場所によっては左右に湖(西にLake Skannatati、東にLake Askoti)があり、湖の上を走っているような感覚にもなる。




■Bear Mountain

Seven Lakes Driveを抜けてBear Mountainへ。



山頂までけっこう追い込んで汗だくに。



グランフォンドニューヨークから1ヶ月ちょっと。またいまさんさんと上ることができるとは思わなかった。今回は他の自転車仲間も一緒で感無量である。

しばらく休憩して下山。

来た道を戻ってSeven Lakes Driveを南下。

走ってるうちに集団は二手に分かれ、前の方にいた自分たちはLake Tioratiのラウンドアバウトで止まって待つ。



周りを見ると海水浴(湖水浴?)している人や、ハーレーに乗ったツーリング集団、バーベキューをしている団体など、みなそれぞれの週末を謳歌している。



けっこう待ってやっと来たと思ったら、いまさんさんがチューブラータイヤをパンクしてしまったとのこと。

ちょうどスペアチューブラータイヤを持っている人がおらず、そこからいまさんさんが個人TTよろしく一気に踏んですごい勢いで駐車場まで戻り車で回収に向かうことに。

携帯電話の電波が届かない中、これ以上集団がバラけないようにと後続はそれぞれ小集団を作ってLake Welchに戻る。




■Back to the City

車でニュージャージーのFort Leeまで戻り、帰路を急ぐ自転車仲間お二方とお別れして残った人たちは韓国料理屋へ。

スンドゥブ・チゲのVery Hotを頼んで空いた腹を満たす。



その後、他のみんなとお別れてする。

いまさんさんとは、ひとまずこれが最後のライドになるので、再会を誓って別れる。次はおそらく日本の、どこかのレースで競い合いたいものである。

そこから家まで約30kmの帰路へ。

ジョージワシントンブリッジを渡り、ウェストサイドを南下。



途中で自転車道に入って走っていく。



と、カヤックの集団が。



なんと週末は無料でカヤックができるらしい。今度来てみよう。



さらに南下すると「イベントのため封鎖」のサインとともに、自転車道が封鎖されている。

しょうがないので街中を突っ切ろうと東進していくと、途中でパレードに突き当たって通行止めになっている



こ、このレインボーカラーは…まさか……。



やはり、同性愛者によるゲイパレードである。

日本ではゲイ・パレードと呼ばれるが、正確にはゲイ・レズパレードまたはLGBTパレードと呼称した方がよいと思う。

LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(性転換者)の頭文字をとったものである。

ちなみに現地ではPride Paradeと呼ばれている。



そして、ゲイ・レズを象徴する色は虹色のレインボーカラー

多様性を表すものとしてレインボーカラーなのだが、アルカンシエルの調子でレインボーカラーの服を着ていたりすると、あらぬ誤解を招きかねないのでこちらに来られる際はご注意いただきたい。

すごい人混みでロードバイクで走れないため、屈強な男たちが熱い抱擁とディープキスを交わす中を自転車をひいて歩いていく…。ゲロゲロ…。



目抜き通りの14丁目でやっと警察の誘導によって道を渡ることができ、ユニオンスクエアを通ってマンハッタンブリッジへ。

マンハッタンブリッジを渡り、無事家に到着したのであった。



翌日の新聞には一面に同性愛者のプライドパレードの記事が。



うーむ、せっかくのサヨナラライドのエントリだったのだが、最後はゲイ・レズパレードの話題になってしまった…。


4 件のコメント :

  1. 申し分のない(天気よし、ルートよし、飯よし)最高のライドでしたねー 少し遠いですがルートもいろいろ取れそうだし、今後のグループライドの拠点になりそうですね。NYローディーも増えて賑やかで羨ましい限りです。 にしても、アルカンシエルにはそんなリスクがあったとは、、
    スンドゥブはやっぱVery Hot

    返信削除
  2. 昔「王様の仕立て屋」という紳士服を題材にした大変面白い漫画の中で、「虹色」がそういう意味合いを持つという事を知りましたが、自分は虹色が入ったウェアを着ています(^_^;)
    デザインが気に入ってるんだし、まあ別にイイやと(同性愛差別とかもしたくないですしね)
    日本でのプライドパレードはあまり盛り上がってはいないようです。お国柄というやつですかな?

    返信削除
  3. 初心者ロードレーサー2012年6月28日 0:28

    パンクは不運でしたが、まさしく最高のライドでした。この拠点でまたこちらで一緒にライドできる機会が来るのを楽しみにしています。
    アルカンシエル(虹)はオリンピックと同じく5つの大陸を表す緑、黄、黒、赤、青の5色なので、虹と言いつつ7色とは違いますが、彼らにその違いをわかっていただけるか微妙ですw
    スンドゥブはおそらく日本にもあるので向こうでもご堪能ください。おそらくコリアンタウン化している新大久保あたりにはいっぱいあるかと。

    返信削除
  4. 初心者ロードレーサー2012年6月28日 0:32

    その漫画は初耳でした。私もチェックしてみます。
    日本はたしかにそういうのを公然とは受け入れにくい風土があるかもしれませんね。こちらでは普通に男性同士が手をつないだり、公衆の面前でキスをしたりしています。ただ自由な国だけあって何でも受け入れてくれるので、自分がそっち側だと思われると誤解されたまま温かく迎えられそうですが(笑)。とりあえずアルカンシエルを着て男子トイレに入るのは要注意です(^^;

    返信削除