ペダリング考察:押し足中心ペダリングと楕円チェーンリングの相性
ペダリング考察:押し足中心ペダリングと大腿四頭筋中心ペダリング
ペダリング考察:押し足中心ペダリングとヒルクライムと楕円チェーンリング
ただ、そのときは前回エントリした通り、「押し足中心のペダリング = 大腿四頭筋中心のペダリング」だと考えていた。
が、8月12日、Tacxで9月6日に迫っていたグレイロックヒルクライム大会のコースをシミュレーションしていたときのことであった。
ふと、重力を使って体重をかけるペダリングの方が長く、効率的にパワーを出せれている自分に気付くことになった。
それから数日、重力を使ったペダリングを試行錯誤することになる。
■定量化されたログの結果
押し足中心のピンポイント踏み込み主義とはいえ、これまで散々、大腿四頭筋中心の高回転ペダリングを意識してきただけあって、いきなりペダリングを変えるのはこれまでの自分を否定するようで抵抗がなかったわけでもない。
しかし、その効果を受けれざるを得なくなったのは、トレーニングメニューとログを分析した結果、理論を構築するより結果の方が先に来たためであった。
Tacxでは、出力を固定させたトレーニングプログラムを組むことが可能で、事切れるか事切れないかくらいのギリギリのメニューを追い込み用に用意しているのだが、そのトレーニングの平均心拍が、明らかに重力を利用したペダリングをした方が低く抑えることができ、体感的にもその違いが感じられるほどの効果があった。
そもそも、今シーズンは、追い込み用のトレーニングプログラムを最後までやり遂げられなかったりしたことも多々あった(途中で力尽きて出力が保てなくなる)。が、ペダリングを変えてからはそういうこともなくなった。
明らかに効果が出ている以上、まずは事実を受け止めて新しいペダリングを受け入れなくてはならない。
■ペダリングのメインフォースとは
押し足中心ペダリングについて、思うに、これまで自分は重力の力を過小評価していたのだと思う。
「押し足とは、人間の脚が最も力を発揮できる『踏み込む』という動作に加え、重力の力まで利用できるもの」だと思っていた。
つまり、あくまで重力はプラスアルファのおまけ程度にしか考えていなかったのである。
が、実際は、重力が大半のメインフォースで、脚の筋肉とは重力を如何に効率的に、速く、何回もペダルに伝えるための調節の役割を持つものでしかなかったのではないか。
これまで押し足中心のペダリングとは、イコール、大腿四頭筋中心のペダリングだと考えていたが、それは重力中心のペダリングではなかったのか。
押し足中心ペダリング
= 重力中心ペダリング
≠ 大腿四頭筋中心ペダリング
そう思って調べてみると、それなりに重力を中心に考えたペダリングをしている人もいることに気付く。
この点、重力中心のペダリングと聞いて思い浮かべるのはダンシングであると思う。
ダンシングはサドルから腰を浮かせ、自重をメインに使ったペダリングに他ならない。
そしてタイムトライアルにおいても、タイムトライアルバイクのジオメトリーはもちろん、ポジションも体の中心がBBのほぼ真上に来るようになり、自重をより利用するライディングスタイルであると言える。
となると、重力中心のペダリングとは、ヒルクライムやタイムトライアル限定のペダリングであり、スプリント力が要求されるようなクリテリウムやマスドスタートのロードレース、トラック競技には使えないものだと思っていた。
ところが、現役生活19年という競輪選手のブログで、重力について言及されているのを発見。
トラック競技のプロ選手でも重力を重視したペダリングをされているということで、もしかしたらヒルクライムやタイムトライアルに限定されないペダリングなのかもしれない。
私のようなホビーレーサーが書くよりよっぽど的を得ていて、実戦の裏付けもあると思うので、詳しくは以下ブログをご参照いただければと思う。
ペダリング
外力と内力
一方で、自分は自分で楕円チェーンリングとの絡みも併せて掘り下げて実践と考察の結果をお伝えしていければと思う。
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