オフシーズンのトレーニング考察

オフシーズンのトレーニングスタンスを決める。


■基本スタンス

基本スタンスとしては、平日はブロンプトンの自転車通勤、休日はロードバイクのトレーニングである。

ここで気になるのが、ロードバイクのライドはともかく、折り畳み小径車のブロンプトンによる自転車通勤でいかに本格的なトレーニングとして効果を出すか、出せるかである。

7日中5日はブロンプトンでの自転車通勤ライドになるので、「自転車通勤のトレーニング効果を最大化することがオフシーズンの鍵を握る」といっても過言ではない。


■トレーニング方針

たしかに、自転車通勤を取り入れることでほぼ強制的に乗ることになるので、少なくとも毎月それなりの走行距離を稼ぐことができる。

が、トレーニングといっても闇雲にただペダルを回して距離を稼いでいるだけでは駄目で、目的意識を持って、目標を立てることで効果を上げることができる。

この点、目標というと良く聞くのが「月間1000km走る」といったものである。

が、自分はそのあたりには否定的である。

ロードレースと同じエンデュランススポーツとして共通点を持つマラソンでもこの議論はされており、根性論ではないが長く走るべきという「距離信仰」といったものがある日本の傾向を以下書籍が指摘している。

  毎日長い距離を走らなくてもマラソンは速くなる
  


  マラソンは毎日走っても完走できない 「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す
  


ただ、自分が「否定的」というのは距離信仰そのものではない。

最低限の走りこみは必要だと思うし、自転車通勤をするようになってからは距離が伸びて、8月は風邪でノーライドだった期間があったので990kmに留まったが、9月は1100km走っている(といってもアマでも2000kmとか走りこんでる人は山ほどいるし、イノーは「選手時代には年間4万kmを走った」そうなのでお恥ずかしい限りだが・・・)。

一方で、ヒルクライム中心のトレーニングをした場合、「距離信仰」というより「距離」そのものが練習の指標として役に立たなくなる

勾配が上がれば上がるほど平均速度は下がるので、同じ時間、同じ強度のトレーニングをしていてもヒルクライムと平地では獲得距離が全く異なる。

これは高強度トレーニングにも同じことがいえる。

トラックレースでは1kmで意識を失うほど追い込むが、ロングライドではその100倍の距離を余裕で走ることができる。だからといって100倍の距離を走ってる方が100倍疲れるのか、100倍トレーニング効果が出るのかというとそんなことはない




ということで、トレーニング効果は距離だけで測ることはできないのである。

ちなみにそれを踏まえてか、パワートレーニングでTTSという指標がある。

が、ブロンプトンにはパワー計はついていないのでそもそもパワーを指標に使ったトレーニングはできない

この点、そもそもサイコンを使ってなくても好成績を残している人もいるので、数字だけをみて云々というよりは、ペダリングやポジションに対して、体の使い方を改善するといった非定量的なことにも注目する必要がある

なぜなら効率の悪い体の使い方のまま、そのやり方で単に筋肉だけ強化して速くなるより、そもそもの体の使い方を改善する方が結果として得られる効果は高いと考えるからである。

ということで、自転車通勤で最低限走り込むだけの距離は確保しつつも、目標については個別具体的に決めていくしかないのかと思う。


■ブロンプトンをトレーニング用自転車に

じゃあ結局どうするのかというと、そこは常にPDCAサイクルを回していくということになる。

週末のロードバイクライドを実践として、その実践からのフィードバックから課題を探り、平日のブロンプトンライドで練習を積んで改善する。

そのためには、「ブロンプトンでロードバイクのペダリングなりポジションなりを実現する」ことが必要になる。

最近ブロンプトンのパーツやらメンテナンスのエントリが多いのも、単に街乗り小径車派に鞍替えしたわけでもなんでもなく、来シーズンのレースを睨んだ、ロードバイクのトレーニング用だったわけである。


そんな経緯で、ブロンプトンのトレーニング用自転車化を進めながらオフシーズンのトレーニングに突入していくのであった。


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